2013年12月30日

ぽーと会 代表者交代のお知らせ

 
 
 
 
 
 


早いもので、ぽーと会は4年目を迎えました。
 
 
今までは、私が立ち上げの部分を頑張ってきましたが、これからは、私のパートナーとして共に歩んでくださったTさんがぽーと会の代表者として引き継いでくださることになりました。
 
これからは彼女がリーダーとして、私は裏方としてぽーと会をサポートしたいと思います。
 
交代の1番の理由は、私が時々サンディエゴにいないことがあるからです。
 
2番目の理由は、ぽーと会の将来を考えてのことです。
 
息子を大学に送って思ったことは、「自分が生んで一生懸命育てたけど、親ができることは、もう学費を送るだけになった。これからは、息子が一人の責任ある大人になるまでのプロセスを導き、見守ってくださるのは先生方だ。この方々を信頼して、お預けしよう。」ということでした。ぽーと会も、信頼できる新しい代表者に、委ねることにしました。
 
私は自称「熱血斧女」です。何か問題を見つけたら、一心不乱に問題解決のために、森を切り開き、道を作るのが得意です。3年たって、一応デコボコ道ができあがりました。これからのぽーと会が必要なのは、「道路の舗装」と「未来に向けての都市計画」です。
 
幸いなことに、ぽーと会は人材の宝庫で、ネットワーク、マーケティング、組織作り、教育、キャリアプランニング、経営、医療様々な分野で優れた人たちがたくさんいます。そのような人たちがぽーと会の運営にかかわってくださることで、もっと素晴らしい会になっていくはずです。
 
  
新しい人材が活躍して、ぽーと会がより発展し、サンディエゴの日系の子供たちと、家族にとって良き助け手となってくれることを願っています。
 
私がこの3年間の運営の中で教えていただいたことは、「自信がなくても、とりあえず籠を編みはじめると、善意の人たちがやってきて、籠の材料をドネートしたり、一緒に編んでくれたり、その籠に良いものをたくさん入れてくださる。籠を編み続けて行く中で、使う人が便利なように、編み進めたり、広げたりできる。手を休めないでいると、知らない間にたくさんの宝物が籠に入っていてびっくりする。素晴らしい編手も見つかる。」ということでした。
 
新しい人たちにとって、より使いやすい籠に進化して欲しいと思います。ぽーと会がこれまで以上に皆さんからの暖かい気持ち、子供たちを見守る温かい目にあふれた場所でありますように!
 
 
 

2013年12月27日

今年の(来年の?)お節

 
 
 
私は食べることは大好きですが、その割には料理することが好きではありません。
 
 
特に、手間のかかる日本料理は苦手です。更に言うと、おせち料理をフルコース作ろうなどとは、考えたことさえありません。
 
だいたい、1つか2つ、できそうなものだけ作って、あとは買って済ませています。でも、私が買えるような値段のおせち料理はおいしくなくて、毎年がっかりしてばかりです。
 
 
今年は、朗報です。なんと、日本料理屋の板前さんをしていた方がリタイヤーして、親しいお友達だけに、おせち料理を作って売ってくださるそうです。
 
 
友達が毎年お願いしていて、私も一緒に大将のお宅に伺うことになりました。予め詰めてあるのではなく、自分で重箱を持って行って、好きな物を選んで、詰めるシステムです。
 
 
アルミの大なべがドンドンドンと置いてあって、もし美しく詰めるのが苦手だったら(私みたいに)、大将がきれいに並べてくださるそうです。
 
 
家族全員、もう楽しみで楽しみで、大晦日につまみ食いしないように、見張っていなければいけません。
 
 
 
 

2013年12月26日

キューティーとボクサー

 
 
ニューヨーク在住40年の芸術家、篠原有司男、及り子夫妻のドキュメンタリー映画を見ました。 
 
今年81歳の夫の有司男さんは、60年代から前衛芸術家として日本で活躍していました。69年に奨学金を得て渡米し、それ以降ニューヨークで暮らしています。
 
21歳年下の妻及り子さんは、19歳の時アートを学ぶためにニューヨークを訪れ、その直後に有司男さんに出会い、妊娠、出産、その数年後にようやく入籍し、経済的な苦難の中で子育てをしてきました。
 
現在40歳になる一人息子のアレックス空海さんもアートの道に進んでいます。
 
有司男さんの型破りで芸術家そのものの生き方は、第三者から見ると、痛快なのですが、家族にとっては、苦悩の連続だったようです。
 
「息子には辛い思いばかりさせてしまった。いつも家には飲んだくれた芸術仲間がたむろし、親はアル中、家計はいつも火の車。」とお母さんは深いため息をついています。
 
1988年、日本がバブルに沸いている時に製作されたドキュメンタリーには、当時14歳のアレックス君と34歳の及り子さんが、イケイケドンドンのお父さんの隣で精彩を欠いた表情で登場しています。「夫は、子供が生まれてミルクが買えなくて困っていても、子供は芸術的に育てねばならぬなどと、わけのわからないことを言っていた。」と恨んでいます。
 
及り子さんは自分自身のパッションをアートで表現したくて渡米したのに、貧困の中の子育て、夫のサポートで終わり思うように製作ができない深い悲しみ、怒り、焦りが画面から伝わってきます。「夫と絵の具の奪い合いをしていた」という及り子さんの言葉がリアルです。
 
それから25年後、ようやくアーティストとしての道を歩みはじめた及り子さんは、白髪頭をおさげに編んで、いきいきと、有司男さんとも対等にやりあえる、パートナーにまで成長しました。「長年の苦労の連続が、今の自分を作り上げてくれた」と言い切っています。
 
私たちは、子供には好きな道を見つけて歩んで欲しいと願っています。しかし、配偶者、子供が生まれることで、責任を負わなければならなくなった時に、家族に安定した生活をサポートできるかどうかも、道を選ぶ上で、大きな要素になると、この映画を見ながら考えました。
 
映画のところどころに登場する40歳のアレックスさんの表情が暗いのが気になりますが、彼もいつの日か、自分自身の道を見つけて欲しいと願っています。
 
現在、日本でこの映画が公開中です。それにあわせて、2人の作品展も開催中です。アメリカではペーパーヴューで見ることができます。
 
 

 
 
 



 
 

2013年12月23日

4ヶ月ぶりの帰省

 

 
 

せっかく久しぶりに息子が帰省するのだから、一緒に過ごしたいと夫は2週間も休みを取って、ずっと家にいます。(私にとってはかなりハードルが高い)
 
ところが、息子の方は友達に会いたい一心で、出かけてばかりです。泊まりにでかけることもあり、夫をますますがっかりさせています。(時には父も一緒に連れて行って欲しい)
 
 
4ヶ月以上散髪をしていなかったので、帰って来たときは「ゲゲゲの鬼太郎」そっくりの髪型でしたが、カットをして少しさっぱりしました。
 
ど田舎ではなかなか食べるチャンスのないお寿司やラーメンを食べたり、寮の友達のために日本のお菓子を日系スーパーで買ったりと、2週間はあっという間に過ぎていきそうです。
 
「サンディエゴは夜の外出でもコート、手袋、マフラー、帽子がいらないので、すごく楽だ」と息子は喜んでいます。

2013年12月20日

猿部屋

 
 
息子が大学から帰ってきました。
 
 
なんだか、やつれていました。「お互い気苦労が多くて老けたな~」と思いました。
 
引越しの詳細を聞いてみると、3人目の学生があまりに不潔で気が狂いそうだったそうです。ピザを箱で買って部屋に運んで食べて、箱はそのまま、ピザから落ちたミートボールはカーペットの上にそのまま乾燥するまで放置、洋服もタオルも全て床に放り出し、文字通り、足の踏み場がなくなったそうです。起きてカフェテリアに行こうにも、靴が見つからないので、息子は苦労したそうです。息子と最初から一緒に暮らしていたルームメートも耐えられなくなり、2人で3人目を「猿」と呼んでいたそうです。
 
夜中に、大騒ぎして、ルームメートの睡眠を妨害するので、今まで何度も部屋を変わったのもうなづけます。
 
「人間の生活ではなく、猿の檻に入って生活しているようだった。」と息子は言います。猿君は好奇心だけは強く、息子が持ってきたものを触り、使いたがり、返さないので、さすがに息子も怒ってしまいました。
 
生活のリズムも無茶苦茶で、ルールが守れず、ひっきりなしに別の部屋の友達を部屋に入れ、ルームメイトたちは、集中力がなくなり、勉強ができなくなり本当に困り果てていました。
 
優先的に入学できる枠を使い他の学生より楽に入学し、学費、寮費、食費、全て無料で入学しているので(と本人が自慢していたらしい)この大学にいられるだけいて、楽しもうという計画だったそうです。大学がダイバーシティー(多様性)を重視するのも理解できるけれど、普通に入学した学生の学ぶ権利、平和に暮らせる権利も考えて欲しいです。
 
息子が他の部屋に移った翌日、猿君は仲間を呼び入れ、息子のなかよしだったルームメートも耐えられなくなって、ついに出て行ったそうです。なんだか、乗っ取り作戦のようですね。

2013年12月19日

なんで、よりにもよってこの時期に!

 

 
息子は、先週と今週が期末テスト,たくさんの論文提出でテンヤワンヤでした。
 
 
それにもかかわらず、寮を引越ししたそうです。
 
 
元々、3人部屋に2人で住んでいたのですが、トラブルを起こして他の部屋から息子たちの部屋に流れ着いた学生が、やはり同じトラブルを起こすようなり、彼を追い出すより、自分が出て行ったほうが話が早いと、息子が転出願いを出して、他の部屋に移りました。
 
8月から一緒に暮らしていたルームメートとはとてもうまくいっていたので、残念です。
 
 
なんで、よりにもよって、みんなが寝不足のファイナルシーズンに引っ越すのかと情けなかったけど、よほど我慢ならない状況だったのかもしれません。息子は「晴れもよし、雨もまたよし」の人生を送ってきたので、こんなことは初めてです。
 
「痛い思いをしながら、日々色々なことを学んでいるのだなあ。」と、母はため息をついています。
 
 


2013年12月18日

第9回 大学進学セミナー

 
 
2010年から始まったぽーと会の大学進学セミナーは、今年で9回目を迎えました。
 
 
このところ、子供さんが小学生、中学生の親御さんから「ビッグピクチャーで大学進学のことを知りたい」「いつ、何をするかがわからない」「アクティビティをどうすればいいか?」「SAT,ACTの準備の仕方を教えて欲しい」という質問が増えてきたので、改めてベイシックなことを取り上げました。
 
その他、アメリカの教育最新情報なども教えていただき、充実の1時間でした。
 
パワーポイントの資料はこちらです。
 
 
 
 
そのあと、私が息子の大学受験の体験談をシェアさせていただきました。
 
 
ホリデーシーズンの日曜日という忙しい時にもかかわらず、大勢の方にご参加いただき、感謝です。マイ椅子持参のご協力、ありがとうございました。お陰様で、体育座りを回避することができました。
 
 
P.S.
原田先生を囲んでの忘年会にも、大勢の方々が集まってくださって、楽しかったです。「リアル原田先生と話せて、色々勉強になりました。」「先生の学生一人一人に対する熱意が聞けて感激でした。」「普段、自分ひとりで子供とバトルを繰り返しているので、少し気が楽になりました」とメールをいただきました。
 
私は、「アボカドの天ぷら」がとても気に入ってしまいました。料理上手なメンバーの一人が、「こんなん、簡単に家でも作れるよ」と教えてくれました。
 
これからも、みんなと知恵を絞って、楽しい企画をしていきたいと思います。

 
 




 

2013年12月14日

日本の就活 (2)

 
 
 
 
 
 
 
海老原さんのお話を伺っていると、日本の就活は、アメリカの私立大学のインタヴュー、大学選びにとても似ていて驚きました。自分の強みを差別化し、効果的に売り込むスキルは、アメリカの高校の後半、大学のアドミッションプロセスの中で、とことん鍛えられます。
 
アメリカで教育を受けるということは、日本の大学3,4年生でやることをことを前倒しして学んでいることがわかりました。
 
私たちの子供はアメリカの大学で教育を受けているので、強み、戦略がかなり異なっています。去年のぽーと会では、「アメリカで学ぶ学生が日本の企業にアプライするタイムラインと戦略]を原田誠先生から学びました。テーマは、「バイリンガル学生のキャリアパス」です。「いつ、どこで、どう動くか」をきちんと押さえて就活に臨むと、日本にいる学生と比べチャンスが2倍というのは、明るいニュースでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 海老原さんのお話をYoutubeで見ることができます。
 
 
 
 
 
 



海老原さんご推奨の就活ガイドブックはこの2冊です。

「面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと」
http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%A2%E6%8E%A5%E3%81%AE10%E5%88%86%E5%89%8D%E3%80%811%E6%97%A5%E5%89%8D%E3%80%811%E9%80%B1%E9%96%93%E5%89%8D%E3%81%AB%E3%82%84%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%93%E3%81%A8-%E4%BC%9A%E5%A0%B4%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%8F%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%A7%E3%82%82%E3%80%8C%E6%8C%BD%E5%9B%9E%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E6%B5%B7%E8%80%81%E5%8E%9F-%E5%97%A3%E7%94%9F/dp/4833419300/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1387057675&sr=8-1&keywords=%E6%B5%B7%E8%80%81%E6%B2%A2%E5%97%A3%E7%94%9F


「2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本ー受ける「順序」を変えるだけで、内定率アップ」
http://www.amazon.co.jp/2%E7%A4%BE%E3%81%A7%E8%BF%B7%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%9C%E3%81%B2%E3%80%815%E7%A4%BE%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%9F%E3%82%89%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E8%AA%AD%E3%82%80%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%B0%B1%E6%B4%BB%E6%9C%AC-%E2%80%95-%E5%8F%97%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E9%A0%86%E5%BA%8F%E3%80%8D%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7%E3%80%81%E5%86%85%E5%AE%9A%E7%8E%87%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%81-%E6%B5%B7%E8%80%81%E5%8E%9F-%E5%97%A3%E7%94%9F/dp/4833419513/ref=pd_bxgy_b_text_y



私のお奨めは、次の2冊です。「ブラック企業」「終身雇用の崩壊」「うつ病の増加」といった滅私奉公日本型の雇用の問題点をわかりやすく解説してあります。
 
 
「日本で働くのは本当に損なのか」
 
 
 
「日本人はどのように仕事をしてきたか」
 
 

2013年12月12日

日本の就活 (1)

 
 

 
 
 
 
 
 日本にいた時に、「雇用のカリスマ」と呼ばれている海老原嗣生さん
 
現在日本の若者の雇用はどうなっているのかということを、わかりやすく教えてくださいます。
 
 
 
 
 
 
 
ぽーと会で、アメリカで育ちアメリカの大学に進学し、日本の大学に留学された学生さんたちにから話を聞いてみると、「社畜」「満員電車」などと、ネガティブなイメージを持つ人が多いのですが、「何の職業経験を持たない新卒に基礎的なトレーニングをしてくれる」、「配置換えで、自分の得意分野を見つけられるシステムがある」など、日本企業の素晴らしさもたくさんあることを、海老原さんから学びました。
 
 
 
○ 大企業、人気企業に入ることだけを目指すのではなく、相性よく長く働ける会社をみつけること。
 
○ 中小企業の待遇は一見悪く見えるが、年功昇給はしっかりある。勤続すれば、年収700万円程度に達する。
 
○ 一見、高給与に見える大手でも、競争が激しいために、脱落組の給与はそれほど高くない。
 
○ 「丸の内で働き」「1000円以上する高いランチを毎日食べ」「高い家に住み」「子供たちを全員私学に入れ」「毎日長時間満員電車に揺られ通勤し」ていると、どんなに高い給与をもらっていても、生活に余裕はない。
 
○ 昨今の若者の高離職率と疲弊感は、必ずしも「給与」「待遇」だけが理由ではない。
 
○ 環境が悪いことだけが原因ともいえない。
 
○ 「悪いから辞める」のではなく、「合っていないから辞める」の可能性が高い
 
○ とりわけ、移動や配転で社内シャッフルができない小規模企業は、「不適合」が解消できない。
 
 
 
○ 中小企業の高離職率は、入口での相性がかなり問題と考えられる。
 
○ 自分と相性のよい企業を見極めることが成功の秘訣
  ① 周囲との関係(競争 VS 協調)
  ② 発想の方向 (斬新 VS 伝統)
  ③ 判断の基準 (理性 VS 情)
  ④ 評価する点 (行動 VS 思考)
  ⑤ スピード感 (スピード VS 緻密さ)
 
○ 企業は面接で何を見ているか?
 
  ① わが社の仕事をうまくやっていけるか?
  ② わが社の仲間とうまくやっていけるか?
      ↓ ↓
      相性
 
   会社によって、仕事、社風は異なる → つまり、会社によって「欲しい人」は異なる。
 
 
企業から見れば、この当たり前のことに、多くの学生もカウンセラーも全く気づかず、「こうやればどこでもはいれる」といった必勝マニュアル的な考え方を持ちたがる。
これは全くの間違い。
 
 
○ 企業の社風、風土とあっていなければ、たとえ合格できても入社後苦労する。
 
「ごまかしても合格する」「なりすましてでも、入社したい」は危険
 
企業は、あなた中身を知りたい。
 
 
 
○ コミュニケーション力とは?
 
あなたのウリ、特徴を他の学生と差別化できるか?
 
それを、具体的で、納得できる話の構成にできるか?
 
 
○ 面接の基本
 
  ① NPO,留学、学生起業、ボランティア、よくある「偉そうな話」
  ② 日本を変える、社会に貢献する、世界に羽ばたくなど「やたら大きな話」
  ③ 人から好かれる、友達が多い、リーダーシップなど、「いい人」
 
 
などという「とにかくスゴイ話を」と考える必要はない。
 
企業は、エピソードの裏にある「人間性」「能力」を評価する。
 
それがわかるなら、エピソードは何でもいい。
 
自己アピールには、「何を話そうか」「笑いはとれるか」「起承転結はどうしよう」などを考えるのではなく、「何を伝えるか」が大切。
 
 
○ 面接のポイント = 「あなたらしさ」をうまく伝える。
 
  ① あなたはどんなひとなのか? 
    一番あなたらしい部分を思い出してください。
  ② それを伝えるのに、一番ふさわしい話を、思い出してください。
  ③ そのエピソードを、5W1Hで分解して、具体的に話してください。
  ④ 「たくさん」「とにかく」「いつでも」「誰からも」などという無意味な形容詞や空気語は厳禁。
 
  ⑤ 「この話って説得力あるかな?」と常に振り返ること
 
 
 
それで落ちたら、「合っていない」「落ちて本望」と思うこと
 
 
 
 

2013年12月10日

12月の進学セミナー



12月15日(日)のぽーと会セミナーの件で、皆さまから寄せられた質問を元に、より詳しい内容が決まりましたので、ご連絡させて頂きます。

【内容】
第1部     午後3時―4時 
「基礎から学ぶ日米の大学進学」「家族で考える進学と進路」
    MACS Career & Education 教育コンサルタント・原田 誠先生

*日本とアメリカの大学の違い、受験の違い
*アメリカ受験における、長期的なタイムライン概略(小学→中学→大学)
*ボランティア、アクティビティなどについての考え方
*進学、進路について家族で話し合う重要性 など


   
第2部     午後4時―5時
 「子供の受験を通して学んだ体験談」
 
*子供の心の成長について 
*Liberal Arts Collegeの素晴らしさ
*州立大学(UC、CSU)、私立(University, Liberal Arts College)、日本の大学を合格した上でLiberal Arts Collegeを選んだ理由 など


【会の終了後】
 「ひのてつ」(7947 Balboa Ave., San Diego, CA 92111)にて、原田先生を囲む忘年会を行います。 セミナーやライトハウスのコラムでもお馴染みの原田先生ですが、このような機会はめったにありませんので、お気軽にご参加下さい。 なお、参加ご希望の方は、必ず事前にぽーと会までご連絡下さい。portkaisandiego@gmail.com

【お願い】 
  会場の学習塾Pi:kさんでお借りできる椅子の数は約30です。座席の設営の目的で、出来れば早めに(12月10日(火)までに)皆さまの出欠をお知らせ頂ければと思います。また、もし折りたたみ椅子などの「マイ椅子」をお持ち頂くことが可能な方がいらっしゃしましたら、ご協力頂けると大変幸いです。宜しくお願い致します。

【その他お知らせ】
 2014年3月に東日本大震災の被災地より、今年も高校生二人がサンディエゴへホームステイにやって来ます。 その件でセミナー終了後に、ホームステイの主宰団体であるSDJEN(San Diego Japanese Emergency Network)より、5分ほどのお知らせがあります。 


それでは、皆さんのお越しをお待ちしております! 
 

2013年12月5日

メディカルスクールの合格通知がゾロゾロ



ミネソタに住む親友のアンには息子が3人いて、一番下の子供がうちの息子と同い年だったので、赤ちゃんの頃から仲良くしています。私がサンディエゴに引っ越してからも、寒い時は向こうの家族がこっちに遊びに来て、暑い季節には私たちがミネソタに遊びに行くことにしています。

先週、電話がかかってきて、2番目の息子のロビーのメディカルスクールの合格通知の嬉しいニュースを教えてくれました。

ロビーのことは2年以上前のブログにも書きました。



http://us-shingaku.blogspot.com/2011/06/university-of-st-thomas.html





ロビーは、優秀な成績で卒業し、この度 University of Minnesota Twin Cities をはじめ、全米中の有名メディカルスクールから合格通知を受け取りました。

GPAが高かっただけでなく、統一テストのスコアー、教授との共同研究の成果、教授の推薦状、コネ、長年のコミュニティーでの活躍など、あらゆる面で評価されました。

お母さんが看護婦なので、知り合いのお医者さんたちから、お金をあまりかけずに、しっかり底力をつける進学方法を教えてもらっていたそうです。

ロビーを見ていてつくづくすごいなあと思うのは、春から秋は野球、魚釣り、ボート遊び、キャンプ、冬はホッケー、スキーを楽しみ、友達とロックバンドを組み活躍し、本当にのびのびとした楽しい子供時代を過ごしたことが、今日の彼の強さに繋がっていることです。

彼ならきっと素晴らしいお医者さんになってくれるはずです。


難関医学部準備コースに入らなくても、難易度はそこそこの面倒見の良い大学に入れば、お金をかけずに、有名メディカルスクールに入れる道があることを、ロビーは実証してくれています。




 

2013年12月3日

感謝祭のグルメなご馳走


 







せっかく感謝祭のディナーに誘ってもらったのに、キャンセルして寮で過ごした息子に電話をかけて様子を聞いてみました。
 
 
学食が休みになる前に、大学内にあるブックストアーで、チップスやクッキーを買い込みました。
 
 
休暇中は、留学生は全員、他州の学生も大半が寮に残っていました。
 
 
留学生は七面鳥が珍しいので教授の家に訪問する人も多かったそうですが、アメリカ育ちの学生にとっては、どうってことない食事なので、寮で1日過ごしたそうです。
 
 
「手回しの良い友達がいて、カップヌードルを箱で買っていて、寮の共同キッチンで、麺を茹で、フライパンで炒めて、おいしい焼きそばを作ってみんなにご馳走してくれた。すごくおいしかった。」と息子が絶賛していました。
 
 
デザートは、ブックストアーのクッキーをみんなで分けて食べました。
 
「みんなと過ごせて、楽しい一日だった」と喜んでいました。
 
 
 
全く幸せな人生です。

2013年11月27日

冬の装い (極寒豪雪地帯 田舎仕様)


 
 
 息子の通う大学は、ドカ雪の降るとっても寒い地域にあります。しかも田舎です。

あらかじめ、カリフォルニアでジャケットを買って、入寮時に持っていきました。

マイナス30度まで対応可能と書いてありました。


南カリフォルニアでこんなものを買う人はいないので、定価200ドル以上する品が、度重なる値下げで30ドルになっていました。
 









あとは、雪靴を買えば、冬支度はパーフェクトです。

さすがにサンディエゴには売っていなかったので、オンラインで雪村にふさわしいブーツを見つけたので、





そろそろこれをオーダーしようと思っていた矢先、


息子からメールが来て、「僕がもってきたようなヘビーデューティーなジャケットを着てる学生なんかいないよ。僕たち学生は雪かきをするわけではないから、もっとおしゃれなコートが欲しい」とサイトのコピーを送ってきました。




 


なるほど、雪かきをしないんだったら、軽いコートでもいいですね。


「デザートシューズも送って」とリクエストがきました。直訳すると「砂漠靴」、こんなんで雪解けのドロドロがしのげるのか息子にはわかっていません。






雪の村でもおしゃれを楽しみたいのはわかるけど、足がぬれたら辛いのになあと、雪国で苦労した母はため息をついています。




ちなみに私は中西部に住んでいた頃は、こんなスノーブーツをはいて、冬を乗り切っておりました。もちろん、防寒、防水加工ばっちりです。底は滑らないように、ガリガリになっています。







2013年11月25日

予定変更




 息子は、感謝祭の休暇は従弟の家に遊びに行くことになっていました。

ところが、寮の友達に予定を聞いてみたところ、留学生はもちろんのこと、他州から来ている学生の大半は、帰省せずに、寮で過ごすと知り、予定を変更して自分も寮に残ることになりました。5日間の休みのうち1日は、バスに乗って友達と大きな町に遊びに行く計画を立てています。

3ヶ月前に会ったばかりの従弟より、今は寮の友達と一緒に過ごしたいのだそうです。

「感謝祭当日だけは、カフェテリアやブックストアーも休み、田舎町で開いているレストランもなさそうなので、念のために非常食を買っておきなさいね。」とだけアドバイスしておきました。

今週は、氷点下の日が続き、先週からの雪も残っているそうなので、町までの買い物も大変です。

サンディエゴなら、感謝祭だろうとクリスマスだろうと、日系スーパー、アジア系レストランは通常通り営業していて安心ですが、田舎町はなにかと不便です。

中西部に住む私の友人たちも心配してくれて、「寮に何か届けてあげようか?」「ラストミニッツで気が変わってもうちなら泊まりにきてもOKだよ。迎えに行くよ。」と息子にメールしてくれています。

こういう非常時のために日本から食料を色々送ってあげていたのに、むざむざとあっという間に食べつくしてしまい、何も残っていません。最終手段として図書館の横の自販機のお菓子なら買えるので、1日くらいならそれでも大丈夫でしょう。




 

2013年11月21日

12月のぽーと会


 

 
 
12月のぽーと会は、恒例の原田誠先生による進学セミナーを開催いたします。
 
 
2010年からスタートしたので、ぽーと会では今回で4回目、サンディエゴ地区では、なんと9回目になります。
 
今回は、「家族みんなで進路のこと、進学のこと、子供のやってみたいこと」を話し合えるきっかけ作りになるセミナーを計画しています。
 
 
既に将来のことを考えているお子さんのご参加も大歓迎です。あえて、対象年齢を定めなかったのは、小学校高学年でも「僕は将来日本でゲームの仕事をしたい。」と着々と夢に向かって歩む子供もいれば、高校生でも親に無理やりつれて来られて、「だる~!」と感じてしまう子供もいて、様々だからです。
 
 
セミナー後、原田先生を囲んで忘年会も計画中です。日曜日のイベントなので、お父さんたちからキャリアのお話などもシェアしていただけるのではないかと楽しみです。
 
 
セミナーは、みなさまからの質問を元に構成されます。どんな小さな疑問でもぜひお便りくださいね。
 
 
 
 
日時 12月15日 (日) 午後3時から~
 
場所 学習塾ピーク
 
参加費用 1家族 20ドル 1人 15ドル
 
 
お会いできるのを楽しみにしています。
 

 

2013年11月17日

I Love and Accept Myself

 
 

 
 
 

11月のぽーと会は、右脳教室「Angel Kids Garden」主宰の小野塚美知穂さんをスピーカーにお迎し、~I Love and Accept Myself~というタイトルで、お話を伺いました。 
Angel Kids Gardenwww.facebook.com/pages/Angel-Kids-Garden/286399424767047
メーカー企業で営業職としてバリバリ仕事をしていた20代、30代前半の小野塚さん。仕事には大変なことも付き物だけれど、それでも楽しむもの、何事も楽しく楽しく!という生き方を、この時代に身につけられたそうです。しかし妊娠を機に、自分の中に無意識に眠っていたネガティブな感情があふれ出し、子育てに対する不安な気持ちと向き合うプロセスで出合った「しちだ式右脳教育」。そのメソッドを通した「子供のありのままを受け入れる共感・許容」、愛情にあふれた親子の絆を築く考え方、イメージの力を用いた子育て(思考は現実化する)、その具体的な実践方法などについて、詳しくお話して下さいました。
参加してくださったお母さん達のお子さんは、下は20ヶ月から上は大学生までという幅広い年齢層でした。 小野塚さん自身のお子さんは5th gradeですが、今日のお話には、子供が何歳であっても、いつからでも取り入れていける素晴らしいヒントが満載でした。
「こんな素敵な話を、子供がもっと小さい時に聞けたら良かった」というプレ・思春期のお子さんをお持ちのお母さんもいらしゃいました。 イメージ力を使った実践方法について、お母さん方から色々な質問も飛び出しました。
会の終了後は、「お母さん業とは、かくも素晴らしい、子供と共に育つ機会なのだ」という想いを新たにさせて頂くことが出来た、11月のぽーと会でした。
小野塚さん、参加してくださった皆さま、ありがとうございました!

2013年11月14日

ニッキーのお父さん


ニッキーが自分のお父さんが勤める大学を選んだのには理由があります。

お父さんのデイビッドは、数年前から癌が患い、何度も手術、化学治療を続けてきました。

もう使える抗がん剤も少なくなりましたが、「一日でも長く生きていると、新薬ができるかもしれないから。」と希望を持っています。

腎臓から目の奥に転移し、片目を失い、顔も半分くらい切除しなければなりませんでした。それでもデイビッドは学生たちに講義を続けています。


毎日大学で、学生たちに対して「命の大切さ」を身をもって教えています。もともとウイスコンシン大学の教授の中でも人気が高かったのですが、今ではデイビッドの一言一言を学生たちが聞きもらさないよう、熱心に聞いてくれるそうです。バイオを専攻する学生は将来医学の道に進みたい人も多いので、デイビッドから学んだことを一生心に留めているはずです。

デイビッドは辛いがん治療を乗り越えるためのサポートシステムを立ち上げ、好きな釣りをしながら仲間と語り合える場を作り、癌仲間からも慕われています。「末期癌だからといって、人生を楽しむ権利を捨ててはならない。幸せな思い出をたくさん作ろう。」がモットーです。

この活動は、多くの人たちから共感を得て、ローカルニュースにも出演しました。

ニッキーは、お父さんが治療するときには病院に連れて行ったり、家事をするためにも実家のすぐそばにいられる大学を選びました。

もしかしたら残り少ないかもしれないお父さんとの時間をなるべく一緒に過ごしたいと願っています。研究者としても尊敬できるお父さんから少しでも学ぼうとしています。

この数年辛いことが多かったのですが、この家族はいつも明るくて、暖かです。一日一日を大切に過ごしています。「無くしたものも多かったけど、感謝できることの方が多い。家族がこの世で一番大切。」と素敵な笑顔です。

息子もデイビッドおじさんのことが大好きで、とても尊敬しています。

 

2013年11月12日

従兄のニッキーの進路


息子の同級生の従兄弟のニッキーは結局自宅から徒歩5分のウイスコンシン大学に通っています。

高校時代成績が良く、統一テストも勉強をほとんどしないままでも高スコアー、音楽の才能もあったので私学からも条件の良いスカラシップのオファーがありましたが、「どうせ薬学部に進学する時には家から離れなければならない可能性が高いので、今は家族の近くにいたい。」「薬学部の学費のためにお金をセイブしたい。」ということで、学費が年間1万ドルの州立に決めました。

家から通ってもいいけれど、とりあえず最初の年は友達作りのために寮に入っています。それでも寮費、食費で年間1万ドル以下です。

息子を大学に送る前にニッキーの家に寄り、ウイスコンシン大学の入寮につきあいましたが、「必要なものがあればいつでも帰れる」気楽さで、蒲団セットと小さなボストンバッグだけであっという間に引っ越しが終わりました。入学後も毎日のように家に帰り、必要なものをピックアップし、いると思ったけれどいらなかったものを家に戻す作業をし、今ではすっかり落ち着きました。

息子が、「ど田舎で容易には買い物ができそうもない。」と戦々恐々と細々とそろえて車に詰め込んだのと対照的でした。

ニッキーのお父さんが同じ大学でバイオを教えているので、「数学はこの教授が一番教え方がうまい。」 「あの教授は採点が辛い」 「あの教授は来年辞めそうなので、今年中に履修しといたほうがいい。」などというインサイダー情報満載の時間割です。

時間が合えばニッキーとお父さんはカフェテリアで待ち合わせをしてランチを一緒に食べたり、研究室で手伝うこともあります。

ペットの猫の様子が心配なので週に何度も帰宅して面倒をみています。

週末は自宅に他州からの学生を連れて帰り、「第二学食のようになって冷蔵庫が空っぽになる。」とニッキーのお母さんはぼやいています。

たとえ大学院で州外に出ることがあっても、インターンシップ、薬剤師としての就職先のコネを故郷で確保できるように動いているので、とても賢い選択だったと思います。

 

2013年11月10日

もうじき感謝祭


ついこの間、息子を大学に連れていったばかりだというのに、あっという間に11月になりました。

ホームシックになっていれば1週間の休みに帰省してもいいかなと考えていましたが、本人はいたってハッピーなので、クリスマス休暇まで帰らないことになりました。

中西部には親戚、友達が何人もいて、「大学まで迎えに行ってあげるからThanksgiving にはうちにおいで」と招いてくれていました。

息子は従兄のニッキーの家に行くことになりました。都合のよいことにニッキーのお父さんの同僚の娘も息子と同じ大学に通っているので、彼女のご両親がピックアップしてくれて、帰りはニッキーと両親が大学に2人を送ってくれることになりました。

遠方で帰省もしない、感謝祭のディナーに誰からも招かれない学生のために教授たちが家を解放してくださるそうです。

短い休み(ロングウイークエンド)には、寮の主催でカヌーキャンプやスキー旅行を企画してくれるので、これまた楽しそうです。

大学によっては感謝祭の数日の休暇は寮も閉鎖され、近くのホテルに泊まるしかなかった学生さんの話を聞いたことがあります。期末試験が迫っているので、効率よく勉強するにはいいかもしれませんが、寂しい思いをするかもしれません。

2年生以降になると、自分のネットワークで休みを乗る切ることができるでしょうが、最初の年は、色々な人たちが子供たちを見守ってくださると本当にありがたいです。

そうこうするうちに、期末試験がはじまり、クリスマス休暇がやってきます。息子の激安帰省切符は(それでも400ドルもしたけど)、試験の終わった翌日の早朝4時に起きて空港に向かわなければなりません。ちゃんと朝起きれるのか? ドカ雪が降り空港が封鎖されないか? 空港までのバスは運行されるのか? など色々心配がつきません。

2013年11月6日

11月のぽーと会

 



11月のぽーと会のお知らせです。


今月は、いつもぽーと会に参加して下さっている、Mさんをスピーカーにお招きします。日本の大手企業で営業職として働いていらっしゃった時の経験、ご自身の幼少期、思春期を振り返り自分を見つめるプロセスで出合った右脳教育、息子さん(現在小学5年生/5th Grade)を通して学んだこと、などなど豊富な内容でお話をして下さいます。


お子さんの年齢を問わず、どなたでもご参加いただけます。皆さまのお越しを心からお待ちしています!


【セミナー概要】
“I love and accept myself” 〜マミィを助けるために生まれてきたんだよ〜
①企業(営業)経験を活かした子育て
  *楽しく、楽しく、楽しく
  *イメージは現実化する

②「育児」インナーチャイルドの癒し体験
  *右脳教育との出会い
  *ありのままの受け入れる「共感」「許容」
  *息子が教えてくれたこと

③一期一会 人生を支えてくれる言葉

【日時】 2013年 11月15日(金) 午前10時~
【場所】 学習塾Pi:k  4683 Mercury St., Suite A&B, San Diego, CA
【参加費】 10ドル(家族参加の場合は15ドル)



お問い合わせは、ぽーと会 portkaisandiego@gmail.comまで。


2013年11月4日

脱力


日本にいた時に、息子に荷物を3個送りました。

1個目は航空便で(1週間で到着予定)、頼まれていた日本語TA用の日本地図のポスターとおせんべい、2個目はSAL便で(3週間で到着予定)きつねうどんと抹茶味のチョコレート、3個目は船便で(6週間で到着予定)さとうのごはん、さばの煮物の缶詰といった重たいものを送りました。

実家には、15円切手のシートが大量にあったので、ダンボール箱6面にびっしり貼りつめ、まるで包装紙で包んだようになりました。

「少しずつ荷物が届くと、目先が変わって楽しいだろう」、「ご飯と鯖はファイナルの試験勉強の夜食に丁度いい」と算段しました。

第一便がそろそろ届くはずだと、息子に今日電話してみました。すると、「ああ、もう届いたよ。ありがとう。友達と全部食べたよ。」と言うので、小さなおせんべいの箱を友達と分け合って食べたのだと理解しました。

ところが、よくよく聞いてみると私が計画したこととは全く違う展開になっていました。なんと、先週の金曜日(日本から発送した5日目)に3箱が同時に大学内の郵便局に到着し、息子はまとめて寮に持って帰ったそうです。道中、切手のパッチワーク状態の箱に友達が目をつけ、「なんだ、なんだ!」と寮まで着いてきて、みんなが箱を開けるのを手伝ってくれて、ついでに「味見」までしてくれて、箱が空になったそうです。

なんで、船便が5日で到着しなきゃならないんでしょう!今までは、「1ヶ月前に送られた航空便がまだ届きません。どうなってるんですか?」と郵便局にクレームを入れていたのが、今回は、「船便なのにこんなに早く到着して迷惑しています。」というわけにはいかず、悶々としています。



 

2013年11月3日

ラーメンバーガー



空港の帰りにラーメンでも食べて帰ろうと、ラキ ラキ ラーメン http://www.rakirakiramen.com/
に行きました。

私はここの普通のしょうゆラーメンが好きなのですが、周囲のアメリカ人は(特に若者はほぼ全員)ラーメンバーガーなるものを食べていました。

新し物好きの夫は早速真似をしました。

つくねカツバーガーといって、パンのかわりにそばを焼き固めたもの、その中につくねのフライがはさまっているという代物です。ジャガイモのフライの代わりに、ヤム(さつまいもの従兄弟)フライがついてきました。

夫はとても気に入って、「家でも作って」とリクエストがありました。

調べてみると、アメリカでは既にニューヨークを中心に結構な人気になっているそうです。

アメリカ版B級グルメなんでしょうか?





 

2013年11月1日

サンディエゴに戻ってきました



2ヶ月ぶりにサンディエゴに帰ってきました。

成田からロサンゼルスまではユナイテッド航空のドリームライナーでした。乗る前から嫌な予感がしていましたが、案の定、「使用機材のメンテナンス」が理由で出発が3時間も遅れてしまいました。

今回は、翼のバランスを取る部分の不具合だったそうです。煙や火が出るのも怖いけど、バランスが取れないのも致命傷なので、なんとか修理できてよかったです。

ロサンゼルスからサンディエゴ行きの乗り継ぎ便も遅れてしまいました。

去年などは、ロサンゼルスで5時間も待たされた挙句、飛行機に乗れなくて、積み残された40名がチャーターバスで(しかもスクールバス並みにボロボロの)サンディエゴ空港に連れて行かれたことさえあるので、今回は少なくとも飛行機に乗ってサンディエゴに到着できて、ラッキーだと思うことにしました。



 

2013年10月31日

意思を貫く


友人からなんとも重たい話を聞いてしまいました。

彼女の友人のお父様が最近亡くなったそうです。お父様は長年タバコを吸い続け、肺がんが進行し、酸素ボンベで生きていました。ところが、夜中に酸素ボンベを外し、隠れてタバコを吸っているところを家族に見つかり、息子さんが力づくでタバコを取り上げ、事なきを得たかに見えました。

ところが翌朝、お父様は脳出血で亡くなっており、検死の結果、あざが見つかり、息子さんが虐待、殺人の容疑で逮捕されてしまったそうです。

お父様は、「たばこを吸うのは俺の勝手だ。」と思っていたでしょうが、息子さんの将来のみならず、息子さんの家族の人生まで奪ってしまいました。

年寄が「自分らしい人生」と意思を貫くことの危うさを考えさせられた事件でした。




 

2013年10月29日

親の老後をサポートするために (2)







老後は、病気、怪我が心配なだけでなく、財産管理、任意後見人、身元引受、連帯保証人など色々な周囲の助けが必要です。近くに家族がいない場合、これらの問題はとても深刻です。

今回母が緊急入院した時も、家族への聞き取り調査、主治医からの説明、入院費用の保証人を立てる、入院グッズの搬入と待ったなしのプロセスがたくさんありました。

この問題で頭を抱えているのは子供が海外にいる我が家だけではなく、多くの方が悩んでいらっしゃるようです。

広島では数年前から行政書士さんが中心となって「きらり」というサポートシステムを立ち上げられました。http://kirarihiroshima.info/



同じような活動をする団体が全国各地にあるようです。

リスシステムというグループは20周年を迎えました。http://www.seizenkeiyaku.org/HP/seizen1.html


普段からきちんと備えをしておかなければ、いざ問題が起こってしまってからでは、目の前のトラブルを対処するだけになってしまい、ろくな結果になりません。無駄なお金を使うことにもなります。

今回、母の怪我では、一人暮らしができない父の老人ホームへの引っ越し、夫の転勤、サンディエゴの家の改装工事、売却、引っ越し、息子の進学などあまりに多くのことが重なり、大変でした。結局全部はできなかったので、サンディエゴからの引っ越しが一番後回しになってしまいました。

短い時間に処理したやりかたが母にとって大変不本意な結果となり、のちのちまで恨まれ残念です。

少子高齢化、家族の形態の変化、家族のグローバル化などにより、今までのように家族だけで老人をサポートすることが難しくなっています。

できない部分をプロにお願いするのもありかなと考える今日この頃です。

 

2013年10月28日

親の老後をサポートするために (1)



この夏、母は転倒し、大腿骨骨折で手術、3か月入院し、退院し現在は自宅で療養しています。

今までできていたことができなくなり、生活もすっかり変わってしまいました。



● 2階に上がる階段を使うことが危険になり、1階部分で生活することになる。

● 改築工事

● 地域の包括支援センターに連絡し、介護保険を申請

● 介護サービスの事業所、ケアマネージャーさんとの連絡

● ヘルパーさんに家事サポートをお願いする

● リハビリのためのデイサービスを探す。

● 夕食の宅配サービスの申し込み



などなど、やることがエンドレスにあります。

ぽーと会のメンバーの方で、ビジネスコンサルタントとして活躍される方が、ご自分の経験をシェアしてくださった時に、「新しいプロジェクトを立ち上げるくらい大変な仕事だった。」と教えてくださいましたが、まさにそんな感じです。


 

2013年10月24日

大学生活節約法 虎の巻


鹿が水を飲みにやってきた(宮島)

短いけれど、とても面白いKindle本です。

タイトルは Go to college without going broke: 33 ways to save your time, money and sanity と言います。

私たち親は、どうやって大学側に学費を下げてもらうか頭を悩ませます。しかし、子供も日々の生活の中で節約や工夫できます。

一つ一つは額的には大したことはありませんが、チリも積もればで、年間数百ドル、数千ドルを節約することも可能です。

33もの節約術が載っています。必ずしも全部が私たちの子供には当てはまるアドバイスではありませんが、参考程度には使えます。「なるほど、若者はこんな考え方をするんだなあ。」と首をかしげるようなものもいくつかあります。



● 一般教養科目をスキップするために、自力で勉強してCLEPやAPテストを受験しましょう。

● 自分の暇な時間を、お金と引き換えにしよう。たとえば、たくさんの人たちが何日も並ぶような新製品(パソコン、ゲームなど)が発売になる時には、人の代わりに自分が並んでゲットしてお金を払ってもらおう。

● 得意科目で家庭教師になろう。大学内でやってもいいが、クレイグリストに自分の名前を載せれば、もっと稼ぐことができる。

● 学生証を見せることで、レストラン、本屋、などあらゆるところで一割くらいは値引きになるので、ダメ元でやってみよう。

● 教科書は、版が古い中古のものを買おう。ほとんどの科目は、最新情報である必要はない。一応、事前に担当教授に「古い版でもいいですか?」と尋ねるとよい。「いけない。」と言う教授はまずいないはず。

● 教科書の売り買いはオンラインの方がお得

● クラスが始まるずっと前に教授にメールを書いて、必要な教科書のリストをもらい、誰よりも早く教科書探しを始めると安くて状態の良い中古の教科書が見つかる。

● 舎監の仕事はわりがいい。ぜひ応募しよう。

● 人気のあるレストランのウエイトレス、ウエイターのアルバイトだと一晩で100ドル以上稼げることもあるので、人づきあいが好きなタイプならおすすめ。

● インターンは、仕事探し、大学院入学どちらの進路にも必要なので、早めに動くこと。

● クレジットカードの借金には気を付けること

● クラスを選ぶ前に、教授についてのリサーチを念入りに行うこと。

● スタバで勉強するのをやめると、年間数百ドル~数千ドル節約できる。食べ物を買うなどもってのほか。(スタバで本を読むイケてる学生のイメージをマーケティングで作り出されているので、その罠にはまらないこと!)

● 電化製品のシリアルナンバーを書き留めておくこと。(盗難にあったとき、見つかる可能性が高まる)

● ただで利用できるサービス(医務室、大学主催のディナー、パーティー、映画上演会、コンサートなど)をフル活用しよう。



http://www.amazon.com/Go-college-without-going-broke-ebook/dp/B0053RIWEG/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1382623288&sr=8-4&keywords=going+to+college+without+broke

よかったら、読んでみてください。







 

2013年10月21日

子供は生きていればよし

 
 

老人2人の付き添いで、病院に行きます。なぜか病院の近くには麺類の店が多く、ランチはラーメンになります。

あるラーメン屋さんでは相席になった方と話込んでしまいました。その方は私より一回りくらい上の女性で、見るからにおいしそうな中華丼を食べていました。思わず、「ワ~、中華丼いいですね。私は、真面目な性格のせいか(???)ラーメン屋さんに来ると、ラーメンばかり注文してしまうんですよね。今度来るときは、中華丼にします。」と声をかけてしまいました。

その方は、地域のおいしい中華丼の店を色々教えてくださいました。そして「去年、息子と夫を亡くし、一人ぼっちになり、家でご飯を食べてもおいしくないので、外出して中華丼を食べることにしているの。」とポツリとおっしゃいました。

まだ30代だった息子さんは、仕事が辛く、鬱になり、自殺されたそうです。その2か月後にご主人も亡くなりました。

「息子が今でも夢枕に立ち、仕事が辛い辛いって、悲しそうに言うのよ。」「息子は給料が安かったので、結婚もできなかったので、私には孫もいないの。とうとう一人ぼっちになってしまった。」と悲しそうに言われます。

「でも息子が生きてさえいれば、それでよかったのに。」という言葉がずっしり心にのしかかります。


「お互いしっかり生きて、寿命をまっとうしましょうね。又ここでお会いししましょう。一緒に中華丼を食べましょう。」と別れました。

日本の経済は少し上向いてきたようにも見えますが、若い人たちの雇用は相変わらず不安定で、派遣切り、ブラック企業などという言葉が日常的に使われています。国の核となってくれる世代が、安心して働き、家庭を築けるような世の中になって欲しいと願うばかりです。

2013年10月19日

ふるさと自慢 (その2)







カープは残念ながらクライマックスシリーズで巨人に3連敗し敗退しましたが、一夜明けて広島市の大型商業店などでは、健闘をたたえるセールが始まりました。名付けて「感動ありがとうフェア」で、あちらこちらで値引きセールを始めました。

どんだけ、広島県人はポジティブなんでしょうか!


ところで、ポジティブと言えば、戦後の廃墟の広島から生まれたパン屋さんアンデルセン(タカキベーカリー、リトルマーメイド)も大変前向きに歩んできて、今では国内のみならず、アメリカ、香港、デンマークにまで進出しています。

 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%82%AD%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC

 
http://www.andersen-group.jp/group/


http://usa.andersenbakery.com/



最近「アンデルセン物語」(新潮社)という本を読みました。





http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E9%A3%9F%E5%8D%93%E3%81%AB%E5%BF%97%E3%82%92%E9%81%8B%E3%81%B6%E3%80%8C%E3%83%91%E3%83%B3%E5%B1%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%AA%87%E3%82%8A-%E4%B8%80%E5%BF%97-%E6%B2%BB%E5%A4%AB/dp/4103031522/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1382193289&sr=8-1&keywords=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%89%A9%E8%AA%9E

この会社のすごいところは、おいしいパンを作り続けて、会社を拡張させただけではなく、「パンのある豊かな生活の提案」「クオリティーの高いライフスタイル」を発信しつづけたことです。

そして、利益のかなりの部分を従業員の教育に投資してきました。アメリカのビジネススクール、CIAなどの名高い料理学校に留学できるシステムが固定レート時代からありました。

苦労して開発した冷凍パン生地の技術の特許を取り、パン職人たちが夜2時から働かなくて済む労働環境を作りました。その技術を囲い込むことをせず、すべてのパン業界が使えるようにしました。このことで、私たち消費者は、おいしい焼きたてパンを気軽に楽しめるようになりました。

障がい者の雇用促進のためにスタートしたスワンベーカリーもアンデルセンの冷凍パン生地を使うことで、品質を保つことができるそうです。

http://www.swanbakery.jp/swan/

パンのビジネスでは全くの素人だった創業者の高木夫妻は、大変な苦労をされましたが、内村鑑三の「「デンマルク国の話」に勇気を与えられ、ことあるごとにこの本を読み返したそうです。

「国は戦争に負けても亡びません。実に戦争に勝って亡びた国は歴史上けっして少なくないのであります。国の興亡は戦争の勝敗によりません、その民の平素の修養によります。善き宗教、善き道徳、善き精神ありて国は戦争に負けても衰えません、否、その正反対が事実であります。牢固なる精神ありて戦敗はかえって善き刺激となりて不幸の民を興します。デンマークは実にその善き実例であります。」(岩波文庫)



原文は青空文庫でも読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000034/files/233_43563.html


私は子供の頃からおいしいパンを食べられただけでなく、いながらにして北欧の文化に触れ、素晴らしい理念を目に見える形にしたお店で食事を楽しむことができ、ラッキーでした。