2013年4月30日

七転八倒



この数週間、最後の一校を選ぶのに、結構親子で悩んでしまいました。

どれも帯に短しタスキに長しという状態で、パーフェクトな大学が見つからないのです。(当然といえば当然ですが)

「息子が学びたいことがしっかり学べる環境」「もし興味の対象が将来シフトしても、ちゃんと対応してくれるカリキュラム」「息子の性格に合ったカラーの大学」に的を絞って消去法で決めました。

先週、全米中のトップリベラルアーツカレッジからたくさん合格通知を子供さんが受け取ったお友達とランチを一緒にしましたが、彼女もとても悩んでいました。

4月は、家族で週末ごとに大学訪問をして大学の雰囲気を確かめていました。「ヨーロッパに何度も行けるくらい、マイレージを使ってしまった。」そうですが、訪ねてみればみるほど、どの大学も素晴らしく、1つに絞れなくて、困っています。

去年の春、ぽーと会でUCSDのお兄さんとお姉さんたちに来ていただいて交流会とポットラックをしましたが、その中の一人のお兄さんがとてもよいアドバイスをしてくれていました。

「どんなに考え抜いて大学を選んでも、入ってみれば必ず嫌な面が見えてきます。大学選びを失敗したと考えるかもしれません。でも、がっかりするのではなく、自分が大学をよりよいところに変えていくよう努力してみてください。必ず、よい方向に向かうはずです。」

この言葉を覚えていて、大学に入ってから自分が辛かった時乗り越えられたので、お友達にも伝えてあげたという子供さんがいます。

パーフェクトな大学を選べなくても、子ども自身がよりよい大学にしていくことができるというのは、大きな希望です。


2013年4月29日

ようやく決定!



島の病院で働く兄から送ってもらった写真
患者さんからの差し入れだそうです。
羨ましい~!
母は「野菜も食べなさいよ」と心配しています。

今日、300㌦のデポジットをオンラインで送りました。

息子が行きたいと願い、親もなんとか払えそうなギリギリの線で折り合いをつけました。大学のアドミッションは、この線引きを見事に見抜いています。親が思い切り背のびをすれば払える額を見事に当てています。プロはすごいです。(感心してる場合じゃないけど)

これから、4年間、家族が一丸となって頑張って働かなければなりません。息子も、キャンパスで仕事を見つけられるといいのですが、ワークスタディは、ファイナンシャルエイドの学生さんに優先的に回すのでの学内は難しいかもしれません。

匿名さんのコメントで、ギャップイヤーを取り、入学を遅らせ、働いてお金を貯めてから大学に入るというアイディアを頂きました。目的意識をはっきりさせるため、お金の重さを知るためにも、とても良いプランだと思います。親の家に住み、日本食レストランで働けば1年に2万ドルも貯まるかもしれないそうです。長者になりすぎると、大学に行く気がしなくなるかもしれないので、そこそこ貯まる職種がいいですね。


2013年4月28日

息子の気に入る大学, 避けたい大学


今は家族で表を作って、大学の比較検討をしています。

学びたい分野がきちんと学べるか、キャンパスの環境、学生のカラー、先生たちの対応、クラスの様子、インターンシップのチャンス、最終的な出費、など、色々なファクターがあります。

最近になって息子がますますこだわりはじめたのは、キャンパスの環境、学生のカラーです。


LACによくありがちの、ど田舎のキャンパス、4年間しっかり学べる環境が必ずしも彼には合っていないようです。

その他、気になることは、

○ 人里離れすぎて、学生、先生以外の人と触れ合う機会がなさそうだ。トウモロコシ畑、牛だけしかコミュニティーにいないのは寂しすぎる。

○ 山の上にキャンパスがあって、隔離されすぎている。しかも、1,2年生は車を持ち込んでいけないことになっている。不便すぎて不安だ。

○ ローカルの人たちがキャンパスの学生と先生たちと異質すぎる。これでは、街に出て行くこと自体が、ハードルが高い。そうかといって、キャンパスにずっと篭っているのもいやだ。(エリアがあまりに貧しすぎる、リッチすぎるどちらも苦手)


○ 極端な思想の人が多いのはいやだ。ある程度煉られていないと、一緒にやっていくのはキツイ。

○ 学生が真面目すぎて、ついていけない。自分はガンガン勉強ばかりするのはいやだ。

○ ドラッグに対する認識がゆるすぎる。変な匂いがする寮はいやだ。

○ 地元の学生の比率が高く、週末にはほとんどの学生が帰省して、寮に少数の学生が取り残される可能性がある。(スーツケース大学)


彼としては、できれば、

○ 休みの日には、街で普通の生活も楽しみたい。

○ 学生と先生以外の普通のコミュニティーの人たちとも交流してみたい。

○ ドラッグをしない人たちと暮らしたい

○ インターンシップのチャンスがたくさんある街に住みたい


そうなので、ますます大学の絞込みが難しくなりました。

息子好みの街の大学は、生活費が本当に高くて、頭が痛いです。

2013年4月26日

色々なことわざが頭をよぎる今日この頃



息子の大学選びがカウントダウンになってしまい、色々なことわざが頭をよぎります。

その筆頭が


鶏口となるも牛後となるなかれ

【読み】けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
【意味】鶏口となるも牛後となるなかれとは、大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよい。


です。

背伸びをして入学して、どこを見ても自分より賢い学生さんばかりだと、萎縮してしまうのではないかと心配です。それならば、プレジデンシャルスカラシップ、オナーズでいつも特別待遇でいたほうがよいのでしょうか?

英語にも同じような表現があるようです。

Better be the head of a dog than the tail of a lion.(ライオンの尻尾になるより、犬の頭になるほうがよい)


Better be first in a village than second at Rome.(ローマの2位より村の1位になるほうがよい)





その一方で


朱に交われば赤くなる

【読み】しゅにまじわればあかくなる
【意味】朱に交われば赤くなるとは、人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなるというたとえ。




というのもあるので、難しいです。


結局は、


人間万事塞翁が馬

【読み】にんげんばんじさいおうがうま
【意味】人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。



ってことでしょう。

慶應義塾大学GIGAプログラムサマーキャンプのご案内



慶應義塾大学さんより、下記のようなご案内を頂きました。



日本語を要件とせずに留学生が学部で学べる慶應義塾大学GIGAプログラム
を体験する、サマーキャンプを以下の通り開催します。

■イベント:GIGA Program Summer Camp 2013
  "Explore the Future of Information Technology"

■使用言語:英語

■会場: 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市遠藤)

■開催時期:2013年7月5日(金)~10日(水)

■対象者:世界で学ぶ高校生(Grade 10-12) 
 ※ 主たる対象者は慶應義塾大学留学に興味のある世界の高校生。
   日本の方の場合は日本以外の国で長期間教育を受けている方。
 
※ 人数に限りがあるため、多数ご応募いただいた際には選抜
   させて頂くことがあります。

■応募締め切り:2013年6月3日(月)

■詳細: http://ic.sfc.keio.ac.jp/news/summer-camp-2013/



=======In English======== 

The following summer camp for international high school students
will be hosted by Keio University, Japan.

■Event: "Explore the Future of Information Technology"
GIGA Program Summer Camp 2013

■Language of Instruction: English

■Venue: Keio University Shonan Fujisawa Campus
Endo, Fujisawa-City, Kanagawa, Japan

■Dates: Friday July 5 - Wednesday July 10, 2013

■Eligibility:High School Students(Grade 10-12)
Note 1: Main target of the camp is high school students who
are interested in studying at Keio University as
international students. Or Japanese students who have studied
outside of Japan for some years.
Note 2: Due to the limited number of spaces, applicants may
be screened.

■Application Deadline: Monday, June 3, 2013

■Details: http://ic.sfc.keio.ac.jp/news/summer-camp-2013/
=============

2013年4月25日

値切り交渉 (2)


駄目もとでC校に「もう少し奨学金を増やしてもらえないものか?」と息子が交渉してみることにしました。

○ なぜ、自分は増額してもらいたいと考えているのか
○ もし、増額してもらえるのなら、自分は大学にどのように貢献できるか

この2点をフォーカスします。

時差があるので、アドミッションオフィサーのご自宅に夜電話することになりました。ここ数日電話がいったりきたりで、なかなか繋がりませんでした。


値下げ交渉、頑張ってみたのですが、結果は、不発に終わりました。

「あなたも知っているように、うちの学校は、メリットは本当に少ないの。あなたに出した額はほぼ最高額よ。どうか頑張って、お父さん、お母さんにお願いして、うちの大学に来れるように頼んでみてね。9月に又キャンパスで会えるのを楽しみにしているね。」と励まされてしまいました。(スピーカーフォーンにしているので私も全部聞いていた)

がめつい家族だから、合格自体を取り消そうということにはならなくて、よかったです。

これから、家族で「息子がぜひ行きたい大学」「無理のない支払額の学校」で折り合いをつけていかなければなりません。


2013年4月24日

値切り交渉 (1)


あと数日で、大学を決め、デポジットを払わなければなりません。

プレジデンシャルスカラシップのオファーがあった大学から3校をようやく選ぶことができました。これからさらに、1校を選ばなければなりません。

ファイナリストは、次の3校です。

A校 奨学金の額が一番高く、息子がワクワクする学部もある。他の2校と比べ、ゆるいので、4年間のんびり楽しめそう。ある意味、息子の性格に一番あっている。

B校 奨学金の額は2番目に多い。コンピューターサイエンスが数学に偏っていて、息子が学んでみたいメディアスタディが充実していない。でも大学の教育の質がよいと評判。お泊りプログラムで学生と交流した時、素晴らしいと良い印象を持った。

C校 奨学金の額は一番低い。必要のある家庭には、100%エイドが出る代わりにメリットがひどく少ない。少額とはいえ、スカラシップを息子がいただけただけでも、感謝するべき。潤沢な基金のお陰で、施設、プログラムが充実している。

この3校のどれに入学しても、ハッピーな4年間を過ごせるに違いありません。

親の負担額は、

A<B<Cの順でそれぞれ1万ドルづつの差です。つまりAとCでは年間2万ドル、4年間で8万ドルの違いになってしまいます。

難易度もA<B<Cの順ですが、Aを卒業したらCの卒業証書の価値の半分になるというわけでもありません。

息子はC校が一番気に入っています。お金持ちの学校はキラキラして本当に素敵で、子供の目に魅力的に映ります。そして、ご飯がダントツおいしいのが彼にとっての決め手になりました。


2013年4月23日

士官学校合格への長い道のり



今週の金曜日のぽーと会では、アイビーリーグ並みに難関とされる士官学校にお子さんが合格された方から体験談を伺います。

士官学校合格のためには、

○ 学力優秀
○ 卓越したリーダーシップ能力
○ トップアスリート
○ 議員からの推薦等のコネクション

など全てが揃わなければ無理だと言われています。

このお子さんにお会いしてみると、聡明で、素直な目的意識のはっきりした素敵な青年です。しかし、お母様にとっては、ここまで来るためにずいぶんご苦労もありました。

小学生、中学生、高校1年の頃までは、じっとしていられない、夢中になると他の大切なことを忘れてしまう等、親御さんとしては心配なこともいくつかあったそうです。

しかし、親が子供の成長を長い目で見守る大切さを心がけることで、子ども自身が内側から成長し、やるべきこと、方向性を自ら考えられるようになったそうです。

今回のセミナーでは、お子さんの体験談の他に、

○ アメリカ社会で望まれるリーダーシップ像
○ 子供にリーダーシップを教えるボーイスカウトのシステム
○ 職業軍人としてのキャリアパス

なども教えていただきます。

皆様、お誘いあわせの上、お越しください。





2013年4月22日

ウエイトリスト (3)






散歩中においしそうに水を飲む犬


ウエイトリストから繰り上げて合格するためにするべきことは、先日の記事にも書いてあるように、

○ ウエイトリストに引き続き載せてもらえるよう、手続きをする

○ 成績、記録、アワードのアップデイト

○ 追加の推薦状をお願いする

○ 熱意がアドミッションに伝わるような追加エッセイを書く

などがあります。


逆にしていけないことは、

○ しつこく、電話をかけて、迷惑をかけること。

○ チョコレートの箱を送りつけるなど、賄賂めいたことをすること。

が挙げられます。普通はこんなことをする人はいないでしょうけど、今後なりふり構わずやってしまう人が出てくるのでしょうか?


息子は、補習校でお世話になった先生に推薦状を書いていただきました。通常のアドミッションの時には、現地校の主要科目の先生にしか頼めなかったのですが、ウエイトリストの推薦状にはそのような規定がないので、お願いしました。実物以上に素晴らしい人物像に描いてくださったので、面映い感じがしました。

もう一通の推薦状は、大学訪問で息子が出席した体験授業の教授が書いてくださいました。「積極的に授業中に発言し、この大学に欠かせない人材となる。」と、これまた、過大な評価をいただき、万が一入学できたらご期待に添えるのかしらと、心配になってきました。


大学側からの文書で、ウエイトリストの中から合格者を出す場合には、5月1日から順次発表されると通知がありました。6月いっぱいまで、発表が続くそうです。大学によっては、すでに繰り上げ発表があった大学もあるかもしれません。

どちらにしても、ウエイトリストで入学できる可能性は低いので、既に頂いている合格通知の中から一校選んで、4月中に入学金を納めなければなりません。



2013年4月21日

ウエイトリスト (2)


大学のウエイトリストは番号がありません。

日本語補習校の学級委員選出のあみだくじなら、「私は補欠2番。彼女は今年帰国予定って言ってたな。去年から辞めるって言ってる子供が2人いるから、繰り上がって私まで回ってくる可能性が高い。」などといってある程度、補欠の状況を予想することができました。

しかし、大学の補欠は、大学側ですらいったい何人入学してくるかわからないため、全く読めません。

何人繰上げ合格したかという過去の実績なら、Common Data Setに書いてあるのでわかります。息子の受験した大学だと、毎年大体200名前後をウエイトリストに載せ、繰り上がり合格者は、0名の年もあれば、50名という年もあります。

成績順に繰り上がっていくわけでもありません。多様性を見極めながら、不足している分野の生徒を取っていくそうです。

たとえば、

ー アリゾナ州からの生徒が今年は少ない
ー バグパイププレーヤーがいない
ー 哲学専攻希望が少ない

などといって、毎年、望まれる学生の層が違うので、蓋を開けてみないと、誰が望まれているかなどはわからないのです。

「今年は、カリフォルニア州の男の子で、コンピューターサイエンス、メディアスタディ専攻希望者が足りない」ってことになればいいのですが、あまりにありきたりすぎて、この層が不足することはないでしょうね。

2013年4月19日

ウエイトリスト (1)




去年のライトハウスの原田先生の記事でウエイトリストについて書いてありました。

http://www.us-lighthouse.com/education/e-13138.html

その時は、「やだな~。春が過ぎても、まだ大学が決まらないのは、どんなに辛いだろう?この状況は避けたいものだ。」と考えていました。

ところが、今年息子にウエイトリストの通知が1校から来てしまいました。(涙)

元々高望みであり、お金も出ないので、ここであきらめてもいいかなあとも思いましたが、息子がとても気に入っていたので、ウエイトリストに引き続き載せて貰う手続きを取りました。

都合の良いことに、キンドルから3月1日に「ウエイトリストからサバイブする方法」というタイトルの本も発売になっていたのですぐに買いました。


The College Wait List Survival Guide: Everything You Need to Know to Increase Your Odds of Acceptance [Kindle Edition]



この本には、数種類のアピールレターのサンプルが載っています。参考程度には使えます。真似をして書いたらバレバレなので、あくまでエッセンスを理解する程度にしないといけません。

特に目新しい情報があるわけでもありませんが、ささっと概要を掴めます。

5ドル以下で買えるのも嬉しいです。



2013年4月17日

アイビーリーグから不合格通知をもらい、モーニングショーに出演して文句を言う高校生



「私はこんなに優秀で、学校の成績も素晴らしく、SAT(統一テスト)のスコアも良く、ボランティアもしたし、なんでアイビーリーグから不合格通知をもらうのかわからない。」と言っています。もともと、ウオールストリートジャーナルに記事を書き、それが話題になってテレビ出演になりました。

誰がどう考えても、彼女はとてもアイビーの器には見えないのですが、正々堂々と自分の意見を言うあたりが、とってもアメリカの高校生です。

すっかり彼女は有名になり、色々なオファーが来ているそうです。そのうち、念願のアイビーリーグの追加合格のお誘いがあるかもしれませんね。

2013年4月16日

バイリンガル学生のキャリアパス


12月に開催された原田誠先生のキャリアセミナーの資料をご覧になりたい方は、下をクリックしてください。左のサイドバーからもリンクしています。


https://www.box.com/s/edjnzx2kx8y6mtag8726


きちんと情報をおさえておくことで、アメリカで学ぶ学生は就職活動ができる期間が日本と比べて2倍になります。

○ いつ?
○ どこで?
○ どう動くか?

が鍵になるそうです。これを知らないと、無駄な動き、無駄な出費、ストレスにさらされてよい結果になりません。

日本とアメリカ両方の文化、言葉を知り、専門分野をきちんと学んだことを学生がどう会社に売り込むかということを教えていただきました。

日本の企業、アメリカの企業でそれぞれ採用の時期、やり方は違うので、正確なタイムテーブルを頭に叩き込む必要があります。

本当に重要なトピックなので、これからも、キャリアセミナーを続けていきたいと考えています。


2013年4月13日

この大学だけは行きたくないというプランB大学

食事は息子にとっては大学選びの重要なポイントです。

息子は、わりとなんでもOKなタイプなのですが、どうしても行きたくないと言っている大学が1校だけあります。

まさに「ど田舎にある」「とっても寒い」大学です。

もともと、薬剤師志望の従兄弟のニッキーが気に入っていた大学でした。バイオを教えるニッキーのお父さんが自分の研究室で底ちからのある学生がこの大学出身であることが多いということで、注目していました。

確かに、バイオなどメディカルフィールドに進みたい学生に素晴らしいサポートをしている大学です。息子が学びたいメディア、コンピューターなどの施設も充実していて、インターンシップのチャンスも多いです。

仲良しのニッキーに会えるというので、息子もプレジデンシャルスカラシップ選考会に出席して、めでたく4年間学費全額免除というスカラシップをいただけることになりました。


私に似て食べることが大好きな息子にとって、極めつけは、選考会のランチョンでした。雪の降る寒い日にあったにもかかわらず、お昼のメニューは、冷蔵庫から出したばかりの冷えきったクロワッサンサンドイッチ(前日に作ったと思われる)と、氷のたっぷり入ったレモネード、袋入りのチップス、クッキーだけでした。食べ終わる頃には、体が芯から凍っていました。

他の大学は、どこも美しくセッティングされたテーブルに溢れんばかりのご馳走を並べ、熱いスープ、コーヒーなども用意されていたので、この質素さには私ですら驚きました。

息子は、寮の部屋が狭くて古臭かったのと、食べ物が質素なのが気に入らないから、絶対にこの大学に来ないと言い張ります。

これだけ質の高い教育を提供してくれて、なおかつ寮費、食費のみ年間1万ドルで卒業できるなら、親としては大喜びなのですが、息子はこの大学だけには行きたくないそうです。残念です。


2013年4月11日

ライトハウスの記事「人間育成を目指す、アメリカのリベラルアーツ教育」


長い間、左のサイドバーのゆうゆうと、ライトハウスの紹介のアップデイトをしてなくてごめんなさい。

ライトハウスの米国大学進学ガイダンスの最新号に「人間育成を目指すアメリカのリベラルアーツ教育」という記事を原田誠先生が執筆されています。
http://magazine.us-lighthouse.com/publication/?i=154337&p=64

34ページです。

「今の知識」より「将来にわたって学び続ける力」が評価される時代になりつつあると書いてありました。


2013年4月10日

プラン B についての記事





今日のThe College Solutionに、メリットスカラシップについての記事が載っていました。

http://www.thecollegesolution.com/a-teenagers-merit-scholarship-offers/


著者のリンさんは、サンディエゴ在住ですが、全米で「メリットスカラシップを使って質の良い大学に安く通う方法をテーマにメディアやセミナーを通じて説いています。

UCSDでも年に数回セミナーを開催され、毎回盛況です。

ご自分の2人の子供さんもこのやり方で、カレッジに通い、お嬢さんは卒業、息子さんは在学中です。

1万ドル~2万ドルを値引きしてもらうことで、私立大学進学がずいぶん近づいてきます。


2013年4月9日

コメントをいただきました。


コメントを送ろうと思っても送れないということで、個人的にメールを頂きました。



Keikoさん、こんにちは

時折ブログに邪魔させていただいています。
まずは、おめでとうございます!
吉報が届き、選ぶ立場になり、深慮されている時期ですね。

「素晴らしいけれど、息子には向いていないUC」の内容に
画面の前で「本当にそうだな」と深くうなずいています。

私の周囲でも同様な状況で、
息子にもUC系はむかない、また、なんとか卒業までこぎつけたとしても
私学のような手厚いサービスは期待できないと、見切りをつけ
主に私立大学を調べています。


Keikoさんの息子さんのように、やりたいことがクリアに見えている生徒さんは
頼もしく、前途有望ですね!

息子は得意分野はわかってはいるものの、入学してからもっといろいろと
ExplpreしてMajorを決めたいようなので、時間的猶予を与えてくれる大学
がとても魅力的です。

Keikoさんのブログへのコメントがなぜか送れない、とうい不具合があった為
このような形でメッセージを送らせていただきました。

いつもとても参考にさせていただいています。
貴重なご意見、情報をありがとうございます。

あずき

他にも、コメントできないという方がいらしゃったらごめんなさい。

portkaisandiego@gmail.com

にメールくださっても結構です。


いつも、ブログを読んでくださって、ありがとうございます。

2013年4月7日

プランB 御一行様 ゾロゾロ


息子は、庶民派の私立高校に通っています。大金持ちの子供が通うセレブ系とは一線を画しています。

つまり、大半が我が家と同じ悩みを抱えているのです。「出してもらえない(ニーズベースのスカラシップを)し 払えもしない(私立大学の学費、もろもろで年間6万ドル)」というジレンマです。

カリフォルニアの子供に大人気の私立大学に、今年もうちの高校からたくさんアプライし、何人かは合格しました。しかし、全員全額雑費込みの6万以上を払わなければならないという返事がきました。(ローンもスカラシップのように書いてあるので、名目上は、5万数千ドル)


4年間払い続けるのは、どの家庭でも無理なので、フェイスブックで「何とか大学合格! イエ~イ!!」と合格通知の写真を載せたのみです。

息子もこの大学が大好きで、ぜひここで勉強したいと願っていましたが、「イエ~イ」組の一人です。(涙)フェイスブックに載せるほどの話題でもなくなっているので、もう載せないそうです。

3年連続で、うちの高校からこの大学に通う生徒が出ませんでした。幸いにして、プランBとしての合格通知とスカラシップをみんないくつか持っているので、笑い飛ばせてよかったです。「ドリームスクールは、寝てる時に通うもの」とどの子供も割り切っています。

うちの高校のカウンセラーたちは、プランBの専門家集団のようです。9年生の時から大学院進学を視野に入れて、「メディカルスクールに通いたいならこの大学。オナーズが特に素晴らしい」といった具体的なアドバイスをしていました。ドリームスクールに対して過剰に期待をかけずに、身の丈に合った大学選び、ファイナンス情報をコンスタントに流してくれていました。シニアの年の4月に、家族の関係が悪くなることがないよう、数年かけて布石を打っていてくれたことはありがたいです。

「何とか君は、A大学に受かったのに(ドリームスクール)、払えないのでB大学(プランB校)に決めたんだって。」というニュースが飛び交うのは、この季節の風物詩です。特に息子は、新聞部で、大学特集号を毎年5月に編集していたので、現実をよく知っていました。

ニーズがもらえる、あるいは親が大金持ちで、余裕で学費が払える家の子供はラッキーです。でも、そうでない家の子供もプランB、プランCで、質の高い教育を払える範囲の学費で受けられる道があるのは、大変ありがたいです。


2013年4月5日

素晴らしいけれど、息子には向いていないUC


いくつかのUCからも合格通知、オナーズのご案内をいただきました。

UCは素晴らしい大学ですが、全ての子供に向いているわけではありません。色々検討しましたが、残念ながら、どうもうちの息子にはあまり合っていないようです

特に、財政難で、先生を解雇し、授業をカットされている昨今、その中でやっていくには高度なスキルが要求されます。私の周囲にも、優秀で、真面目に勉強を続けていても、授業が取れなくて(人数制限で入れなくて)留年する学生さんがたくさんいます。何年も待ち続ける中、モーティベーションが落ち、目標を見失ってしまうケースが、近年あまりに多いので、心配しています。

学生が怠けていて、留年するのならわかりますが、クラス自体がオファーされていない、あるいは人数制限のために入れないのは、学生の責任ではありません。

息子は、小さなクラスで先生、学生たちと意見交換、ディスカッションを深めていくのが好きなので、1クラス100人以上という授業のサイズには向いていません。日本式の階段教室で、一方的に講義を聴くというスタイルでは、あっというまに退屈してしまうでしょう。

精神的にまだまだ幼い学生には、親代わりになってくださる先生方から、4年間きめ細かな指導をしていただきたいと願っています。

せっかくUCから合格通知を頂きましたが、行くとしたら大学院でお世話になると思います。

息子の先輩でも、UCにとても満足している人たちもいるので、合う学生にとっては素晴らしい大学、合わない学生は、もう少し様子見という感じでしょうか。

2013年4月3日

思案に暮れる

右に曲がるか、左に曲がるか
(バルボアパーク サボテン公園)
そろそろ、合格通知、ファイナンスの情報が出揃いつつあります。

合否も金銭的な負担も、予想通りです。Common Data Set等で、「この大学は、メリット奨学金がない。あってもないに等しい。そのかわり、ニーズに手厚い」と書いてあるところは、やはり厳しい数字です。

合格通知を見ながら、深いため息をつくのは辛いです。子ども自身はベストをつくし結果を出してくれたのに、あとは親の仕事という分野で、「お金ないからね~」というのはフェアーでないように感じます。

アメリカ人は、大学、大学院費用は学生自身が背負うケースが多いです。しかし、私の知り合いの弁護士夫妻は、大学、ロースクールの学費のローンだけで夫婦で5000万円、弁護士にふさわしい結婚式、通勤に便利な家(ロサンゼルス)を買い、20代後半にして軽く1億円以上の負債を抱えています。お金に対する読みが甘かったには違いないのですが、その生活ぶりを見ていると、気の毒で胸が痛みます。

今は、小さな子供を抱え、家計は火の車、お金になるケースを取るために、自分の信念まで曲げなければならないこともあり、本来弁護士になるきっかけになった、「貧しい人たちを助けたい。困った人たちを法の力でまもってあげたい。」という熱い思いも、氷結しつつあります。

学生ローンで若い頃から苦労し、大学卒業後、本来ならチャレンジをしたり、視野を広げるべき時に、借金の返済のためにチャンスを失う若者の生活を実際に見たり聞いたりしていると、息子には無理な学費ローンを組ませたくありません。

そうかといって、雇用が不安定なアメリカ企業に勤める夫に2500万円という学費を負わせるというのも現実的ではありません。自分たち親の老後を食いつぶしていくことになるからです。

今の子供は、大学で終わらずに、今後大学院に進む可能性も高いので、学部のうちにお金を使い果たすというのは得策ではありません。

息子が学びたいことを、ハッピーに学べる環境、そして親、子供にとって無理のない支払いができる大学をこれから3週間で決めなければなりません。