2012年10月27日

アーティストの夕べ 青木頼子さんを囲んで







被災地の中高生をサンディエゴにホームステイしてもらおうというプロジェクトの募金活動の一環として、絵画展が開催されます。

ぽーと会で何度も講師を務めてくださった清泉貴志先生と奥様のアンさんが経営されるRosy Floral Studioにおいて、青木頼子さんの作品展が行われます。

今まで一度も原画を手放さなかった頼子さんが、一点だけ寄付し、サイレントオークションも行われます。

ラッフル、コーヒーマグ、Tシャツの販売も行われます。

ラッフルの目玉は、頼子さんの絵からインスピレーションからRosyのフラワーデザイナーさんたちによるアレンジメントです。

どんな作品になるか、まだ発表されていないのですが、アンさんをはじめ、素晴らしいデザイナーたちがどのように絵画とコラボされるのか楽しみです。

皆様、お誘い合わせの上、ご参加ください。





冬休みホームステイプログラム

http://rosyfloralstudio.com/


被災地から渡米する中高生2名が選考されました。

一人は、「学校の先生になりたい。」という夢のある男の子、もう一人は、「辛いことがたくさんありすぎたので、こころを癒したい。」と願う女の子です。

今は、SDJEN(サンディエゴ日系緊急ネットワーク)のみなさんが、知恵を絞って、どうやって子どもたちに有意義な時をすごしてもらうか、必要な資金、人手を確保するかを検討されています。
滞在は、メンバーの方のお宅ですが、航空運賃、食費、ガソリン代、などで6000ドル必要です。

送迎をしてくださる方、シーワールド等の入場券を寄付してくださる方も募集中です。


レジャーだけでなく、再生可能エネルギーを考えるための研修プログラムも組み入れるそうです。現地の同世代の子どもたちとの交流も計画されています。

子どもたちが滞在する期間は短くても、たくさんのサンディエゴでの思い出を日本に持って帰ってくれることでしょう。





2012年10月26日

被災地中高生サンディエゴホームステイ体験プログラム


http://rosyfloralstudio.com/
秋のアレンジメント



被災地中高生サンディエゴホームステイ体験プログラム



趣旨 
岩手、宮城、福島県の被災地の中学生、高校生を対象に、米国へのホームステイの機会を提供し、プログラム参加者が、国際社会において求められる、他国の文化・社会を理解する力を身に付けることを支援する。


 主催
San Diego Japanese Emergency Network ( サンディエゴ日系緊急ネットワーク)

 実施団体 
San Diego Japanese Emergency Network

プログラム対象者 
東日本大震災により被災された岩手県、福島県、宮城県の中学生、高校生

プログラム概要 
滞在先でのホームステイ
プログラム参加者はホストファミリーの家庭に滞在します(SDJENメンバー宅等)。旅行では体験できない、アメリカでの日常生活を体感し、アメリカで暮らす日本人やアメリカ人との交流を図ります。
各種アクティビティ
滞在地域の学校訪問、近郊への小旅行、ボランティア活動やスポーツ交流など様々な活動を行い、アメリカの文化や社会への理解を深めます。特に持続的エネルギーをテーマとした見学も検討中(詳細は変わる事があります)。

 滞在地域
カリフォルニア州、サンディエゴ市および近郊

 滞在期間
2012年12月26日(日本出発)~2013年1月5日(日本帰国)

 参加費用
ご自宅からロサンジェルス空港までの往復交通費全額、プログラム参加中の現地移動費、食費等を含む滞在費は主催者が全額負担します。お小遣いは自己負担となります。現在スポンサー募集中です。

 サンディエゴ・中高生ホームステイ研修プログラム 「応募要綱」
応募資格
1.   岩手県、福島県、宮城県在住で東日本大震災により被災された方
(現在のお住まいが3県ではなくても構いません)
2.   出発時点で中学,高校1年生~3年生の方
3.   心身共に健康な方
4.   プログラム主旨に賛同し、異文化での生活に積極的に、協調性を持って参加する意思のある方、そして帰国後感想文の提出と学校等で報告会が出来る方。
5.   海外旅行保険の購入が出来る方

 募集人数 
2名

 選考方法 
書類審査 (下記2テーマについて400文字以内の作文を提出)
●『あなた自身の震災の体験を踏まえて、今回の交流プログラムに参加したいと思った理由は何ですか?』
●『今回の ホームステイ研修プログラム」に参加した経験が、あなたの将来の目標や希望を達成する上で、どのように役立つと思いますか?』

応募方法
「サンディエゴ・中高生ホームステイ体験プログラム」。必要事項を記入の上、作文と合わせて事務局まで送付
>応募用紙の取り寄せ / 送付宛先
電子メールでの応募は下記のアドレスまで送ってください。
contact@sdjen.org

 募集期間
2012年7月1日~10月15日(月)

中高生ホームステイプログラムへの寄付のお願い
日本での寄付金送付先:(NPO絆プロジェクト三陸様ご協力)
ゆうちょ銀行 記号18310  番号23880051
トクヒ) キズナプロジェクトサンリク
<店名> 八三八(ハチサンハチ)
<店番> 838
<預金種目> 普通預金
<口座番号> 2388005

お問い合わせ (760) 731-0812

2012年10月24日

「子どもの才能を見つけ、サポートする秘訣」


by yori


11月のぽーと会では、お二人のお子さんをカラーの全く違う大学、キャリアパスに巣立たせたお母さんから経験談を伺います。

上のお子さんは、アートスクール卒業後、世界的に有名な日本人デザイナーのロサンゼルス事務所に現在勤務し、バイリンガルの能力を駆使して、日本、アメリカを拠点に世界で活躍されています。

下のお子さんは、現在、UCに在学中で、障害児を取り巻く子どもたちを教育し、共に学びあう環境を生み出すという分野に取り組んでおられます。

お二人にとって、現地校、補習校の両立はたやすいものではありませんでしたが、困難を乗り越えて、今は補習校を続けていてよかったと思えるようになったそうです。

私たち親にとって、長い目で、バイリンガル教育、大学進学、キャリアパスを考える、素晴らしいきっかけになることでしょう。

2012年10月23日

いとこのニッキーのシニアイヤー

サンディエゴ港では
時々大型客船が停泊しています。
メキシコクルーズは、手軽で
人気があります。



息子の従兄弟のニッキーは、高校最後の年をのんびり家族との時間を優先し、楽しんでいます。

薬剤師になることを目標に定めているので、卒業後ファーマシースクールに通うための準備期間として、大学選びをしました。

○ 教授の質が高い
○ 薬学部用の科目が充実している。
○ 音楽を続けやすい環境
○ 年1万ドルの出費前後(寮費、食費のみ)で通えるところ。

すでに、合格通知をもらったところもあり、まだのところも、かなり手ごたえがあるようです。「シニアイヤーの大半、春まで、あーでもない、こーでもないと、ストレスをためるような生活をするよりも、適当なところで手を打って、あとは、家族でニッキーとの生活を充実させたい」と両親は考えているそうです。

今は、毎日放課後お父さんの大学の研究室に通って、手伝いをしています。

家族でゆっくり秋を楽しめるのは最後かもしれないからと、小旅行の計画なども立てています。

現在、お父さんの体調が不安定なので、特に家族の時間を大切にしたいのだと思いますが、素晴らしい決断だなあと、感心しています。



2012年10月22日

アスリートスカラシップ、メリットスカラシップ、トランスファーのセミナー

サンディエゴもこの頃ようやく
秋らしくなりました

 先週は、去年に引き続きK先生から「アスリートスカラシップ、メリットスカラシップ」のお話を伺いました。今年は、さらに、「高校時代から、薬剤師の免許取得のためのファーマシースクール(大学院)の入学の戦略を立てて、調べつくして選んだ大学であったにもかかわらず、必ずしも希望通りに行かなかったので、トランスファーを考えている反省点」も伺いました。

 大学側からのアスリートのスカウトの様子、具体的に提示される奨学金の額(夢のような)、実際にお子さんが大学に入学されてみて、アスリートとしての活躍と勉学の両立の難しさを体験されていること、日々の生活の様子などを具体的なお話を聞くことができました。

 「せっかくコーチに気に入ってもらって大学に入っても、いきなりそのコーチが解雇になり、気の合わない新しいコーチとやっていかなければならない心配」、「解雇になったコーチが学生ごと連れて別の大学に移り、新しい大学から同様のスカラシップをもらう可能性があること」、「チームの成績や、コーチの今後の雇用状況を見極めて大学を選ばなければ、学生の立場が難しくなる可能性」など、目から鱗情報満載でした。
 
 教育者のご両親(しかもお父様は大学のコーチ)と子どもさんで、念には念を入れて選ばれた大学でしたが、入学してみると、卒業後医学部に進学する学生には有利になるカリキュラムでも、薬学部志望の学生にとっては、無駄になる授業も取らざるを得なくなることに気づいたそうです。「事前に色々調べ上げても、実際に入ってみないとわからないことがあるものです。」とK先生はおっしゃています。

 現在は、3年次にトランスファーすることも選択肢に入れているそうです。もちろん、今もらっているような素晴らしい「アスリートスカラシップ」+「アカデミックスカラシップ」ダブル奨学金レベルの待遇をしてくれる大学です。

 アスリートスカラシップをもらっても、学業が振るわなくて、出場させてもらえない学生のための救済策(Kさんの息子さんではありません)、アスリートのためには家庭教師が大学から用意されていると言っても、本人が希望しなければ放っておかれることなど、裏話も聞くことができました。

 アスリートスカラシップは、誰しもあこがれますが、学生さんにとっては、「ワークスタディ」のように、自分の時間と体力と引き換えに学費のディスカウントをしてもらっているわけですから、勉強との両立が大変です。それでも、それを乗り越えられる学生は、意思も強く、リーダーシップ、タイムマネージメント、チームワークなど将来必要とされるスキルを全て身に付けていくので、素晴らしい人材になれるはずです。

 あまりにお話が面白すぎて、場所を変えて、ランチ兼2次会になってしまいました。

 この頃ぽーと会は、午前中だけでなく、全日プログラムになりつつあります。
 
 

 



2012年10月21日

火事場の馬鹿力 中世料理

中世のごちそう








猪の頭の丸焼き

昨日は、とんでもない日でした。

12時過ぎたので、宿題をしている息子を残して、そろそろ寝る準備に取り掛かろうと思っていました。すると、息子が、「そ~そ~、明日は、中世のパーティーがあるので、なんか食べるものを持っていかないといけないんだった。なんでもいいから、作って?」ととんでもないことを言うではありませんか!

○ パーティー料理
○ 中世がテーマ
○ 2クラス分30名の生徒 プラス先生 プラス 空き時間の飛び入り生徒、どう少なく見積もっても40名

頭が真っ白になりました。「そんなの無理。手ぶらで行きなさい。」と潔い母をやりたかったのですが、息子のビミョウな成績を思い出し、ついつい冷蔵庫と冷凍庫をチェックしてしまいました。

それから、Googleの画像検索で「中世料理」「中世の晩餐会」を探しだし、動物の丸焼き、足の丸かじり、なにやら獣の内臓のパテのようなもの、豆を煮たようなもの、見た事も食べたこともない料理のオンパレードを見つけました。レシピもあったけれど、読む気力すらありませんでした。

仕方がないので、冷蔵庫にあるもので何か作ることにしました。(私はスピーディーに気を取り直すのが特技です)在庫は

○ オーガニック卵1ダース(12個では何も作れない)
○ キャベツ1個 (ザワークラウトなんか作っても、誰も食べない)
○ 餃子の皮(中世にはまだ中国人はヨーロッパにはいないはず)100枚
○ チキンソーセージ(アンティチョーク、スモークモッザレラチーズ入り)32本

まるで、料理の鉄人のように「ある材料でなんとか制限時間でご馳走を作る」というお題がふって沸いてきました。そして、反骨精神とは程遠い私が、なぜか受けて立ってしまいました。

ソーセージを使って、パイ皮を巻いて焼いたもの、アメリカ人の子どものパーティーでよく食べる、「毛布にくるまれた豚」を作ろうと思いましたが、パイ皮やパン生地を作る時間がないので、餃子の皮を巻き、パン粉をふりかけて、オーブンで焼きました。

ソーセージを縦に四分割したので、100枚の餃子の皮とほぼ数が揃いました。

さて、この細長い「中国の毛布にくるまれた鶏」を中世文学とどう結びつけて、プレゼンしたのか?そこまでは、私の知ったことではありません。


この料理のどこが中世なのか?

チキンソーセージ








私の夜なべ仕事は料理でした。

2012年10月17日

コミュニケーションツール




私は実家の父や母と毎日電話で話しています。個性がお互い強すぎて、炎上していまうことが多々あります。それでも、一応お互い安否を確認できるという意味では、目的を果たしています。

日本の魔法瓶の会社が、実家の親の魔法瓶をネットでつなぎ、使用状況を子どもにリアルタイムで知らせてくれるサービスも数年前から始まり、「お茶を入れて飲んでいる=達者である」ことがわかるようになっているそうです。湯沸しポットの使用頻度で、生活のリズムを知るというのは、なんとも日本的です。でも「お出かけ好き」や「旅行をいつもして、出たり入ったり」のお年寄りには、向かないシステムかもしれません。

昔のヨーロッパからの移民の方の話を思い出しました。若い頃、単身移民して、新天地アメリカで夢中で働き続ける中で、母国の書き言葉が怪しくなり、故郷のご両親に手紙が書けなくなり、ついに音信普通になって、そのうちご両親は子どもの安否を気遣いながら寂しく亡くなったそうです。 当時は電話をかけるなどということはなかったので、手紙が書けないことは、即音信不通に繋がってしまったのでしょう。そして、移民労働者の賃金で、里帰りのため大西洋を横断することは無理だったのでしょう。

マイナーな言語過ぎて、代書サービスなんかもなかったのかしら? せめて絵手紙だけでも、気持ちは通じたかも…と妄想が止まりません。

今は、本当に良い時代になりました。家族同士は無料なので、東海岸のお子さんと毎日携帯電話で話している友達もいます。息子は、「お母さんも僕と毎日テレビ電話で会話したかったら、iPadを買えばフェイスタイムで無料だよ。今のうちに、使い方を教えて上げられるよ。」といかにも裏がありそうな、親切な申し出をしてくれています。

どうせ、私に新型を買わせて、自分の古いのと交換しようというに決まっています。この頃は、親も賢くなって、やすやすとは、ひっかりません。それに、フェースタイムだろうと、スカイプだろうと、電話にでなければ、会話は成り立ちません。今でも私からの携帯電話を無視する息子が、私の顔が見たくて、毎日フェイスタイムをして日々のこまごましたことを私に教えてくれるなんてことは、金輪際ありえません。よって、私には、iPadは必要ありません。

そうそう、私が持っているような古臭い携帯のことを、「ガラパコス携帯」通称「ガラケー」と呼ぶのだと、日本のお友達が教えてくれました。私は、ガラケーで充分です。

2012年10月14日

崖っぷち




崖っぷちにいても、頭がお花畑の息子
本当に、幸せな性格です。



11月1日締め切りのアーリーアクションのために、現在息子はコモンアプリケーションと格闘中であるはずです。

ほとんどの箇所は、住所、成績、家族構成、履修科目、テストスコアー、課外活動といったシンプルなものを入力すればいいのですが、エッセイの部分で悪戦苦闘中です。

「自分はどういう人間であるか?」「自分は人と比べ、どう違っているか?」「自分があなたの大学に入学することで、あなたの大学はこんなによいことがありますよ。」「自分はあなたの大学でこんなことを学びたいです。」「あなたの大学のこういうところが気に入って、あなたの大学を受けることにしました。」というメッセージを短い文章に盛り込まなければなりません。

しかも、「申請者の真心」「ほとばしる情熱」が出ているべきだと、どのエッセイ指南本には書いてあり、息子は「火花が散るようなパッションが吹き出るもんなんて全然ないし。」と引いてしまっています。親が超立派な生徒さんの作品例をたくさん読ませてしまった故に、すっかり自信喪失してしまいました。これは、蛇足でした。

作品例には、コンピューターサイエンスが好きで、プログラミングが評価され、顧客がつき、高校時代に起業した子ども、国際物理オリンピック出場経験者、ホームレスの子どもとして苦労した話など、すごすぎて、親は感動してしまうのですが、同じ土俵に無理やり立たされた息子にとっては困惑以外のなにものでもありません。

親の私とやりとりすると、感情的になり、ろくなことがないので、カウンセラーの先生にお任せしています。

これを仕上げてしまうと、11月下旬締め切りのUCのアプリケーションも1月締め切りのレギュラーデシジョンのアプリケーションも楽に仕上げられるはずです。(絵に描いた餅?)

ビッグイベントだった、ホームカミングも終わり、特集号も配り終わったので、(息子は新聞部です)ようやくこの週末は集中してアプリケーションに取り組んで欲しいものです。



2012年10月12日

懐かしいミシガン (6)

タリちゃんの実家の音楽の間

ここで、家族コンサートが開催されます。
楽譜と色々な種類の楽器にあふれた部屋です。


冬を除いて、いつも色々な野菜が収穫されます。
裏庭の外には大きな森があります。
谷川、ハイキングトレイルと1日楽しめます。


裏庭は、団欒の場、労働の場、遊びの場、
食事の場です。


ホームメイド毛皮

時々、森でハンティングするそうです。
こんな中途半端なサイズの毛皮をどうやって使うんでしょう?




今回、つくづく感じたのは、この人たちは、同じ100ドルでも1000ドル分として生きたお金の使い方をし、24時間を48時間分のように楽しく家族と過ごし、コミュニティーの人々を助け、四季折々豊かに暮らせる知恵を持っているのだということでした。

タリちゃんのお父さんは、「私たちは家族と夕食を共にし、夕食後の時間を子どもたちと過ごしたいので、残業もせず、土日もきちんと休むので、長時間労働の人と比べたら、収入が低いです。乗っている車も、あなたが普段見たこともないような古い型でしょう。コンピューター、携帯といったガジェットも最新式ではありません。妻は家で子どもの面倒を見て、丁寧に家事をするので、友達と遊びに行く時間はありません。でも、子どもの笑顔が私たちにとっては一番宝物なんです。」と教えてくれました。

私が知り合ってから18年間で、タリちゃんの家であたらしく買ったものといえば、イタリア製のチェンバロと商売用の芝刈り機だけです。台所のガスレンジはタリちゃんのひいおばあさんが使っていた1938年の種火式コンロだし、パンは手でこね、オーブンは温度調節がない旧式、といった、時代が止まってしまったような生活様式です。

でも、この家で焼かれたパンとパイのおいしさといったら、パネラブレッド(うちの近くのベーカリーカフェ)なんか太刀打ちできないレベルです。

ここの家の子どもたちは、飛行機に乗って旅行に行ったことなどほとんどありませんが、(皆無に近いレベル)毎年夏は、家族で湖でキャンプをして、楽しいバケーションを過ごし、思い出をたくさん作っています。

レストランで外食することはありませんが、いつもお客さんを家に招いて、ご馳走し、家族でコンサートを開いて、お客さんをもてなします。お母さんがピアノ、チェンバロ、お父さんがチェロ、子どもたちが、それぞれフルート、ギター、マンドリン、バイオリンをマスターしています。心から楽しんで毎日練習しているので、家族コンサートのレベルも大変高く、楽しいです。


去年から、手作りバイオリンをお父さんと子どもたちで協力して製作中です。塗料も裏庭の松の木のヤニをバケツで集め、工業用フレックスシーズオイルと一緒に煮詰め(8時間)苦労して作ったそうです。1台作るのに1年以上かかりますが、「どんな音色になるか、すごく楽しみでわくわくする」と反抗期真っ盛りであるはずの息子の幼馴染のセツ君がニコニコしてお父さんと仲良く小型カンナで削っています。

「大学の申請用紙、早く仕上げないと、間に合わないじゃない!!!先生の推薦状はどうなってるの? サプリメントエッセー全く書けてないよ!」と日々カリカリ息子とバトルを繰り広げる私には、異星のできごとのように見えてきます。もし、夫の転勤がないまま、ずっと私たち家族もミシガンに住み続けていたら、我が家も、いつも笑顔いっぱいな家族になれていたでしょうか?

「人生の豊かさって、いったいなんだろう?幸せって何だろう?どうしたら子どもが幸せになれるんだろう?」と考え込んでしまう、ミシガンの3日間でございました。


2012年10月11日

懐かしいミシガン (5)

南カリフォルニアには広葉樹が少ないので、
紅葉、落ち葉が懐かしいです。


お父さんの手作りジャングルジム
今では、薪置き場になっています。
「孫が生まれたら、又新しいジャングルジムを作りたい」
そうです。







もちろんホームスクールの子どもたちが全員、アカデミックで飛び出て優秀というわけではありません。

タリちゃんのウエディングを縫ってくれた新郎サム君の妹は、高校を卒業後、洋装店で見習いとして働くことになっています。電気配線工、屋根の修理工、コックといった「手に職系」で社会に活躍する若者も大勢います。

ウエディングでホームスクールをしている人たちとたくさん話すことができ、子どもたちの進学、進路をどうやって見極めてきたかを教えてもらいました。

みんな口をそろえて、「お金」と言い切ります。

たとえば、サム君の場合、高校時代、数学のクラスを大学でとるうちに、教授に認められ、オフィスアワーに数学を教えてあげるアルバイトを頼まれました。最初のうちは、大学生が15歳の童顔の先生から教わるのを嫌がりましたが、教え方があまりにうまいので、たちまち「子ども先生」は人気講師になってしまいました。

医学部準備コースに通った2年間も、やはり教授の助手として働き、学費を払うことができたそうです。

サム君の21歳の親友は、今博士課程で原子物理学の勉強をしていますが、学費を払って余りあるほどの奨学金があちこちからオファーされているそうです。

つまり、ホームスクールをしている親御さんの意見としては、「子どもに才能があれば、向こうからお金を持って、うちの大学、大学院に来てくださいとお誘いがあるだろう。そのような子どもは、アカデミックな道を選べば良い。そうでない場合は、無理して大学に行かなくても、本人の資質に合った職業につけばいい。」という割り切った考え方です。

「大学に行っている子はたまたま、そういう方面に優れているだけで、手先が器用、力仕事が得意、といった違ったエリアに秀でている子どもと比べ、レベルが上というわけではない。得意分野が違うだけ。」と親が確信を持って育てているせいか、ガテン系の子どもも、医学部の子どももみんな自分に自信をもって、いきいき輝いています。ブルーカラー、ホワイトカラーといった区分けもなく、成長してからも、親しくしています。


どの家庭も生活は質素ですが、海外から養子を迎えたり、重い障害を持つ子どもたちも自分の子どもとして大切に育てています。どの子どもたちも本当に幸せそうに、いつもニコニコして、コミュニティーの宝になっています。「その家のお母さんが実際に産んだかどうか」はあまり重要なことではなく、一緒に家族として過ごすことに意味があるそうです。

2012年10月10日

AP 日本語のクレジットとテスト

シカゴオヘア空港内の
子供博物館



空港内の寿司バー


このところ、ぽーと会で盛んに議論されるようになった「補習校でAP日本語のクレジットが取れるようにならないか?」ということですが、少しずつ動いています。

実は、中国語の補習校では、以前から午後1時から5時半までの半日授業で(つまり9時から3時半までの日本語補習校より短い時間)、4年目にはAPクレジットを取れるシステムができていました。なぜ、日本語補習校でそれができないのかが、不思議で仕方なかったのですが、この問題は少なくとも5年間は放置されたままでした。私たちの子どもたちは恩恵を受けることはなくても、後輩たちにはぜひクレジットをもらえるようになって欲しい、そして補習校の高等部でクレジットが取れることで、補習校を辞める生徒の数が減って欲しいという熱い思いから、ぽーと会のメンバーの方と補習校の先生が少しずつ動いて、学校区、カレッジボードに対して、アピールしてくださっています。

サンディエゴの補習校はラッキーなことに現在は借用校イーストレイク高校のAP日本語の生徒さんと一緒にテストを受けられるのですが、できれば、補習校自体がテストセンターとして認可を受けられる道が見つかればいいと期待しています。

東海岸の補習校で教えていらっしゃるお友達に教えてもらったのですが、せっかく補習校で日本語を長年学んでも、AP日本語テストを受けさせてくれる場所がないので、無駄になってしまうケースがあるそうです。本当に残念です。

これからアメリカの補習校全てでAP日本語のクレジットが認められ、学内APテストが受けられるようになればいいなあと思います。


2012年10月9日

犬を助ける猫




閉じ込められた子犬を、猫がなんとか助け出そうと奮闘するドキュメンタリーです。

どこの国の言葉かわかりませんが、音楽も可愛いです。

読者のコメントで、「撮影してる暇があるんだったら、なんで猫と一緒になって、犬を助けてやらなかったんだ!」というのがあって、私も「そ~だ、そ~だ」と頷いてしまいました。

2012年10月7日

懐かしいミシガン (4)

芝刈りビジネスを3兄弟でやっています。


冬に備えて、薪も準備完了。
これも、兄弟で力を合わせてやり遂げました。



タリちゃんには、弟が3人います。もちろん、みんなホームスクーラーです。長男のベン君は19才、次男のセツ君が17歳、3男のノアくんが15歳です。

みんな、将来はパイロットになりたいという夢があるのですが、とてもお金がかかります。そこで、数年前から、芝刈りのビジネスを立ち上げました。そのうち、芝刈りだけでは、あまり収入がないことに気がつき、雪かきビジネス、落ち葉掃除、家具修理など、年間を通して働けるようになりました。真面目で丁寧な仕事ぶりが買われ、コミュニティーで引っ張りだこです。

お父さんが学費を助けてくれると言っていますが、なるべく自分たちで稼ぎたいという夢があるので、兄弟力を合わせて、せっせと働いています。

とりあえず、長男のベン君は最初のライセンスを取ったそうです。これから飛行時間を延ばしていかなければなりません。弟たちは、高校のカリキュラムとお兄さんの学費を稼ぐための仕事で大忙しです。お兄さんがパイロットとして稼ぐようになれば、今度はお兄さんが弟たちの学費を援助する計画になっています。

現在、中古の飛行機を買う計画も進んでいます。他の人の飛行機を借りて練習すると、一時間数百ドルもかかるので、長い目で考えると、飛行機を自分で持っていた方が、経済的なのだそうです。

お父さんの友達が、飛行機に詳しく、安く駐機させてくれる小さい飛行場も探してくれているそうです。飛行機の整備は自分たちでしなければなりませんが、普段から芝刈り機やトラックの整備をしている経験が大いに役立ちます。

兄弟で助け合いながら、夢に向かって着実に歩んでいます。

ホームスクーリングをする家族を見ていると、キャリア、教育のチョイスの幅がダイナミックで、学ぶことが多いです。たとえお金がなくても、ちょっと横道にそれることで、最終目的地に、いつの日かなんとか到達することもできるのだなあと、目からウロコ情報なのです。

2012年10月5日

懐かしいミシガン (3)

幸せそうな花嫁と花婿


ウエディングドレスもブライズメイドのドレスも
みんな新郎の高校生の妹が1人で縫った!


私の力作グリーンサラダ
これを10個作った

パスタは、左のテーブルの黒い大なべの中
これも3個作った


お天気が良くてガーデンパーティーは
本当に気持ちよかったです。


このおじさんは、結婚式、クリスマスパーティーなど
いつもバルーンアートをしてくれて、
子どもたちに大人気だそうです。







ミシガンから帰ってきました。

新郎新婦、家族、友だち、みんながハッピーなガーデンウエディングでした。

招待客は大人200人、子ども100人、合計300名以上、食事の予算は1000ドルとかなりタイトでした。幸い、デザートやパンは手作りのものを大量に寄付してもらったので、サラダ、パスタ、フルーツ、ローストビーフ、チーズプラッターを用意することになりました。

ウエディングドレスと新婦の付き添いの女性たちのドレスは新郎の高校生の妹が縫ってくれたそうです。

会場のセットアップ、料理の配膳、子どもたちのエンターテイメントすべてを家族と友達が手分けをして要領よくこなしていきました。結婚式が多い教会なので、中学生の子どもたちまでが、指示なしでも、次々に用事を自分で見つけては、作業を黙々と進めていって、すごいなあと思いました。

私は、グリーンサラダ、パスタの担当でした。300名分などという量を体験したことがないので、不安でしたが、算数の得意な人があらかじめ計算して買い物をしてくれていたので、8キロのローメインレタス、2キロのほうれん草、などザブザブ洗って、水切りをし、切って、盛り付けるだけでした。

パスタソースも、バターを4キロも使うので、「ギトギトになったらどうしよう?」と半信半疑でしたが、実際に食べてみると、とてもおいしかったのでホッとしました。(自画自賛)パスタ2袋を8回茹でるとバケツ3杯分もできてしまったので、バランスが取れていたのでしょう。

新郎の家族とも用事をしながら色々話ができて、楽しかったです。新郎の家族全員、パーティーが終わるやいなや、ジーンズとTシャツに着替え、撤収作業にかかりました。その手際のよさといい、スピードといい、この家族が大変働き者であることがよくわかりました。

2012年10月4日

2012 World Food Day のご案内






Table For Twoのサンディエゴ支部長の上島カー真弓さんから、10月16日に開催されるイベントのご案内をいただきました。

アート、国際色豊かなご馳走、ビールが楽しめる素敵なイベントです。

ぜひ、みなさん立ち寄ってみてくださいね!


Hello from TABLE FOR TWO,  
  You are invited to the “2012 WORLD FOOD DAY CELEBRATION” on October 16th presented byTABLE FOR TWO and California Kebab.   Please join us to celebrate this international event for a great cause in front of a breathtaking ocean view!
Date/Time: October 16th (Tue), 2012   6:00pm - 8:30pm
Venue: California Kebab and Beer Garden (http://mission.cali-kebab.com/zgrid/themes/842/intro/index.jsp)
4150 Mission Blvd. Suite 208 - Pacific Beach Promenade (above Tony Roma's), San Diego
Highlights:
-FREE Admissions!
-Local Children’s “Healthy meal/food” Art Exhibit
-Healthy TABLE FOR TWO food sampling
-Trivia
-Door Prize
-Tasty Californian style Kebab and freshly brewed beer:)
*California Kebab will donate 10% of the proceeds toward TABLE FOR TWO’s mission to solve hunger and obesity issues simultaneously.
Facebook event page: http://www.facebook.com/events/364957476921566/ (If you can come, please click "Join"!)
*Parking is available in the basement of the restaurant building. Receive validation from the restaurant cashier for 2 hours complimentary free parking.
*Please take a look at the attached flyer
Hope to see you there!--
Mayumi Uejima-Carr
San Diego Chapter Head
TABLE FOR TWO USA

http://www.tablefor2.org/tft_usa/
e-mail: m.uejima@tablefor2.org
facebook: https://www.facebook.com/tablefor2
cell:  +1 318-359-9736

2012年10月1日

メリットスカラシップ、アスリートスカラシップ、トランスファーのセミナー





10月のぽーと会では、「メリットスカラシップ、アスリートスカラシップ、トランスファーのセミナー」を開催します。

講師のK先生は、去年のセミナーでも大好評だった方です。大学でコーチをされるご主人とリサーチを重ねて、お子さんをDIIのリベラルアーツカレッジに進学された経験をシェアしてくださいました。

今年は、さらに大学の中の様子、研究を重ねたにもかかわらず、お子さんの大学院進学を更に有利に進めるために、3年目からのトランスファーを考えていらっしゃるいきさつを教えていただきます。

数日前に、お会いしてお話を伺ったのですが、「高校時代から大学院進学、国家資格取得に向けてかなりリサーチして大学を選んだつもりでも、専門課程での履修科目のことまではきちんと把握できていなかった」という反省点が残ったそうです。

現在は、他のリベラルアーツカレッジ以外にも、広域で州立大学受験も視野に入れて準備を進めているそうです。

笑顔が素敵なKさんに会うと、いつも元気になります。教育者としても、お母様としても、太陽のような暖かい方です。