2013年3月31日

LAC母の会





先日、リベラルアーツカレッジ(LAC)子供を通わせている、あるいは希望しているお母さんの情報交換会に出席しました。

カバーした内容は

○ 今まで訪問してみて、特に印象に残った学校

○ ファイナンス

○ 自分の子供が実際に通ってみた感想、授業内容、日常生活の様子

○ アドミッションの担当者がサンディエゴを訪れる予定(春~秋)

○ DIIIのアスリートのリクルート方法、コーチとのコンタクト

○ アカデミックスカラシップ

○ ランキング本、アドミ本などでは有名な大学だけど、実際には非常にずさんで,、どひゃ~と腰を抜かした体験談、(数値や噂だけをあてにして大学を選んではいけません。実際にちゃんと訪問して、教育の内容やスタッフの質も見極めましょう!)

○ ドラッグなどの問題が酷く、大学側の対処の仕方も悪いので自分の子供を通わせるのは心配な大学


もっと具体的なトピックとしては

○ サンディエゴから5日かけて、LAC宝庫の街を効率的に訪問するには? 夜行フライトは効率的か?あるいは疲れすぎて到着してからヨレヨレになりすぎないか? 滞在するホテルを決めて、そこをベースに毎日訪問するべきか? 

など、色々な話題が出てきて、とてもおもしろかったです。

5時間以上にわたる内容なので、どうやってブログにアップしたらいいかわかりませんが、暇があれば書きたいです。このトピックだけで10回シリーズくらいになってしまい、読んで下さる方が飽きてくるかもしれませんね。お伝えしたいイベントのレポートやら、お勧めの本がいっぱいあって、追いつきません。

チャンスがあれば、ぽーと会でもLACの勉強会をしたいと思います。




2013年3月29日

地球のどこかで、元気で幸せにしていれば



 J君の婚約について、生みのお母さんと話しました。

 J君が幼かった頃、お父さんに棄てられた後、誰からもサポートを受けることなく、日系社会からも見捨てられた形で、サンディエゴの片隅で母子は暮らしていました。お母さんが、いくつも掛け持ちで仕事をしなければならなかったので、J君は信頼できると思った家に預けられました。しかし、そこでは取り返しのつかないことが起こっていました。働きづめのお母さんは、他に頼るあてもなく、どうしてよいかわからず、きちんと対応ができませんでした。毎日睡眠3時間で働いていたので、頭が麻痺していたのかもしれません。

 外部の人の通報で、Jくんは保護され、お母さんは親権を失いました。それからは20年以上ほとんど音信不通でした。去年からようやく、少しずつお互いのことを思いやることができるようになった矢先に、J君が結婚して海外に行ってしまうことになり、お母さんはさぞかし心を痛めているだろうと心配でした。

 しかし、彼女は、「私のことを心配しないで。私はJが地球のどこかで生きていて、元気に幸せにしていると思うだけで、十分満足だから。去年までは、私が死ぬまでJに会えるとも考えてなかったくらいだから、この1年とっても幸せだった。彼の幸せのためにずっと祈るから大丈夫。」と答えました。

 お母さんは、Jくんの結婚祝いのために、まとまったお金を用意するそうです。弁護士を雇い、彼女が亡くなったあとの貯金は全てJ君に遺せるように手続きが完了しました。つましい生活の中で、彼女ができる精一杯のことをして、Jくんを送り出そうと準備をしています。

 「Jの子供時代を悪夢のようにしてしまい、フォスターケアーに預けられた時も何もしてやらず、大学の費用も全くサポートしてやることもなかったから、せめて遺せるものは全て遺してやりたい。」と願っています。

 30年前、この母子が路頭に迷っている時に知り合っていたら、ここまで酷い離散にはならなかったのではないかと悔やまれてなりません。

 今は、SDJENをはじめ様々なサポートグループができているので、このような社会から隔離された日本人家族がいないことを願うばかりです。

 若い頃は、海外に住むことのハードルを簡単に越えられると錯覚しますが、子供を育てたり、日々生活していくことは決して楽ではありません。

 J君に対しても、同じような危惧の念を抱くのは、老婆心なのでしょうか?どうか、新天地で多くの人と知り合い、ネットワークを広げ、助け合って暮らして欲しいと思います。
 

 

被災地中高生サンディエゴホームステイプログラムの報告


SDJENからお手紙が届きました。

この度はSDJEN被災地中高生サンディエゴホームステイプログラムへのご支援ありがとうございました。この度最終的な会計報告が出来上がりました。少々遅れましたことをお許しください。
このプログラムは日本から、そしてサンディエゴの多くの方々のご支援ご協力によって実現いたしました。暖かく二人を迎えてくださったホストファミリー、日本とサンディエゴの航空運賃を無償で提供してくださったJALの尾田さん、いろいろなチケットを寄付していただいた方、一日体験入学のみなと学園の校長、教頭先生、そしてみなと学園のお母さんと子供たち、日本語を学ぶ学生との交流を提供してくださった上杉先生、ぽーと会、クジラ学園、そして毎日のイベントとドライバーを担当してくれたSDJENメンバーやその他のボランティアの方々の無償の愛があって実現いたしました。
二人がこちらに来たことは、サンディエゴに住む私たち多くの日本人たちと被災地をつなぐ大きな意味もあります。これからの文也くん、菜摘ちゃんの成長を私たちもずっと楽しみに応援し、見守りたいと思っています。彼らはサンディエゴに住む我々にも少なからず良い影響を与えてくれました。

サンディエゴに住む私たち日本を思う日本人たちの「できること」のひとつとして、是非とも成功させたいと思って企画しました。復興の力となっていく、頼もしい「人」が育つこと、「人」とのつながりを絶やさないこと、それがどんなに大切なことかと考えるようになったからです。

被災地に戻り将来を見据えてゆく彼らにとって、このサンディエゴでの体験が今後、国際的な知識や意識を高めてゆくための大きなきっかけの一つとなることを心から願っています。また、この
2週間の滞在が彼らにとって楽しく有意義であること、そして多くの出会い通して、新たな発想や夢、勇気を育んでいく力となってくれることを願っています。
被災地はまだ復興がなされていません。2011にあった大震災を忘れてはならない、そして支援出来ることを小さいながらも継続していくことが大事だと思っています。
SDJENは2013年も同様な企画を計画しておりその後も継続していくつもりで活動していきます。


2012年被災地中高生ホームステイプログラム会計報告(コンマ以下は省略していますのでご了承ください)

寄付金総額           6883
総支出               3383
*航空燃料費、税金、ホームステイ先への心付け、テーマパーク入場料、ガソリン、パーキング代、食費、その他イベントに使用した雑費を含みます。
残高                 3500

残高の$3500ドルは2013年度のホームステイプログラムで使用されます。更に詳細な会計報告をお知りになりたい方がいらっしゃいましたらSDJENまでご連絡ください。

更に日本からの寄付も215992円にのぼりそのうち中高生の日本国内移動費用として総額71000(手数料の420円を含む)の支出があり、残高は144992円となっています。
皆様のご支援ご協力本当にありがとうございました。


SDJEN 事務局



2013年3月27日

嬉しくてちょっと寂しいニュース




去年、仲間たちと連れ立ってキャリアセミナーの講師を務めてくれたJくんから嬉しいメールが届きました。

この度、長年お付き合いをしてきたガールフレンドと婚約しました。

彼女のことは大好きでしたが、結婚までは踏み込めなかったのですが、去年の夏、生まれてはじめて自分のルーツである日本を訪問し、多くの人たちの親切に触れ、親戚に会って、自分の根っこを見出し、前進する勇気が持てるようになったそうです。

ぽーと会で初めてアメリカの日系人コミュニティーに触れ、お母さんたちが作ってくださったおいしい手作りの日本料理の数々を食べたことも、新たなダイメンションを見出すことになったそうです。彼の心の大きな闇、空洞が少し軽減されたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

結婚後は海外に住むので、もうこれからは会う機会もなくなると思います。でも、アメリカに帰ってきた時は、彼の生みのお母さんを交えて、ラーメンでも食べに行こうねと話しています。

J君にいつも話していたこと、「人生の前半は苦しかったけれど、いつの日か、幸せな家庭を築いてね!」がようやく実現しそうで嬉しいです。

今まで、色々私と息子に手厳しいけれど的を得たアドバイスをしてくれていたので、ちょっと寂しくなります。

でも、彼女とのツーショットで満面の笑顔を見せるJくんは本当に幸せそうで、心が温かくなります。どうかハッピーな家庭生活が、いつまでも、いつまでも続きますように!






2013年3月25日

春のぽーと会


 春も色々なセミナーを計画しています。決定しているのは、

 4月 「ミリタリーアカデミー合格までの長い道のり」

    「UCSDから1年間日本の国立大学に留学した学生さんたちの経験談」

 5月 「中学、高校時代をサバイブする秘訣」

    「大学資金を有利に貯めよう!」 

その他、UCSDから日本の大学に留学された学生さんから話を聞く会を企画してくださっている方もいます。清泉先生のキャリアセミナーもお願いしているので、時間と場所次第で、催行できそうです。

「子供が巣立ってからの関係の築き方。」「今年の大学進学実績の総括」「夏休みの過ごし方」など、色々リクエストは上がり、話してくださる素晴らしい講師の先生もいらっしゃるのですが、なにせ実現までにいくつもハードルを越えていかなければなりません。




 

2013年3月23日

大学のアドミッションオフィスの舞台裏


昨夜、「Admission」という映画を観に行きました。

主人公は、プリンストン大学のアドミッションオフィサーです。

話の流れは、主演のティナ フェイにピッタリのロマンチックコメディで、アプライした高校生が自分が大学時代に生んで、養子に出した子供ではないかとドキドキするというドタバタがからんでいます。

でも子供のアメリカの大学受験真っ最中の私としては、

○ アドミッションオフィサーたちがどのように生徒を評価しているか?

○ 地域ごと(西部、中西部、といった)にチームを組んで、生徒の提出した資料をスミからスミまで読む様子

○ 「ロードトリップ」と呼ばれるアドミッション オフィサーの高校訪問とプレゼンの様子

○ アドミッションオフィサー全員で円卓で会議をしながら、多数決で合格、補欠、不合格をすごいスピード決めていくプロセス

○ 「プリンストンの器」とされる子供たちの超高スペック

( パーフェクトSATスコアー、歴代プリンストン卒、ジュニアオリンピック出場、親が殺されるといった悲劇の主人公、などなど)

○ 感じの悪い(非常に不公平な)卒業生によるインタヴュー

○ 東部のお金持ちの子供が通う私立高校の美しいキャンパス

といった、映画のストーリーとは少し外れたところに興味津々でした。

いたるところにオレンジ色が出てきて、昨夜は「プリンストンな夜」となりました。

私は家に帰ってミカンを食べました。

2013年3月22日

今年公開で本当によかった


いよいよ、「華麗なるギャツビー」のリメイクバージョンが公開になります。

豪華絢爛なキャストとセットで、楽しみです。

去年、息子は英語の授業で習った後に「グレートギャツビー パーティー」があり、着ていくものに苦労しましたが、もしこの華やかな映画を見た後だったら、もっともっとまねをするのが苦しかったと思います。去年で本当によかったです。

よかった、よかった!



行方不明のニコラス君、さきほど無事に発見されたそうです。

詳細は、わかりませんが、とりもとりあえず家に帰れてよかったです。

お騒がせしました!

2013年3月19日

旅立ちの準備


 かけがえのないの家族を1ヶ月前に喪った親友とよく電話で話をします。

 今は、法要、手続き、年度替りの自分の仕事に追われ、まだ現実味がないそうです。

「グリーフケアのプロセスをこれから時間をかけて経ることができるといいね。」と二人で情報交換しています。彼女から素晴らしい本を紹介していただきました。すごい本なので、近いうちに書きます。


 彼女が驚いたのは、故人が遺された彼女が困らないように、全て書面で細部にわたって書き残しておいてくれたことです。お金のこと、葬儀の手順、など膨大な資料を数年にわたり準備されていたそうです。

 家族ですから、生前は色々意見がぶつかることもありましたが、この資料を見て、彼女は家族愛を改めて知ったそうです。

 彼女が一人になっても困らないように、仕事をしながらアタフタと探し物をすることのないよう、すべて資料が整理され、一覧できるようにしてあったそうです。

 家族を見送ること、遺された家族が困らないように生前にきちんと準備をしておくことの大切さをつくづく思います。

 私も、毎日車を運転するので、何があってもおかしくありません。資料の整理以前に、遺された家族がびっくり仰天しないように、まず「開かずのクローゼット」「お客さんを泊まらせることができない客間」の整理からはじめなければなりません。

 親友も落ち着いたら私の家に泊まりにくるそうなので、それまでにきれいにして、居心地の良い客間にしておかなければなりません。

 

2013年3月17日

補習校の卒業式

アメリカで縦書き看板を見れるところは補習校くらい


日本とアメリカ両方の国旗が飾ってあります。


桜でないのがちょっと残念

以前お世話になった校長先生、教頭先生から
電報が届きました。

後輩ママさんたちから私に頂いたプレゼント
「お母さんの卒業式おめでとうございます!」
涙が出るほど嬉しかったです。

昨日は、息子が12年間お世話になった補習校の卒業式でした。

小学校入学の時には5クラス100人以上いましたが、高校3年は11名卒業しました。そのうち6名が、12年間在籍しました。母親たちは、サバイバーと呼んでいます。

東京の大学に進学したり、予備校に通っていた生徒の何人かは卒業式に出席するために日本からやってきました。アメリカの大学に入学した生徒たちも忙しいスケジュールの間を縫って出席しました。テストの勉強が大変で、式典だけ出て、謝恩会、追い出しコンパには出られなかった子もいました。

息子のように、まだ高校に在籍している子も数人いました。大学に進学して、堂々として素敵になったクラスメートたちを眩しそうに見て、たくさん一緒に写真をとっていました。

担任の先生から卒業祝いに無期限の「いつでもお食事券」を頂きました。帰省した時、先生を訪ねたらいつでもご馳走してくださるそうです。

病気と闘っていらっしゃる先生も子供たちの門出を祝うためにわざわざ来てくださいました。式が終わり、子供たちに囲まれて先生はずっと泣き通しでした。薬の副作用で、目が見えなくなってしまいましたが、声だけで子供をきちんと識別されていました。

子供たちは、本当に素晴らしい先生方に毎週優しく声をかけてもらい、励まされてここまできました。

お母さんたち、お父さんたちの大きなサポートもありました。大人たちが子供たちの成長を願って、土曜日ごとに色々な形でボランティアをしてくださっていました。

家庭だけで子育てしていれば、とても経験できなかった楽しい思い出をたくさん作っていただきました。

親も子も大変だったけれど、素晴らしい出会いがあった12年間でした。

思いがけなく、後輩ママさんたちからお花のプレゼントをいただきました。「ぽーと会を作ってくれてありがとう!」っていう言葉が何よりも嬉しかったです。

12年間辛うじてサバイブしたけれど、「こうすればよかったのでは?」「こんなことはしなければよかった」という反省もたくさんあります。

機会があれば、ぜひ後輩ママたちにシェアーさせていただきたいと思います。











2013年3月15日

アメリカの教育の素晴らしいところ


数日前の、「アメリカ育ちの子供を日本の大学に留学させたお母さん」の話の続きです。
 

Yさんを育てる中で、お母様はアメリカの素晴らしさを見る機会が度々あったそうです。

① 褒め上手


 スポーツのコーチは、練習、試合を通し、徹底的に子供の良いところを褒めます。たとえ、ミスをしても、「ここは素晴らしかったよ。」と良かったところを探し出し、コメントします。(巨人の星の一徹パパと真逆のアプローチ)

 とにかく、子供を褒めるのが上手で、子供に自信を持たせてくれます。

② ポジティブ

 Yさんがアメフトの練習中に他の選手とぶつかり脳震とうを起こし、救急車で運ばれていく時、チアリーダーの女の子たちがポンポンを持って、大きな声で声援を送っているのを見て、お母様はつくづく文化の違いを感じたそうです。

③ 共に痛みをシェアできる暖かい思いやり

 Yさんの妹さんが大事故にあった時、コーチは遠方に住んでいたにもかかわらず、手作りのサンドイッチを持って、すぐにYさんを励ましに病院に来てくださいました。人の心の痛み、悲しみに寄り添えるコーチやチームメート、その家族に慰められました。そして、そのような人たちに支えられ、Yさん自身も、あまり人から相手にしてもらえないような子供に積極的に話しかけるような心の優しい青年に成長しました。

 Yさんのお母様の最後のコメントは、「子宝というけれど、子供を通して多くの出会いがあり、色々なことを勉強できて、ありがたかったです。子供をしかるのではなく、どうすれば、子供が自分の言わんとすること理解し、聞いてくれるかを考えた時、子供を尊重し、子供のいいところを見つけてやることが大切だということがわかりました。」でした。

 なんだか、今回も、ジワリと涙ぐんでしまうセミナーになってしまいました。



 

2013年3月13日

こんなふうに手放しで喜んでみたい


10年くらい前は、飛行船にSANYOと書いてありましたが
今はMetLifeという保険会社に代わりました。


 我が家では、これまでのところ、合格通知が届いて感涙にむせぶなどということはありませんでした。合格通知よりも、数値を探して、結局いくらになるのかと、暗算を始めて、なかなか、飛び上がって喜ぶところまで到達していません。

 一回くらい、ドラマチックな瞬間を経験してみたいです。



親バージョン (犬まで一緒になって興奮しています)



子供バージョン

決断の時


そろそろレギュラーデシジョンで受けた大学からの合否の結果が出てきます。

レギュラーで受けた大学は、必要があれば100%エイドが出ますが、基本的にはメリットスカラシップはありません。ファイナンシャルエイドという名前はついていても、ほとんどはローンで、卒業後、学生自身が返済しなければならないので、ニーズベースとは全然意味の違うエイドです。

合否の通知が届き、そのあと数日以内に最終的に学生がいくら払うべきかという案内が届きます。

4月の終わりまでに、3つの選択肢の中から1つを選ばなければなりません。

① スカラシップの出ない大学に年間55,000ドル以上を4年間払う

② UC,CSUといった公立にする(UCは、年間30,000ドル以上するので、安くない)

③ メリットスカラシップ、プレジデンシャルスカラシップの提示があった大学から選ぶ

 年間20,000ドル~学費全額引きがあり、家族の負担額は15,000ドルから30,000ドルになる。



我が家は①は無理なので、このままだと②か③を選ぶことになると思います。

息子が一番気に入っている大学は①のカテゴリーで、先月体験入寮、授業出席、教授訪問をしました。本当にワクワクする学校だったそうです。

先生の講義も大変素晴らしく、「僕はこの大学にぜひ入学したいけれど、お金の問題で、たぶん来れないと思います。」と息子が話したら、「最後まであきらめないように。そして、他の大学でもらった奨学金を交渉材料として使えるかもしれないから、なるべく頑張って獲得しなさい。メリットは出さないといっているけれど、この大学は金持ちだから、蓋を開けてみないとわからないよ。君がこの大学に入学できればいいね。」と、希望が見えてくるアドバイスをしてくださったそうです。

ですから、まだ完全には諦めていません。でも、たとえ②、③の大学に進学することになっても、きっと素晴らしい大学生活が送れるはずです。

色々チョイスがあることは、贅沢でもあるけれど、胃が痛くなるような苦しい選択を強いられることでもあります。

最終的には、息子が決めますが、財政面に関しては、親がどこまで関与していいのか、悩むところです。


2013年3月11日

Yさんの日本での就活



 高校までアメリカで育ったYさんは、日本で生まれ育った学生さんと同じように就活をし、大変苦労したそうです。

 日本を代表する強豪アメフトチームの主力選手として活躍する一方で、苦手な日本語で講義を受け、レポートを書くということは、本当に大変でした。チームメートたちは4年で卒業せずに、5年目に卒論、就活をするパターンが多いのですが、Yさんは4年で卒業し、外資系企業の内定を勝ち取ることができました。

 言葉だけでなく、日本で子供の頃から教育を受けていれば当然誰でも知っているような四字熟語、エントリーシートの書き方といったことでもハンディが大きかったようです。

 試合があるので、企業説明会に出席できないという時間的な制約もあり、遅れをとってしまいました。

 面接までこぎつければ、アメリカ育ちのYさんには自己アピールを上手に表現できる強みがありましがた、なかなかそこまで到達できません。

 お母様は、「必ず、あなたを必要としてくれる企業があらわれるから」とアメリカから励まし続けていました。


 厳しい練習、試合、授業、宿題に追われるばかりで、全く友達と遊ぶ時間がなく、Yさんは追いつめられていたので、親戚の人が「人生、遊ぶことも大切だ」と連れ出してくれて、忙しい中でも効率的に遊ぶ極意を教えてくださったそうです。

 お母様や親戚の方の思いは通じ、3回の面接を突破して、見事内定を獲得しました。


 Yさんが4月から働く会社は新卒の学生に対して、手厚い新入社員教育をしてくれる上、その間に給料までくれるのが大きな魅力だそうです。

 その会社にもアメフト部があり、お誘いがあるそうですが、「やり尽くした感」があり、今のところは入部の予定はないそうです。

2013年3月10日

遠いからできないこと、遠くてもできること、遠いからこそできること


 震災から2年、今日はサンディエゴでも、慰霊のプログラムがいくつも開催されています。心から、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。そして、サバイバーの方々が一日も早く、元の生活に戻れるよう、心から願っています。

 震災の様子は海外でもテレビで24時間体制で被災地の映像が映し出され、想像を絶するスケールの被害に、現実のこととは思えずに、呆然と画面を何日も眺めるだけでした。こんなに多くの人たちが助けを求めて困っているのに、いったい何ができるのだろうと、無力感に襲われました。

 その中で、すぐに現地の人たちのニーズをすばやくキャッチし、すぐに動いた人たちも多くいました。

 粉ミルクが援助物資として届いても、安心して使える水がない、加熱方法がない、ということで、アメリカでしか売られていない、調合済みのミルクをすぐに被災地に届ける運動をしたグルームがありました。

 必要な物資を集め、すぐに現地に送るルートをアメリカから構築した人たちもいます。

 今は、被災した人たちの心のケアーが必要とされているそうです。海外に住む私たちも、色々な形でサポートできるはずです。この冬に実施した被災地の中高生をサンディエゴに招待して異なった文化に触れてもらうといった、遠くにいるからこそできる援助も色々あるので、希望が持てます。

2013年3月8日

アメリカで育った子供が、日本の大学で体育会系アメフトで活躍すること



 このところ、ずっと息子の大学受験のことばかり書いて、ぽーと会の2月3月の活動の報告ができずにいたので、今日は、2月の報告をします。

 2月の講師は、アメリカで育ったお子さんを、日本の大学、アメフトの強豪チームに入れられたお母さんから伺いました。

 息子さんのYさんはアメリカの高校でも、大活躍されてきましたが、スカラシップを獲得することができなかったので、急遽日本の大学の進学を決断されました。。小学校の頃からスポーツに力を入れていたので、日本語能力は高くなく、日本の大学で授業を受けることは大変で、特にレポートを書くことに苦労されたそうです。

 スカウトの際、アメフトのコーチから、3人の家庭教師をつけると約束され、サポート体制も万全でしたが、それでも、日本で生まれ育った学生さんたちに学力面で追いつくには、かなりの苦労がありました。

 言葉の面以外にも、カルチャーの違いでとまどうことが多く、特に先輩との関係にアメリカとの大きな違いを感じました。アメリカでは、コーチに対しても、対等に意見交換をできましたが、日本は、何が何でも目上の人に対して絶対服従で、Yさんは、どうしても受け入れることができない部分もありました。

 たとえば、無理なトレーニングをすると体を壊すとわかっているので、先輩に対して、「効果がないばかりか、かえって害になるのではないか?」と疑問を投げかけて、大きな波紋を呼び、のちのちまでYさんの立場を悪くする結果となってしまいました。

 正義感から先輩に意見するというのは、日本ではあり得ないことで、そのことが息子さんにとって大きなストレスになってしまいました。


2013年3月6日

サンディエゴからできる震災復興サポート



SDJEN(サンディエゴ日系緊急ネットワーク)からお知らせが届きました。

被災地福島にヨットをプレゼントするためのファンドレージングイベントとサンディエゴハーフマラソンの応援のお願いです。

楽しみながら復興サポートができる、素敵なイベントです。


See What I Sea.comでは、盲目のヨットマン岩本光弘が生きる気力を失った人々にヨットを通じて応援することを目標に活動しております。

今年はいよいよ太平洋横断プロジェクトが決定し、その日本側出発地点が東日本大震災、津波の被災地福島となりました。

福島県いわきジュニアヨットスクールは震災後、ほぼ活動停止状態。福島県で唯一ヨット部のあるいわき海星高校はいわきの海では練習が出来ず、
遠くの場所に月に一度、遠征する形になっているそうです。

そこで被災地支援に積極的に活動されているSDJENにご協力いただきたいと思いましてメールさせていただきました。

1. ファンドレージング

被災地福島のいわき海星高校とサンマリーナジュニアヨットクラブにヨットをプレゼントする資金を募るためのファンドレージングに来ていただきたい。

 ビール1本につき、1ドルがお店から寄付されますので、お友達を誘ってぜひお越し下さい。
 また募金箱を設置しますので、お酒を飲まない方でも募金いただけると大変有り難いです。

日時:3/8 Friday  午後5時以降閉店まで。5-8pmは岩本光弘が会場にいるようにします。
場所:O'Brien's American Pub
 (Tofu house, Tapioka Express, Rakiraki
ramenが入っているモールです。駐車場が結構いつも混んでいます。)
   4646 Convoy St, San Diego, CA 92111
   (858) 715-1745
   http://obrienspub.net/

2. サンディエゴ ハーフマラソンの応援に来ていただきたい。

    http://www.sdhalfmarathon.com/
日時:3/10 Sunday Wave6 (第6グループ)

で7:26amスタートの予定です。(ちなみにこの日からタイムセービングが始まるので時計を調整して下さい)
場所:日本人サポーターの応援集合場所バルボアパーク沿い(6th Ave. & Laurel St.)には8:30-9:30に集まっていただくよう次号「ゆうゆう」に掲載されます。ご都合にあわせてスタート地点のペトコパーク、ゴール地点のガスランプでも結構です。

 ★ ご参考までに予想フィニッシュタイムは2時間で登録しています。

 ★ その他:岩本光弘、元パドレスの大塚さんはタスキでつながり一緒に走ります。

 ★ コーチのRitsuko Huthさんも一緒に走っていただきます。

 ★ 当日お持ちのカメラ、Camcorder(ハンディカム)で、HDで動画を撮影してくれる方がいらっしゃいましたら筒井   まで直接ご連絡ください。

2013年3月5日

心を射抜かれる






 今までぽーと会で色々な方から体験談を伺いました。

 必ず出る質問が、「どうしてその大学を選びましたか?」 です。

 特徴的なのが、直感、本能に揺り動かされた人が多いのです。

 「図書館の壁紙が気に入って、ここで勉強したいと思った」「キャンパスに足を踏み入れたとたん、涙が出そうになった。自分が来るのはここしかないと確信した。」「対抗試合で大学全体が一丸となって応援するチームスピリットに心を動かされた。」というものです。綿密にリサーチをして、数ある大学のあらゆる面を比較検討してみても、最終的に決めるのは、子ども自身の「この大学!」というパッションのようです。

 家を買う時に、ベテラン不動産屋さんが、「家を買うのは、結婚と同じです。この家でなければいけないと、納得するまでは決して買ってはいけません。その家が見つかったときには、まるで恋をしたようになるはずです。この家しか、住みたくないと思うはずです。その家をあなた方が見つけるまで、私は、とことんつきあいます。」とアドバイスしてくださいました。

 大学選びも、結局そういうものかもしれません。

 

 

2013年3月3日

最後のひとふんばり


息子は、最後の奨学金の選考会から夕べ遅く戻ってきました。

前回の10日間のツアーから戻り、4日学校に行き、また金曜、土曜と一泊して又サンディエゴに戻ってくるというハードスケジュールでした。

学校を休んで飛行機に乗って、選考会で見知ら大人たちとインタヴューし、その場で与えられたお題でエッセイを書き、学生さんのお部屋に居候させてもらい、授業に出席し、教授に会いに行き研究テーマを教えていただき、カフェテリアでいろいろな学生さんと話すのは、楽しくもあり、いろいろ勉強になることも多いけれど、本人にとっては大変だったはずです。

高校を休んでいる間に、ずいぶん遅れをとってしまい、キャッチアップのために夜遅くまで勉強をしなければならないので、睡眠も不足してしまいました。

それでも、生の学生生活、講義を体験したことで、自分にとって大学を決める際に何が一番大切か、プライオリティーが定まったようです。

これから、レギュラーデシジョンで受けた大学の合格発表、プレジデンシャルスカラシップの額の提示がありますが、学費が最終的にいくらになるか、本人にとってワクワクできる大学であるかどうか、学びたい分野がしっかり学べるかどうか、インターンシップ、海外プログラムのサポートがきちんとしているか、大学院進学、キャリアサポートの充実度など、色々な面から検討していきたいと思います。