2013年11月12日

従兄のニッキーの進路


息子の同級生の従兄弟のニッキーは結局自宅から徒歩5分のウイスコンシン大学に通っています。

高校時代成績が良く、統一テストも勉強をほとんどしないままでも高スコアー、音楽の才能もあったので私学からも条件の良いスカラシップのオファーがありましたが、「どうせ薬学部に進学する時には家から離れなければならない可能性が高いので、今は家族の近くにいたい。」「薬学部の学費のためにお金をセイブしたい。」ということで、学費が年間1万ドルの州立に決めました。

家から通ってもいいけれど、とりあえず最初の年は友達作りのために寮に入っています。それでも寮費、食費で年間1万ドル以下です。

息子を大学に送る前にニッキーの家に寄り、ウイスコンシン大学の入寮につきあいましたが、「必要なものがあればいつでも帰れる」気楽さで、蒲団セットと小さなボストンバッグだけであっという間に引っ越しが終わりました。入学後も毎日のように家に帰り、必要なものをピックアップし、いると思ったけれどいらなかったものを家に戻す作業をし、今ではすっかり落ち着きました。

息子が、「ど田舎で容易には買い物ができそうもない。」と戦々恐々と細々とそろえて車に詰め込んだのと対照的でした。

ニッキーのお父さんが同じ大学でバイオを教えているので、「数学はこの教授が一番教え方がうまい。」 「あの教授は採点が辛い」 「あの教授は来年辞めそうなので、今年中に履修しといたほうがいい。」などというインサイダー情報満載の時間割です。

時間が合えばニッキーとお父さんはカフェテリアで待ち合わせをしてランチを一緒に食べたり、研究室で手伝うこともあります。

ペットの猫の様子が心配なので週に何度も帰宅して面倒をみています。

週末は自宅に他州からの学生を連れて帰り、「第二学食のようになって冷蔵庫が空っぽになる。」とニッキーのお母さんはぼやいています。

たとえ大学院で州外に出ることがあっても、インターンシップ、薬剤師としての就職先のコネを故郷で確保できるように動いているので、とても賢い選択だったと思います。

 

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