今日親友から電話がかかってきました。彼女にとって唯一のご家族が病気になり、看病をしてきましたが、病状が悪化し数週間前からは、ずっと病院に泊り込んで付き添っていました。
「これから病室で最後のお別れをしてくるところなの。その前にあなたの声が聞きたくて、電話してみたの。私にはもう家族がいなくなるの。一人ぼっちになっちゃう。とても、辛くて、不安だけど、頑張るね。」と気丈な声で、話していました。
仕事をしながら末期がんの患者を看取ることは、本当に大変なことで、彼女の健康のことも心配していました。近くに住んでいれば時々立ち寄って、差し入れをしてあげたり、話を聞いてあげることもできたのに、遠く離れて住んでいて、何もしてあげることができずに、もどかしい毎日でした。
私にできることは電話をかけたり、メールを送ること、祈ることだけでした。どうか、彼女が不安にならないよう、助けてくれたり、慰めたりしてくれる人たちが現れるよう、看病する彼女の健康も守られるように願うばかりでした。
「いつも、祈ってくれてありがとう。すごく力づけられたよ。お陰で、ここの病院の医療スタッフのみなさんに本当によくしてもらってすごくありがたいの。家族はこれでいなくなるけど、大丈夫。姉妹のようなあなたがいるから、今度は私がサンディエゴに行くね。仕事も拡大して、サンディエゴに出張でちょくちょく行けるようにするから。これからも、一緒にがんばろう。」というメッセージで会話が終わりました。
私も、血が繋がっている者だけが家族とは思っていません。お互い心配しあったり、大切に思っていれば、ファミリーです。彼女は私にとって大切な家族の一員です。だから、彼女がこれから一人ぼっちで生きていくわけではありません。たとえ離れていても、今は電話代も安く、スカイプもあり、交通の便もよいので、色々な形で密にコンタクトを取り続けられるはずです。
それに、しばらくは彼女は一人ぼっちでしょうが、近い将来新しい出会いがあり、家族が増えればもっと素晴らしいことでしょう。今までは看病で仕事をセーブせざるを得なかった部分もあったので、これからはもっと自分のペースですすめていけます。私は、彼女のことを心配していません。彼女は、大丈夫です。必ず、新しい幸せな人生を歩んでいけると確信しています。
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