2013年2月26日

実を取るか、名を取るか?

大学って、こういうジャンクが充実しています
プレジデンシャル スカラシップ(PS) 選考会に何回か行きましたが、意外だったのは、インド人の家族をよく見かけることでした。

 前の晩のレセプションや、ランチで一緒になりことがあり、色々な方とお話しする機会がありました。「パーフェクトGPA, SAT高得点、AP5をたくさん」という優秀なお子さんたちをお持ちの、お父さんはIT関連、お母さんは専業主婦というパターンです。

 「うちの子供は、将来医者になりたいので、学部ではなるべくお金を使わないようにしています。この大学は、メディカルスクール進学のための科目が充実し、インターンシップ、海外プログラムで医学部進学に有利に働くようにプランされ、教授の推薦状も丁寧に書いてくれるそうです。この大学の他にも、PS選考会のお誘いを5つもらっています。」とあるお父さんが説明してくれました。他の家族も、自分の子供の将来、親世代の老後を堅実に計画していました。

 すごいなあと、思ったのは、どのお父さんも自分がアメリカ企業で働く中で、この国でのインド人の立ち位置を見極め、次の世代がアメリカ社会の中で地位を上げていくには、どうすればいいか、長いスパンで考え抜いていることです。

 日本人にありがちな、親自身も次の数十年のプランが揺れている、ということはなく、「親はアメリカに骨を埋める覚悟できているし、子供にもこの国で活躍するよう育ててきた。」という骨太プランがあります。

 移民としてアメリカに移住してきた中国人、韓国人の子供たちも親から背水の陣で臨むように子供の頃から躾けられてきたので、シビアです。しかし、いまだに知名度にこだわるので、プレジデンシャルスカラシップ選考会で出会うことはありません。

 その点、インドの人たちは、「大学は、難関大学院進学のための通過点。とにかく大学4年間を安く上げ、有利に大学院に入れるよう準備する」ということに焦点を絞っていて、その合理的な考えに、感動しました。

 

 

 
 

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