2013年2月8日

ひやり~!!





 息子は、数日前に東海岸の大学の卒業生とスカイプインタヴューがありました。

 その大学は、数年前までは、アドミッションの担当者が直接会ってインタヴューをしていたそうですが、カリフォルニアからの応募が急激で対応できなくなり、西海岸の他州に住む卒業生のボランティアが受け持つようになったそうです。

 息子のインタヴューをしてくださる方は、シアトル在住です。

 中西部のリベラルアーツカレッジのアドミッションの方も「この数年でカリフォルニアからの応募がすごく増えた」とおっしゃっていました。カウンセラーの先生のお話を伺っても、「このところのリベラルアーツカレッジの人気はうなぎのぼり」なのだそうです。カリフォルニアの財政危機が影響しているのでしょうか。

 数値を見てみても、確かに合格率がこの3年で驚くほど低くなっている大学がけっこうあり、大学関係者の話を裏付けています。

 息子がレギュラーデシジョンで受験した大学は3月に入らないと合否がわかりませんが、なんだか道が険しそうです。


 ところで、私は、部屋の隅から、そっとインタヴューの様子を見ていました。(画像に入らないように用心して)
 
質問は、スタンダードなものばかりでした。

● なぜ、この大学を選びましたか?どんな勉強をしたいと思っていますか?

● サンディエゴから、寒い東海岸大丈夫ですか?

● 高校で、一番感銘を受けた先生のことを教えてください。

● 高校の授業で一番好きな科目は何ですか?どこがそんなに気に入りましたか?

● リーダーシップの経験を話してください。

● 課外活動で、あなたが一番力を入れていることはなんですか?


捻っていない質問なので、そばで聞いて安心しました。

ところが、最後に話がとんでもない方向に転換してきました。

● 君の学校で気に入らないところはなんですか?

という質問で、息子が「うちの学校の規律の厳しさは聖書の教えにのっとっているということだが、聖書を細かく読んでみても、そんなことは書いてないので、拡大解釈のように思える。これは、人間が勝手に作り出した規則としか思えないものがあり、自分には全く納得できない。たとえば……」と長々と答えました。

宗教学オタクで、理屈をこね回すのが大好きな息子の答えに、インタヴュアーが飛びつきました。そして、さらなる質問を続けてきました。


● 私たちの大学は、カソリック大学で私自身も家族全員カソリック教徒です。私たちのカソリックの教義と、クリスチャンハイスクールで君たちが毎日学んでいる、プロテスタントの教義の違いをどのように考えていますか?

カソリックの信者さんの信仰をきちんとリスペクトした上で、自分の考えを言えるといいなあと、緊張しました。

なんとか、想定外だった質問も無事にクリアーし、インタヴューが終わりました。

電話が終わった息子に、「ドキッとしたね~。こんな質問初めてだったね。」というと、「別に。ふつ~。」とかわいくないこと、この上もない答えでした。




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