2012年8月27日

旅立ちの時 (3)



見た目は涼しそうだけど、
実際はまだまだ暑いそうです。

お子さんを最近大学に送られたお母さんから色々なアドバイスをいただきます。

心に残った言葉の一つに、「親はあくまで、子供を信じて、そっと後ろから見守るだけ。」があります。

このご家庭のお子さんは、努力家で本当に頑張ってこられました。そして、ご両親をはじめ強力なサポーターたちにも助けられ、多くの大学から合格通知をもらうことができました。

しかし、その素晴らしい合格通知の中から一校だけ選ぶのが、大変だったそうです。実際に大学を訪問し、授業に出席し、教授とも話し、在校生とも交流し、寮にも泊めてもらい、「大好きになった大学」が数校残りました。

家族で、スプレッドシートを作成し、卒業後のファイナンスのシュミレーション(返済額)を比較したり、それぞれの大学の短所、長所を全ての面から検討したそうです。

締切日ぎりぎりまで、悩みに悩み、一校を選びましたが、断腸の思いだったと思います。贅沢な悩みと言えばそうなのですが、大学側からも大切な学生として、ケアーを数ヶ月受けてきて、お互い信頼関係も出来上がって、それをお断りするのは、辛いですね。

お母さんは、悩み苦しむお子さんをただ見守るだけしかできなかったそうです。「だって、子ども自身の人生でしょ。私の考えを加えたくないの。子供自身が納得して選んで欲しい。」とこの辛いプロセスの時おっしゃっていました。

私なら、「こっちの方が最終的に安いよ。」などと、ついつい口走ってしまいそうです。

このご家族にとって、道しるべのひとつとなったアドバイスは、数ヶ月前のUCSDの学生さんとの交流会に参加された方の言葉だったそうです。

「結局ベストな大学などありません。どんなに良い大学だと思って入学しても、気に入らないところは出てくるでしょう。自分でその大学を自分にとってベストな大学にしていくんです。」

経験者の話は、いつもパワーが違うと、感心してしまいます。




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