2013年5月4日

3人の子供を日本、アメリカ、ヨーロッパで育てる中で学んだこと (1)


色々書くことが多すぎて、3月、4月のぽーと会の報告ができずにいました。

今日は、3月のレポートです。

スピーカーのY先生は、ご主人のお仕事の関係で、日本、アメリカ、ヨーロッパで3人お子さんを育て、現在はおばあさま、教育者、ビジネスウーマンとして世界中を駆け回っておられます。

3人のお子さんは成人され、それぞれの分野で活躍されています。

「私は、話そうと思ったら、一日中でも話すことがあるの。」とご自分でおっしゃるほどですから、大変守備範囲が広い方なのですが、今回は、バイリンガル、トリリンガルの子供達をどのように家庭でサポートするかを教えていただきました。

誘惑の多いアメリカでティーンエージャーを育てることの大変さ、親が育った日本の価値観と生活様式があまりに違いすぎるため、どこを落としどころにするかという具体的なアドバイスもありました。

言葉がわかっていてもアイデンティティクライシスに苦しむことがあるということ、大人になってから第二のクライシスに見舞われる可能性があるというのは、新しい発見でした。複数国またいで育つ子供は、どこでも暮らしていける能力を持つと同時に、どこにいても完全には馴染めない違和感を持つ苦しさも抱えていることに親が気づいてやる必要があります。

「子供が大学に入学してから、親が空の巣症候群になってしまった時、どうやって乗り越えるか?」という質問に対して、先生の答えは「子供への叱咤激励業務から開放されるという嬉しさもあり、しばらくボーとしたら意外と新しい展開が見えてくるかもしれません。」というものでした。

先生自身、お子様が巣立つ前から、幾つかのお仕事を始められ、現在も色々な分野で大活躍されています。とても勇気の出る見解です。


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