2013年4月13日

この大学だけは行きたくないというプランB大学

食事は息子にとっては大学選びの重要なポイントです。

息子は、わりとなんでもOKなタイプなのですが、どうしても行きたくないと言っている大学が1校だけあります。

まさに「ど田舎にある」「とっても寒い」大学です。

もともと、薬剤師志望の従兄弟のニッキーが気に入っていた大学でした。バイオを教えるニッキーのお父さんが自分の研究室で底ちからのある学生がこの大学出身であることが多いということで、注目していました。

確かに、バイオなどメディカルフィールドに進みたい学生に素晴らしいサポートをしている大学です。息子が学びたいメディア、コンピューターなどの施設も充実していて、インターンシップのチャンスも多いです。

仲良しのニッキーに会えるというので、息子もプレジデンシャルスカラシップ選考会に出席して、めでたく4年間学費全額免除というスカラシップをいただけることになりました。


私に似て食べることが大好きな息子にとって、極めつけは、選考会のランチョンでした。雪の降る寒い日にあったにもかかわらず、お昼のメニューは、冷蔵庫から出したばかりの冷えきったクロワッサンサンドイッチ(前日に作ったと思われる)と、氷のたっぷり入ったレモネード、袋入りのチップス、クッキーだけでした。食べ終わる頃には、体が芯から凍っていました。

他の大学は、どこも美しくセッティングされたテーブルに溢れんばかりのご馳走を並べ、熱いスープ、コーヒーなども用意されていたので、この質素さには私ですら驚きました。

息子は、寮の部屋が狭くて古臭かったのと、食べ物が質素なのが気に入らないから、絶対にこの大学に来ないと言い張ります。

これだけ質の高い教育を提供してくれて、なおかつ寮費、食費のみ年間1万ドルで卒業できるなら、親としては大喜びなのですが、息子はこの大学だけには行きたくないそうです。残念です。


4 件のコメント:

  1. 息子さんの言い分も Keikoさんのお気持ちも、よくわかります。

    「食事」は我が家でも 最後には重要なポイントになるかもしれません。
    内容が「質素」と我々が驚いても、その人達には「それが当たり前」で、食事に対して「欲がない」みたいですよね。

    あずき

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  2. あずきさま

    「質素」が当たり前で思い出しました。そういえば、その大学の学生さんはみんなすごくスリムでした。
    「何を食べようかなあ」という喜びがなくなって、「食欲」がなくなってしまうのでしょう。

    太目の息子はぜひ学生として、もっと太目の私は寮母として働けば、1セメスターで間違いなくすっきりすることでしょう。

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  3. (笑)
    一般に肥満率の高いアメリカでも、そういう地域があるんですね。食べ物のことを考えるより、きっと勉強や他の楽しみが優先なのですね。

    「何を食べようかなあ」という喜びって、贅沢なのかもしれませんが、いわゆる「アメリカンな食べ物」以外のバラエティを知らず、野菜といえばサラダやピクルスくらいしか思い浮かばない子は、若いうちに是非いろいろな国に出かけてみて欲しいものです。

    あずき

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  4. あずきさま、

    この大学は農業州にあるので、学生は子供の頃から農作業の手伝いで筋肉質です。自分のライフスタイルに農業がないと体がなまるからと春から秋の間大学の空き地を借り野菜を作って、大学に買い取ってもらう「農業クラブ」を立ち上げた学生までいるほどです。

    野菜を作り納入するところまでは熱心でも、料理や食べることには興味が全然なさそうです。

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