2013年3月11日

Yさんの日本での就活



 高校までアメリカで育ったYさんは、日本で生まれ育った学生さんと同じように就活をし、大変苦労したそうです。

 日本を代表する強豪アメフトチームの主力選手として活躍する一方で、苦手な日本語で講義を受け、レポートを書くということは、本当に大変でした。チームメートたちは4年で卒業せずに、5年目に卒論、就活をするパターンが多いのですが、Yさんは4年で卒業し、外資系企業の内定を勝ち取ることができました。

 言葉だけでなく、日本で子供の頃から教育を受けていれば当然誰でも知っているような四字熟語、エントリーシートの書き方といったことでもハンディが大きかったようです。

 試合があるので、企業説明会に出席できないという時間的な制約もあり、遅れをとってしまいました。

 面接までこぎつければ、アメリカ育ちのYさんには自己アピールを上手に表現できる強みがありましがた、なかなかそこまで到達できません。

 お母様は、「必ず、あなたを必要としてくれる企業があらわれるから」とアメリカから励まし続けていました。


 厳しい練習、試合、授業、宿題に追われるばかりで、全く友達と遊ぶ時間がなく、Yさんは追いつめられていたので、親戚の人が「人生、遊ぶことも大切だ」と連れ出してくれて、忙しい中でも効率的に遊ぶ極意を教えてくださったそうです。

 お母様や親戚の方の思いは通じ、3回の面接を突破して、見事内定を獲得しました。


 Yさんが4月から働く会社は新卒の学生に対して、手厚い新入社員教育をしてくれる上、その間に給料までくれるのが大きな魅力だそうです。

 その会社にもアメフト部があり、お誘いがあるそうですが、「やり尽くした感」があり、今のところは入部の予定はないそうです。

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