2013年1月10日

希依さんとランチ






数日前に、希依さんとお母様とランチをご一緒させていただきました。

 2日前に、日本から帰ってきたばかりだというのに、とてもお元気そうで、成人式の美しい振袖姿の写真を見せてくださいました。聡明なだけでなく、素直で暖かい笑顔のお嬢さんで、お母様から譲られた振袖を着て、本当に幸せそうで、私までハッピーになりました。

 日本はまだまだ、バリアフリーの施設が整っていないところも多く、色々な苦労があり、人々の視線、対応もアメリカと比べると大きな違いがあると感じたそうです。

 医学部準備コースで学ぶ希依さんは、忙しい勉強のスケジュールを縫って、週に数回のリハビリ、いくつもの課外活動(リーダーシップ、学生会、メンター、等)でも活動しています。

 手が不自由で触診ができないので、将来は放射線科の先生を目指しています。来年からは、人体解剖も始まりますが、アシスタント(同じ学部の学生)を雇って、彼女は指示を出すことになっているそうです。

 字が書けないので、ノート取り専門のアシスタントもいます。その他、リハビリに通う車を運転してくれる人など、日常生活で様々なスタッフを必要としますが、彼女は、スタッフ一人一人の採用の面接、時間配分の調整、福祉機関との折衝など、すべてこなしています。すでに、ジェネラルマネージャーのようなスキルをマスターしています。

 希依さんのように重度の怪我をした場合、日本では1年半は入院させますが、アメリカでは2ヵ月半で退院させ、すぐに普段どおりの生活に戻るように指導されました。ボルトを頭にはめて、それを固定する器具をしたままスーパーマーケットに行ったそうです。何が起こっても対応できるよう、数人の医療スタッフが付き添い、スーパーの中をみんなでゾロゾロ回ったそうです。

 入院中ですら、学校から毎日ファックスで宿題が届き、帰宅するやいなや、校長先生が訪問して、「学校にスロープを設置し、あなたのクラスルームは、一番日当たりの良い気持ちのいい部屋を割り当てたから、早く戻っておいで。」と誘ってくださったそうです。 定期的に、希依さんのためにスタッフミーティングが開かれ、彼女にとっての最高の教育、環境を先生方、学校区の職員が知恵を絞って考えてくださったそうです。

 日本に住む私の親友は、希依さんと全く同じ障害を持っていますが、日本ではただ家の中に閉じ込めて、家族に世話を押し付けているのが現状です。親友が何かしようとすると、必ず、「障がい者のくせに。」という周囲からの圧力があり、能力を生かすことができずにいます。

 希依さんの話を聞いていると、アメリカという国のすごさを改めて見ることができました。


 

 

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