ホープは、先生であると同時に母親でもあるので、学生たちの安全と健康のこともいつも気にしています。
私の知り合いの先生から伺ったセミホームレス学生の話をした時も、「うちの学生も、それに近い生活を送っていることが多いかもね。」と言っていました。家族自体が崩壊して、帰る家がないケースもあるそうです。
カフェテリアは高すぎるので、ファーストフードの99セントメニューでしのいでいる学生なんていくらでもいるそうです。高カフェインエネルギードリンクで目を覚まし、ジャンクでお腹を満たしているのは、恐ろしいです。
現役の学生、元学生の話を聞いていると、大学内でのドラッグの話も色々耳に入ってくるそうです。楽しくパーティーをするためのドラッグだけではなく、睡眠を削ってまで仕上げなければならないプロジェクトを乗り切るため、耐え切れないストレスに打ち勝つためなど、様々な理由で誘惑が待っています。
結局は、学生自身がそれまでにどれだけ判断力をつけているかにかかっているのですが、周りの雰囲気、圧力(ピアープレッシャー)もあるので、環境をよく見極めなければなりません。
自分ではドラッグはしないことに決めていても、寮の中で吸っている人がいれば、空調システムで部屋に入ってくることもあるし、隣室に常習する学生が住んでいれば、もっと濃度の高い形で自分の健康にも害を及ぼします。
最近、大学に通うお子さんを持つお母様たちとランチを一緒にする機会があったのですが、やはり寮のドラッグの問題でトラブルがあることを話されていました。運が良ければ、「ドラッグを使用してはいけない寮」に入れますが、そうでない場合は、自分では防ぎようのない被害に遭うこともあるでしょう。
ホープも私も、ドラッグの問題には、いつも心を痛めています。幸いギャレットの通う大学は、先生、上級生の面倒見もよく、日々の生活がとても充実しており、ドラッグを推奨する雰囲気がないので、少し安心です。ギャレット自身、「ドラッグ、アルコールの力を借りて楽しく大学生活を送りたいようなタイプの学生はこの大学を選ばないだろう。ドラッグで目を覚まさなければ終わらないプロジェクトもここにはないよ。」と言っています。
そのほかにも、病気、怪我をした時、大学の医療機関が迅速に対応してくれるか、寝込んでしまった時、誰が食事を運んでくれるか、車を持たずに生活している場合、誰が処方薬をピックアップしてくれるか、など色々心配はつきません。
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