昨日からセリーグ3位だったカープが1位の巨人に挑むクライマックスシリーズのファイナルステージが始まりました。野球の下剋上と言われるだけあって、広島県人は一丸となって熱く応援しています。残念ながら昨日は逆転負けしていましたが、これから頑張ってくれることでしょう。
広島と言えば「おらがカープとお好み焼き」の二つしか誇るものがないように思われていますが、その他にも色々あります。
たとえば、昭和を代表する作曲家の石本美由紀さんも広島出身です。
美空ひばり、五木ひろし、細川たかしのヒット作を書いています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%9C%AC%E7%BE%8E%E7%94%B1%E8%B5%B7
一番有名なのは、やはり「あこがれのハワイ航路」でしょう。
この詩を書いた時、石本さんは海外に一度も行ったことがなかったどころか、体も弱く、家に引きこもり、海を見ながら本を読み詩を書くといった生活を送り、周囲の人たちから穀つぶしという白い目で見られていたそうです。でも、決して卑屈になることなく、夢を持ち続けていました。
もちろん、今も昔も瀬戸内海にハワイ航路などあるはずもありません。しかし、自宅から見える漁船をハワイ行きの船に見立て、石本さんは戦後の日本人に勇気と希望を与える歌を作りました。なんという想像力でしょう!!
ぽーと会のために絵を提供してくださった画家のyoriさんは石本さんの親戚で、彼がブレークし上京するまでの広島での暮らしぶりをよく知っています。yoriさん自身も石本さんが愛した瀬戸内海の美しさに魅了されていました。後年彼女は「ハワイ航路」のモデルとなった漁船の絵を描いています。
左端に見えるのがその漁船です。
子供たちに「今はまだ小さな船でも、大きな夢を持ち、いつの日か大海に向かって旅立って欲しい」と願い、ぽーと会の絵として選ばせていただきました。
すごいでしょ。この小さな漁船が実は「憧れのハワイ航路」なんて!
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