2013年8月13日

鶴亀彰先生の講演会

 


昨日、鶴亀彰先生の平和セミナーがありました。

戦争による深い傷、憎しみ、恨み、苦しみ、痛みを多くの方々との出会いを通して理解、友情、平安に変えていかれた軌跡を伺いました。

鶴亀さんのお父様が乗務されていた潜水艦を沈めたキング艦長との出会い、和解、友情は、「この世には奇跡が存在する。神様がいらっしゃるのだ。」と信じるしかないお話です。

軍人として栄誉を極めたキング艦長は、鶴亀さんのお父様たちをはじめ多くの人たちの命を奪ったことで、戦後PTSDで苦しみ、家族との関係もうまくいかなかったそうです。鶴亀さんがキング艦長を最初に訪ねたときには、親の敵討ちに来たのかと警戒されました。

しかし、鶴亀さんのお父様の潜水艦に沈められたオランダ軍の兵士の遺児のカチャさんが間を取り持ち、この3家族は親しく交流を続けることになりました。

キング艦長は102歳でこの世を去られましたが、最後のお誕生日に鶴亀さんと一緒に撮られた写真は平安そのもので、幸せそうでした。まるで本当の親子のように見えました。

キング艦長の心が和らいだことで、お父さんとの関係に苦しんだキング艦長のお嬢さんも癒されたそうです。

自分のお父さんを殺した人物を愛し、長年にわたり家族ぐるみで訪ね交流を重ねてこられた鶴亀さんのお話は涙なしでは聞けませんでした。


 

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