カリフォルニアに引っ越してきてからは、ホームスクールをする家庭をあまり見かけなくなりましたが、ミシガン、ミネソタに住んでいた頃は、本当に多かったです。
ホームスクールをはじめるのは、宗教上の信念から、あるいは子供が型にはまった教育では伸びないと親が判断したため、と色々理由はあるようです。
お母さんと子どもたち両方の規律が、家庭内で成り立っていなければ、ホームスクーリングはできません。朝早く起きて、子供とお母さんは手分けをして、朝食作り、掃除、洗濯を済ませ、9時から12時まで、ギッシリ授業をします。
昼食後、片付けを済ませてから、1時から3時まで午後の授業をします。
その後は、スポーツ、夕食作りなど、あっという間に一日が終わってしまいます。
お母さんは、夜子供が寝静まってから、採点、明日のカリキュラムの準備があるので、大変です。こんなハードなスケジュール、私では1日たりとも、こなせません。
ホームスクーリングで子どもを育てると、社会性が育たないのではないかと心配されていますが、ホームスクール人口の多い地域では、図書館、ボーリング場、プール、美術館、博物館が「ホームスクーラーのための日」を設け、毎週のように交流をしています。
科学実験、美術、音楽など、お母さんが教えられない科目に関しては、地域の公立学校に通っても良いことになっています。
息子が通った私立小学校の6年生の修学旅行でワシントンDCに行った時には、何人かのホームスクーラーたちが加わって、あっという間にみんなと馴染んでいました。人懐っこい子どものようです。
もともと賢い子供が、型にはまった教育に退屈してホームスクールを選んだせいか、あるいは、家庭で効率よく学べるせいか理由はわかりませんが、ホームスクーリングで育った子どもは、SAT等の統一テストでもかなり得点が高いケースが多いそうです。
私の知り合いのお嬢さんも、小学校6年間ずっとミツバチの世話をして、
1.参考文献を読みながらミツバチの世話をする ー 科学、国語
2.観察日記を書く ー 国語
3.蜂蜜を販売する、会計報告をする ー 算数、社会
4.蜂蜜販売のホームページを作る ー 情報科学
5.巣箱を作る - 家庭科
という、かなり大胆なカリキュラムで小学校を卒業しました。その後ベンジャミン フランクリンの業績を中学、高校と4年間研究して、政治、科学、文学のクレジットを取ったそうです。その合間に、サクサクと外のクラスも取り、大学進学に備え、15歳で高校を卒業、17歳で大学を卒業しました。
勉強だけしていたわけではなく、コミュニティーでいつも大活躍しています。お年寄りの買い物に付き合い、小さな子どもにピアノを教え、図書館に人形劇のステージを作ってあげたりと、いつも楽しそうに老若男女と交流していました。
現在は小学校の先生をしながら、ロースクールに進学する準備を進めています。子どもたちの権利を守る仕事につきたいという夢を持っています。
そうなんです。ホームスクールの子供って人懐っいのですよね。それから、集団でいるとかなり賑やかでした。
返信削除初めて会ったとき、予想されていた子供たちと違ったので驚いた覚えがあります。
中田さま、
返信削除ホームスクーラーの子どもたちの開けっぴろげな性格って、見ていてほのぼのしますね。子どもらしい子どもというか、家族と友達のかきねがないというか、昔はどの子どもも、こうやって、コミュニティーの中ですくすく育っていたんでしょうね。