2012年5月15日

Jくんと仲間たち (3)


Kさんは、現在ロサンゼルスのテレビの4大ネットワークの1つで財務の仕事をしています。Jくんとは、大学以来の親友です。女優さんかと思うほどの息を呑む美しい女性です。

彼女は、子どもの頃、南の島から家族でカリフォルニアに引っ越してきました。島での生活スタイル、ものの考え方が、カリフォルニアのものとは違いすぎたせいか、彼女は苛め抜かれたそうです。

しかも、本来彼女を支え、親しくつきあってくれると期待した同じ民族の人たちからひどい仕打ちを受け、彼女は大きく傷ついてしまいました。

しかし、Kさんのモットーは、「私が劣っているとか、私がバカだからこれはできないなどと人から言われても、決して信じない。私の可能性は私だけがわかっていることだから。」ということで、ネガティブな意見、辛らつな差別的な扱いをはねのけて生きてきました。

子どもの時の反骨精神は、大人になってからも貫かれています。大学時代は社会学を学んでいましたが、ふとしたきっかけで、大手テレビ局に就職が決まり、数字も苦手、財務など学んだことさえなかったのに、財務にオープニングがあると知ると、「やらせてください。」とチャレンジしたことで、実は自分に合った仕事内容であったと知るようになります。

成功したキャリア以外にも、次の世代を成長させる社会貢献活動事業も立ち上げ、精力的に恵まれない子どもたちへのアプローチを続けています。

彼女は、「自分の殻を破ること。」「自分が心地よいと感じるゾーンからあえて飛び出すこと」を私たちに教えてくれました。

セミナーの後でも、「私たちにできることは、何でも言ってね。私たちはあなたたちを助けるために、ここに来たのよ。これからも、いつでも、私たちを頼りにしてね。」と何度もこどもたちに声をかけてくれていました。

初めて私から「サンディエゴに来て、日本人の子どものために話をしてやってください。」と頼まれ、及び腰だったJくんを励まし、実現に向けてサポートを続けてくれたのもKさんでした。

Kさんとは、個人的にもメールのやりとりをさせていただいているのですが、細やかな心配り、的確な判断力、リーダーシップ、行動力、弱きものへの優しい配慮に圧倒されます。

「艱難汝を玉にす」(苦労や困難を堪えてこそ立派な人間になれる。)という言葉が彼女にはぴったりだと、いつも感動しています。






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