2012年12月8日

原田誠先生と美甘章子先生に伺いたいこと (4)




原田先生への質問

これから、世界はどうなっていくのでしょうか?私たちの子どもたちが大人になる頃には、日本はいったいどのような状態なのでしょうか?

グローバル社会は、子どもたちの未来の生活のどのように影響しますか?

今のうちに、子どもたちにしてやれることは何でしょうか?
原田先生に


美甘先生への質問

永住か帰国予定のない長期滞在の子どもたちに日本語を教えていらっしゃる先生からの質問です。

バイリンガル教育は、教育現場と家庭との二人三脚なのですが、特に小学校の低中学年までは、親のやる気にかかっています。家庭8割、学校2割というくらい家庭での比重は大きい。始めは、張り切ってがんばるぞ!と思っていても、学習内容が進むにつれ、理想と現実の狭間で、どんどん弱気になっていく。親が迷うと、肝心要の家庭での日本語学習がおろそかになり、子どもはどんどん日本語から離れていく。補習校でも、永住、長期滞在の子供たちは3年生の壁を乗り越えられず、多くの児童が辞めてしまいます。このあたりまでは、教師は子どもへの指導よりむしろ親の手引きに重点を置かなくてはいけません。

親のテンションをキープできるように、教師がサポートをしているわけですが、ブログの質問を見ていても、やはり多くの親御さんが、悩み迷っていらっしゃいます。親を常に刺激して、やる気をキープさせるために、教師に何ができるのかをいつも考えています。今回のようなセミナーを紹介するのも一つの策です。バイリンガル教育の専門書を紹介したり、アンケートをとって個々の悩みや相談に応じることも度々あります。他に、どんな有効な手だてがあるのでしょう?

また、親御さんの中には、自分が子どもの時に日本の学校で受けた教育をそのまま自分の子どもにも求める場合があり、海外でのバイリンガル教育が、日本の国語教育とはちがうことを理解してもらうのが大変です。小さいうちは何とかなっても、子どもの自我が芽生える頃には、壁にぶつかります。このような親御さんに対して、どのような対応をすればよいのでしょうか。
美甘先生

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