ベッドの下で勉強することになりました。 |
息子の通う大学の1年生用の寮は3人部屋です。
入寮第一目に部屋に入った時は、二段ベッドとシングルベッドが1つづつ入っていました。その日は待てど暮らせど、他の学生が来なかったので、早い者勝ちだからと、シングルベッドとスペースがいっぱいあるドアの横の机をゲットして、荷をほどき、並べました。
兄にメールしたら、「牢名主」とあだ名を付けられました。
翌日、ようやくルームメイト二人が到着しました。一人は、音楽のオーディションが忙しく遅れ、もう一人は6人兄弟の3番目で、家族8人でゾロゾロしているうちに、遅れてしまったそうです。
「君だけシングルベッドで、机周りのスペースが広いのはフェアーでない。手伝ってあげるから、柱を持ってきて、ベッドを持ち上げ、その下に勉強机を置くべきだ。」と説得され、息子は、穴倉のようなベッドの下で勉強することになりました。牢名主生活は、わずか1日で終わりました。
そのことを又兄に話したら、「さすがアメリカ。牢屋の中でも民主主義が浸透している。」と感心していました。
息子の穴倉を見て羨ましくなり、他の二人も真似をして、結局穴倉が3台できてしまいました。これですっかり公平です。
一人は、冷蔵庫、もう一人はコーヒーメーカー、電子レンジを持ち込んでいました。確か、こういうものは、禁止だったはずと首をかしげたのですが、新入生の面倒を見る先輩も何も言わなかったのでそのまま置いています。
大学の入寮の時に、お母さんの手作りクッキーを持って行くのはアメリカでは伝統なのか、タッパー、缶をあちこちで見かけました。ルームメートが、「母が同室の子にあげなさいと託けてくれた」と、ジップロックバッグに入った、砕けて粉々になった手作りクッキーを息子にくれました。
あらかじめアンケートで整理整頓度、好みなどを知った上で部屋割りを決めたので、ルームメート2人も息子に負けないくらい、雑な子供たちです。そして、そういう子供を育てたお母さんたちも私に負けないくらい、いきなりな性格なのだなあと、納得しました。
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