2013年6月13日

息子の就業体験


 この夏は、日本の滞在は短めに切り上げ、息子はアメリカでアルバイトをする予定でした。ところが、高校生でもできそうなファーストフード、スーパー、日本食レストラン全て全滅で、困っていました。アメリカは子供の数が多い上、仕事をすることが一般的なのか、とても競争率が高いので、お友達の紹介があっても、なかなか仕事にありつくことができません。マネージャークラスの人のコネでもあれば可能だったかもしれないバイトの口も、親子でそんな知り合いはいないので途方にくれていました。

 ところが、日本はまだまだ夏休みが始まっていないし、地方都市には若者がいないので、職を選ばなければ息子でもできそうな仕事がたくさんあります。倉庫の作業、コンビニ、レストラン、ファーストフード、清掃、冷凍庫の積荷、皿洗い、深夜のお弁当の製造など、採用してもらえるかどうかはわかりませんが、とりあえず求人はたくさんあるのです。

 幸運なことに、スマホ、タブレット大好きな息子は今週から携帯電話の会社で販売アシスタントをさせていただいています。先週2日間の研修が朝から夕方まであり、基礎を学んだそうです。

 実はその研修は選抜も兼ねていて、研修後のテストに合格しなければ仕事をゲットすることはできなかったそうですが、息子を別枠で残してくださいました。

 まさか日本で仕事場に行くとは想像していなかったので、アメリカからTシャツと半ズボンと運動靴とゴムのサンダルしか持って来なかった息子は、あわててユニクロで白のシャツ(3000円X 2)、黒いズボン(2500円)、靴の流通センターで黒のビニールのリクルートシューズ(3500円)を買いました。

 それ以外にも毎日電車で1時間かけて通勤するので、交通費、昼食代、蒸し暑い日本をサバイブする飲み物代と何かと物入りです。でも、お金には変えられない貴重な経験をさせていただいています。

 とりあえず、息子は毎日楽しそうに働いています。毎日会計、マーケティングなど色々なフィールド経験をさせていただいて感謝です。

 実際に現場で一生懸命働いていらっしゃるみなさんの様子を見せていただくだけでも、大きな刺激になることでしょう.


 

4 件のコメント:

  1. うちの子たちも試験から開放され、夏休みのバイト探し中です。もっと早くから探し始めるべきだったのでしょうが試験準備中はそれどころじゃなかったので。

    息子さん、きっと初期投資の何倍もの学びを身につけられることでしょうね。日本の猛暑を乗り切って頑張っていただきたいです。

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  2. 鉄火のマキさま、

    ホント、子どもたちのバイト先探しって難しいですね。

    日本で育った私の記憶では、バイトはいつでも、どこでも簡単にできるものでした。

    国が違ったせいか、時代が変わったのか、理由はわかりませんが、シンプルなバイト口すら競争率が高くてびっくりです。

    インターンシップもたいへん激戦だと聞いています。

    子どもたちが社会に触れるハードルがもっと低くなればいいですね。


    恵子

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  3. アメリカって若い人がバイト先ですら見つけるのが難しいですよねー。日本も仕事が無いと言われていますが、アメリカにくらべればまだマシなのでしょう。アメリカって若さが利点にならないのかもしれません。子育てを終えたオバサンはパートや再就職先をちゃんと得ています。

    おたくの息子さんは日本でアルバイトができるくらいの高度な日本語力があったから、こう言うチャンスを得られたのでしょう。一回りも二回りも大きくなって帰ってくるでしょうね。

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  4. ささま、

    梅雨の広島からこんにちは!

    アメリカのバイト探しの争奪戦ってホント過酷で驚きました。

    それに比べると、日本は正社員の口はともかく、バイトはたくさん求人があるようです。

    息子に「日本でアルバイトができるくらいの高度な日本語能力があったか」については???です。面接官が「君の日本語力が日本で育った学生と比べて劣っているからという理由で君の働きたい気持ち、ここで学べるチャンスをつぶしたくないんだ。」ということで、ギリギリ残していただけてラッキーでした。

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