11月のぽーと会では、「子どものよいところを見つけて伸ばす秘訣」をテーマにお話を伺いました。
お子さんのYさんは現在、八木保さんとおっしゃる「アップルストア」「ファミリア」などのデザインを手がけていらっしゃる方の事務所で働いているそうです。Yさん自身も日本で話題のスカイツリーの中のチーズケーキ屋さんの店舗のデザイン、商品のパッケージなど全てをデザインされという素晴らしい仕事をされています。
まだ20代中盤だというのに、文字通り世界を飛び回って活躍されています。去年出版された八木さんの作品集は日本語と英語で書かれていますが、英語の翻訳はYさんが担当されたそうです。
補習校に通っている時は、現地校との両立で苦労したそうですが、今は「通わせてくれてありがとう。」とご両親に感謝されているそうです。
アメリカで最高峰とされるアートスクールを素晴らしい成績で卒業したので、引っ張りだこだったのですが、ロサンゼルスの八木さんの事務所を選んだ理由は、「ここならアメリカに進出したいと思っている日系企業も助けることができるし、日本に進出したいと思っているアメリカ企業もサポートできる」からだったそうです。アートの才能に加え、日本の根っこを持っていたことが、Yさんの活躍の幅を何倍にも広げたことを間近で見せていただき、感激でした。
Yさんは立派な青年に成長され、素晴らしい活躍をされているのですが、お母さまが子どものためにサポートしてあげたことは、「おいしいご飯を作ってあげることと、家を居心地の良い場所にすることだけ。」だったそうです。
「勉強のことは、全て学校の先生にお任せして、親としての領域からはみ出ないことに気をつけていた」とおっしゃっていたのが、心に残りました。
お母さまが、ぽーと会のために体験をシェアしてくださるということで、お子さんたちが大変心配してくれて、沢山アドバイスをくださったそうです。前日のお母さまのリハーサルにも付き合ってくださったというお話を聞いて、微笑ましく思いました。
Yさんには妹さんがいて、現在UCで「心理学」「人材開発」の勉強をされているそうです。将来は、「障害児の周りにいる子どもたちが、障害を持つ子どもと過ごせることを尊いことだと感じられる環境づくりをする教育」に携わりたいと考えているそうです。
障害のある人と過ごせることを宝と思えるような環境って、なんて素晴らしいのだろう、そして、10代の女の子がそんな深いことを考えているなんてすごいと驚きました。
妹さんは、高校時代進路をどうしようかと色々悩んでいたそうですが、コーチをはじめ、障害児の成長を影でささえる大人たちとの出会いの中で、自分もその分野で仕事をしてみたいと思えるようになったそうです。
お母さまは、「子どもたちは、人生の節目で素晴らしい方と出会わせていただいたお陰で、将来の道しるべを示されてきた。」とおっしゃっています。
セミナーが終わってから、多くの方から感謝のメールを頂きました。「子育ての基本を見直すよいきっかけになりました。」「親はあれこれ、よかれと思ってやっているが、あまり頑張りすぎて、かえって子どもを駄目にしているような気がしてきた。」「まず、家を居心地よいものにするために、断捨離です。」「こころ温まるセミナーをありがとうございます。」という素敵なメッセージの数々でした。
今回は、小さなお子さんを持つお母さんも沢山いらしたので、本当に参考になったと思います。
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