2014年5月15日

2014年ホームステイプログラム参加者からの感想文



SDJENさん主催のホームステイプログラムで春休みにサンディエゴに滞在したみなみさんと翠さんの感想文を送っていただきました。


2人とも、サンディエゴで多くの人たちに出会い、多くを学び帰国し、これから故郷の力になってくれることでしょう。





2014年度被災地からの高校生サンディエゴホームステイプログラムを無事に終了いたしました。皆様のご支援ご協力ありがとうございました。

10日間の短い期間の中忙しい日程をこなし疲れたここと思いますが、毎日いろんな場所で多くの人達と会い意見を交換したり、サンディエゴの自然を楽しんでくれたと信じています。一回りも二回りも大きくなって成長したかもしれない彼女たちを私たちもずっと楽しみに応援し、見守り続けたいと思います。

さて待ちに待った二人の感想文がとうとう届きました。とても充実したサンディエゴでの経験だったようです。近いうちに彼らと又会えたらいいなあと思います。

二人の感想文を添付いたします。

SDJEN 
事務局
 




2014年ホームステイプログラムに参加して  
 

 みなさん、お久しぶりです。みなみです。サンディエゴから日本に帰ってきて一ヶ月が経ちました。もっと早く作文を仕上げたかったのですが、学校が始まったことで勉強や部活に大忙しでなかなか最後まで書き上げることができませんでした。本当に申し訳ありません。

 

 わたしがこのプログラムに応募したきっかけは、学校に掲示してあった募集要項を見たからでした。以前から漠然とでしたが海外に行きたいと考えていた私はすぐに飛びつきました。しかし、正直わたしは合格できるとは思っていませんでした。応募人数が多いだろうという考えと、もうひとつ、わたしに参加する資格があるのかが不安だったからです。わたしは家も残っているし、家族も全員無事でした。参加したいと思っていた応募者の方々の中には、家を失い家族も失った人もいたと思います。それでも私が選ばれた理由を、合格の電話を頂いた時から考えていました。

 

 そんな私に滞在も折り返し地点を過ぎたころ、車の中で祥子さんが私に教えてくれました。SDJENの考えは、今回のプログラムでの経験を通して故郷を励まし、故郷の力になる人間になってほしいんだ、ということ。わたしは出発前もサンディエゴにいる間も、ずっと心の片隅でいつも「わたしなんかが」と思っていました。でもその言葉を聞いたおかげで今回の体験全てをこれからの自分、そして故郷のために役立てなければいけないという使命感が芽生え、選ばれたことに誇りを持たなければいけないと思うようになりました。

 

 伝えたい感謝のきもちは言葉では表せないほどです。こんなにありがとうと伝えたい人がいるのは、とても幸せなことなんだと思います。私の人生はこれからまだまだ長いと思うけど、今回の体験はきっと一番といっていいくらい貴重で、大切で、忘れたくない、宝物です。写真を見返すと写っている自分や、みなさんの姿はたった一か月前なはずなのになぜかとても古いことのような気がします。それが少し悲しくて、忘れてしまうことはないと分かっているはずなのに、不安になってしまって写真を見返してしまいます。

 

 学校が始まって、クラス替えで仲がいい子と離れてしまって私の愚痴は絶えないし、部活で楽器がうまく吹けなくてイライラしてしまうことなんてよくあるし、なんのやる気も起きない時だってあるけど、今回の写真を見ていると(言い過ぎかもしれませんが)なぜかやる気に満ち溢れてしまいます。そしてそのたびに、またこの土地を訪れたいと思っています。自分を燃え上がらせています。だから、いつになるか分かりませんが、今度は自分でお金を貯めて自分の力でみなさんにお会いしたいです。待っていてください!!





2014年ホームステイプログラムに参加して

 

 

今回このプログラムに参加して、一生の思い出に残る貴重な体験をすることができました。

 

SDJENの皆さんは笑顔で私たちを迎えてくださいました。 大らかで優しい方々に囲まれて、このプログラムを終えることができたことがとても嬉しいです。SDJENの皆さんは職業当てクイズでやったように、ご職業が多種多様なのにもかかわらず、SDJENとして一つになって活動していることがすごいと思いました。世界からも震災のことを心配してくださることを知り、世界は繋がっていると強く感じました。

 

ホームステイ先での生活は毎日楽しいものでした。一緒に夕日を見に行ったり、卓球をしたことはかけがえのない思い出です。アメリカの暮らしを体験して、多くの事を学びました。理恵さんはアメリカの文化や生活のことをたくさん教えてくださり、限られた時間の中でも私がアメリカでやりたいこともたくさんかなえてくださいました。理恵さんのおかげで、このプログラムが私にとってより有意義なものになりました。ホームステイ先での日常会話は英語と日本語が混ざっていて、とてもおもしろかったです。

 

また、震災の実体験を人に伝える機会というのはなかなかないので、とても良い勉強になりました。たくさんの方々が、私の体験や思いに耳を傾けて聞いてくださり、本当に嬉しかったです。震災の体験を話したり、自分の思いを言葉にしたことで、自分の中でどこか逃げていた震災のことと向き合い、気持ちの整理がついた気がします。そして人に伝えることは復興への力になっているということを改めて実感することができました。まだまだ復興には時間がかかりますが、自分なりに出来ることをこれからもやっていきたいです。

 

たくさんの方々のご支援があって、今回のプログラムが成り立っているということを決して忘れることはありません。このような機会を与えていただき、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。サンディエゴでの貴重な体験や出会いを大切にして、これからも地元のことや自分の思いをたくさんの人に発信していけるような人になりたいです。そして、いつかまたサンディエゴに戻り、成長した姿を見せられるように日本でも自分の進路に向かって頑張りたいです。

 




 



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