2012年6月20日

いとこのニッキーの夏休み (1)



息子には、ニッキーというウイスコンシン州に住む同級生の従兄弟がいます。まだ15歳ですが、飛び級をしたので、今度12年生になります。

彼のお父さんは、州立大学で生物の先生をしています。学生からの評判が大変高く、慕われています。学部の学生を教えることもあるし、博士課程の学生の指導をすることもあるそうです。

ニッキーは、お父さんのことが大好きで、子どもの頃から、大学の研究室に出入りしていました。そして、将来は、自分も生物の勉強をしようと決めました。

ニッキーは、去年ACTをほとんど勉強しないまま受け、32点をとりました。これは、全米でトップ2%にあたります。

高校の成績もよく、珍しい楽器をしているので、ちょっとがんばれば、名のある大学に入れるから頑張れと、アドバイスしてくれる人もいるらしいのですが、ニッキー自身も親も、のんびり構えています。

先日も、息子にメールを書いてきて、「僕は、もう受ける大学を決めたから。家から歩いて通えるおとうさんと同じ大学と、楽器でスカラシップをもらえるところが2つ。君と同じ大学に通えるようになると楽しいから、受けてみたら?」と名前を教えてくれました。

その2つとも、ACT32の人が受けるには、楽勝過ぎるところです。

ニッキーのお父さんは、長年、学生や、学者仲間を見てきて、学力的に背伸びをしたり、借金を背負ってまで名門大学に無理して入っても、よい結果にならないことを知っています。

特に、ポスドクでは、学費が恐ろしく高い著名私立大学で過ごし、教授が学部生を教えることなく、すべて自分たちTAに任せていることを経験して、「学生の親は、見てないから、あんなに馬鹿高い学費を払い続けるんだろう。学生を教えてるのは、僕たちだって知ったら、怒るだろうなあ。」と我が家に遊びに来ては、つぶやいていました。










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