2012年7月27日

置かれた場所で咲きなさい - 人はどんな環境でも輝ける



今日本でベストセラーになっている本です。どこの本屋さんでも山積みされています。4月25日発売以来、14刷、既に50万部を突破しそうです。

岡山にあるノートルダム清心学園の理事長、渡辺和子先生の著書です。幼少時にお父様の渡辺錠太郎教育総監を2.26事件で目の前で殺害されました。長い間かかって、苦しみを通りぬけ、心の平安を持つまでに学んだことが、膨大な著書の中で書かれてあり、私も勇気を頂いています。

運のいいことに、私は渡辺先生にお会いして握手をしていただいたことがあります。20年以上前、持病の治療のために岡山大学病院に入院していました。深刻な病気というわけではなく、病室にいると滅入るので、暇さえあれば散歩に出かけられるほど元気でした。

自分の病室に戻ってみると、どうしたわけか、見慣れたはずの病室にすごい量の光が射し込み、一瞬部屋を間違えたかと思いました。確認するとやはり自分の病室でした。

目を凝らしてみると、渡辺和子先生が同室に入院されていた癌の患者さんを見舞っていらしゃいました。私は先生の著書のファンだったので、驚いてしまいました。

「どうぞ、早くお元気になってくださいね。」と握手してくださいました。こんなに美しい微笑みを持つ方がいらっしゃるのかと圧倒されました。

渡辺和子先生のお会いできたので、病気になってよかったなあと、思えるほどの感動でした。

2012年7月26日

一安心



Jくんは、今日成田からアメリカに戻っていきました。

親戚の方たちとの面会、日本の観光、ショッピング、グルメ、すべてを楽しんでくれました。

私一人では、とてもこなせないスケジュールだったのですが、多くの方々が助けてくださいました。

歓迎パーティーとお宿をしてくださったNさん、観光案内、通訳とJくんのお世話をしてくださったOさん、Jくんに時間を作って会いにきてくださったご親戚の方、運転手をしてくれた兄、歓迎パーティーに家族で参加してくれた私の幼馴染のRちゃん、海外からのゲストに対してどのようにアテンドするのが適切かアドバイスしてくれたKさん、この一大プロジェクトのスポンサー役を買ってでてくれた両親、日本のカルチャーを一生懸命説明してくれた息子、おいしい桃、珍しいブドウの数々を岡山から送ってくれた叔父と叔母、みんなが心を込めてJくんをもてなしてくれました。

そして、Jくんのお母さんも遠くからJくんが素晴らしい時を日本で過ごせるように案じてくれていました。

ブログを通じて知り合うことのできたアメリカのお友達も、ずっと心配してくれていました。

血のつながりがあっても、なくても、彼の幸せを願う私たちはみんなJくんの家族です。彼がいつの日か、日本人としての根っこの部分を見つけ、大きく根を張り、たくさんの実を結んでくれることを心から望んでいます。

「私たちは、あなたのことを本当に誇りに思っています。あなたは過去に大変な苦労をしたけれど、きっとこれからの人生に幸多きことを信じています。」というメッセージを伝えました。

彼は、にこっと笑って、セキュリティーチェックのゲートに消えていきました。






2012年7月25日

日本に来ています


ご無沙汰しています。みなさん、お元気ですか?

私は今日本にいます。やはり、日本の夏は蒸し暑いです。

ここ数日、Jくんを日本の親戚の方に引き合わせたり、観光案内をしたり、息子を関西空港に連れて行ったり、バタバタしています。

数日後には、私も中国に行きます。


落ち着いたら、またブログを書きます。

それでは、また!


2012年7月23日

礎 - いしずえ

サンフランシスコ
ジャパンタウン


ピースプラザ


ゴールデンゲートパーク
日本庭園




今年のぽーと会の平和セミナーは、ジャックさんとおっしゃる日系2世のおじさんから日系アメリカ人の歴史を伺いました。

ジャックさんは80歳を過ぎた今も現役のエンジニアのコンサルタントとして活躍されています。アメリカ生まれのアメリカ人ですが、日本人の血を引くということで戦争中は収容所に入れられました。その後従軍され、除隊後GIビルを使ってUCバークレーの工学部で学ばれました。

ジャックさんのお話の中で一番心に残ったことは、1世のご両親のことです。若い頃にアメリカに移民され、庭師としてスタートし、数十年かかって運送会社を経営されるまでに成功を収めることができました。

ところが、戦争が始まり、日系人ということで収容所に入れられ、財産も全て没収されました。終戦後、収容所から持ち出したのはスーツケース2つだけ、その1つは収容所内で亡くなったお嬢さんの遺灰だったそうです。

数十年前に、アメリカに最初に移民してきた時と同じ状態に戻ってしまいました。戦前は運送会社の社長さんをされていたお父さまは腰に道具をぶら下げて、毎日バスに乗り、色々なお宅を回って亡くなるまで庭師として働かれたそうです。お母様は、家政婦として一生を終わられました。

恨んだりすることなく、黙々と振り出しに戻ってしまった人生を全うされました。

唯一の救いは、お子さんたちがきちんと教育を受けられ、アメリカ社会で成功を収めていかれる過程をご覧になることができたことです。

現在私たちがアメリカ社会で、差別されることがあまりなく、日本人として胸を張って生きていけるのは、このような先人の努力、ご苦労があったからなのだということを忘れてはならないと心に刻みました。




2012年7月21日

受験生の夏休み(2)

サンディエゴ
サンタフェ駅










今は、受験する大学のリストの絞込みをしています。色々問題点があります。

1.金銭面

息子は、大学でコンピューターサイエンスを学びたいと思っています。残念ながら、「頑張ればどこの大学でも行っていいよ。」と言ってあげられるほど、親の経済状態はよくありません。

我が家も多くの家庭と同じように、中途半端な年収のために、ニーズベースは受けられない、でも、私学の全額5~6万ドルなんてとても払えないというストレスレベルの高い環境です。

「合格通知をもらっても、奨学金付きで3万ドルくらいまで値段が落ちてないと、行けないよ。」といつも話しています。

メリットスカラシップを少しでもたくさん頂ける大学を、探していかなければいけません。

2.大学でのカリキュラム

息子は、現在通っている小さな私立高校の環境にとても満足しているので、大学もクラス内でしっかりディスカッションができ、教授との関係が密接なところで学びたいと考えています。

カウンセラーの先生は、コンピューターサイエンスを学ぶうちに、ロボティックスなどのエンジニア方面にも興味が出てくる可能性があるので、そうなった時にもきちんと対応してくれる大学もリストに入れてみようとアドバイスしてくださっています。

小さな大学(リベラルアーツカレッジ)で3年、そして総合大学でエンジニアを2年学ぶ3+2とういうプログラムをよく聞きますが、そのような中途半端なプログラムではなく、できれば他の大学に移らなくてもそのままエンジニアが学べる大学を探している最中です。

3.売り込み方

困ったことに、「自分はあなたの大学にとって、こんなに価値があり、必ず貢献できます。」と大学に売り込むための、コンピューターサイエンスでの売り込み材料がありません。賞を取ったりしていれば、それをアピールできるのですが、それがないまま「好きです。大学に入ってから頑張ります」ではインパクトがありません。

息子が得意な分野は、リサーチして論文を書くことなので、そのスキルとコンピューターサイエンスをどう結びつけて、こじつけて売る込むか、悪戦苦闘中です。

補習校に11年半通った彼は「針小棒大」「はったり」というアメリカ的なカルチャーと、「謙虚」「能ある鷹は爪を隠す」という日本的なカルチャーが入り混じって、なかなか立ち位置が定まらないようです。

このプロセスが後になって振り返れば、「自分を見直す、よいきっかけになった。」と思えるようにあるでしょうが、今は親も子も「げっそり」しています。

2012年7月20日

大盤振る舞い

 

 

Dirty Secrets of College Admission Officers

Dirty Secrets of College Admission Officers
If you’ve got a Kindle or a Nook and you haven’t bought a copy of the second edition of my book, The College Solution yet, you are in luck! The publisher is temporarily giving away the electronic version of my new book for free!

サンディエゴ在住の大学進学カウンセラーLynn O'Shaughnessyさんの最新の著書が今だけダウンロードが無料です。


私は、数ヶ月前発売と同時に15ドル出して買いました。これを知っていたら、待っていたのにと残念です。


でも、お金を出して買っても十分元が取れる情報量です。


彼女は、メリットスカラシップについて詳しいので、いつも参考にさせていただいています。










I don’t know how long this price will last, but I’d jump on it. If it’s any consolation for those of you who don’t have a Kindle or Nook, the book is currently being sold online at a 39% discount.

Admission Secrets Revealed

I’m sharing a piece today about the current college admission climate that was written by Dean P. Skarlis, who is president of The College Advisor of New York in Albany.The Washington Post originally carried the piece and he agreed that I could share it with my readers.
According to the The Chronicle of Higher Education, there now are 100 colleges which cost more than $50,000 per year, including the first public university, the University of California at Berkeley.
What would shock unassuming parents even more than exorbitant tuition are some of college admissions’ dirty little secrets. I believe shock therapy is necessary, given the size of the investment parents will make in paying as much as a quarter of a million dollars for four years at many of these popular schools. They need to be alerted so they can separate valuable information from propaganda.

Beware of Conventional Wisdom

A piece of conventional wisdom imparted by colleges that I routinely recommend consumers ignore is to “let Johnny first select the school and then mom and dad can figure out how to pay for it.” The logic here is that these two parts of the college selection process are distinct and mutually exclusive. This couldn’t be further from the truth.
Over the past 20 years, colleges have changed dramatically. The majority of schools now have significant agendas, and are less concerned about making the best match. Instead, they seek high quality students, diversity, and as many “full pays” as possible. The admissions and financial aid processes have become irreversibly intertwined and students whose parents can “write the check” stand a markedly better chance of getting admitted, all other factors being equal.

The Story Behind Need-Based Aid

Another favorite tip counselors love to give is to search for colleges that offer “need-based” financial aid. Families often hear this term at college fairs, and read about it in the media. What need-based aid means is that an institution promises a prospective student a financial aid package that covers ENTIRELY what the financial aid formula says the family can afford. This aid comes in the form of grants, loans and work-study awards.
But schools use different aid formulas to assess families’ ability to pay, and the reality is that need-blind admissions is available at roughly two dozen of the most elite institutions in the U.S. that can afford to offer full aid. For the 99 percent of students who can never get admitted to these highly selective schools, this policy doesn’t apply. Yet it lures people into believing that the admission decision and the award package are awarded SEPARATELY. This may have been true in the 1980s, but it certainly is not the case now.

Colleges Are Businesses

A friend of mine who is an admissions dean at a well-known research institution laments how much college admissions has changed.
She says: “Today, it’s all about ‘net tuition revenue,’” or hitting a revenue target that a school projects it needs. A client recently informed me that when they told an admissions representative that they expected to be paying the full price, given their income, the admissions person said the institution was “need-aware,” meaning they would look favorably on their high income in the admissions process. Translation: The school wanted this client’s child and was willing to admit the student. By the way, this student was a marginal candidate applying to a selective college. So much for egalitarian idealism.
Using both need-based financial aid and merit scholarships, the dirty little secret is that schools are leveraging “the best” students – this term is relative to every college and every student. Colleges throw more money at the kids they want the most—athletes, strong academicians, minority students, and students gifted in music or other talent that will shed more glory on the institution.

Uncovering Hidden College Gems

If parents want to pay less, they need to understand which colleges want their child most and why. They must consider cost early in the process, and be realistic in considering schools that are not among the top brands. There are hundreds of “hidden gems” across the country, and families who approach the process strategically stand a better chance of finding them.
Finding great schools at a lower price can be a mind-boggling process for busy, working parents, but they have to understand that they are their own best advocates.
Colleges have the financial aid shell game down to a science. Consumers are mostly oblivious to the fact that the admissions and aid processes are not simple and noble. Given the absurdly expensive cost of many popular schools, families should wake up to the fact that they must consider cost early in the college selection process.
Lynn O’Shaughnessy is the author of the second edition of The College Solution.

2012年7月19日

受験生の夏休み (1)




息子は、6月のはじめに2回目のACTを受け、最近結果が出ました。

本人的には、「GOOD  ENOUGH (十分)」レベルで、今後テストは受けないことに決めました。補習校のお友達の中には、夏中SAT予備校に通ったり、家庭教師の先生についてみっちり秋のテストに備える子どもたちもいるので、「やってみれば?」と聞いてみたのですが、「どんなに頑張っても、せいぜい12点しかスコアが上がらないだろうから、時間がもったいない。夏休みは、ほかにやりたいことがたくさんあるから、面白くない勉強のために無駄はしない。」と言い張ります。SATACTの問題集は彼の本棚から姿を消してしまいました。(泣)


 
親は、「12点」(36点中)が大きな違いと考えているので、両者の間にはかなりの認識の隔たりがあります。「日本のセンター試験と違い、アメリカの統一テストは、年に何回も受験のチャンスがあるので、せっかくだから、生かせばいいのに、何で早々と終了宣言してしまうんだ~」と、イライラしてきます。

 
数字にうるさい夫は、「この新品状態から見ても、問題集、文法書に使った40ドルのうち、75セントくらいしか元を取ってないじゃないか。」とあきれています。

 
「よし、ニッキーと同じ大学に行こう! 僕は、楽器ができないけど、アジア人やカリフォルニア枠でスカラシップも出してもらえるかも。ニックとルームメートになれるよう、今から学校に頼んでおいた方が大きい部屋がもられるかも」と取らぬ狸の皮算用をやっています。


カウンセラーの先生に相談すると、「ACTの1,2点は、誤差の範囲と考えられるから、むしろエッセーに力を入れたり、アクティビティを充実させたほうがいいのでは。」とアドバイスをいただきました。


統一テストは、終わってしまいましたが、夏休みにすることは多いです。大学で学べるカリキュラムのリサーチ、アプリケーションエッセー、来年度のAPクラスの夏休みの課題をこなすだけでもでも、本人的にはもう「十分に勉強している」レベルになってしまいました。


それでも、お友達と遊びにでかけたり、ゲームをしたり、ジムに行ったりする時間はたっぷりとってあるので、見た目は相変わらず暢気そうです。


日本だったら、受験生は志望校の名前を半紙に毛筆で黒々と書き、ねじり鉢巻でエンジン全開で「頑張って」いるのかもしれませんが、(いつの時代の話をしてるんだ?!)息子の夏休みは、マイペースです。




2012年7月16日

アプリケーションセミナー






昨日と一昨日、原田先生のアプリケーションセミナーがありました。

「自分に合った大学をどうやって見つけるか?」「自分は他の学生と比べ、何が優れているか?」「自分が大学に対して貢献できることは何か?」「自分の強みをどうやって効果的に売り込むか?」「アプリケーションエッセーをどのように書けば、自分が特別な存在であるかをわかってもらえるか?」ということを子どもたちは学びました。

最終日の午後からは、親も加わり、「質の高い教育をスカラシップ獲得によって、なるべく安く上げる方法はないものか?」「合格通知を受け取ったあとにするべきこと」を学びました。

アメリカの大学進学は、学校選び、アプリケーションプロセスなど、しくみがが難解で、行程が長く、(ウエイティングリストに載ると更に長丁場になる可能性もあり)公開されていない情報も多く、親にとってはきついものがあります。

子どもにとっても過酷です。16歳、17歳の若さで、自分の生きてきた人生の総決算をやった上で、自分自身の将来像を描き、自分の価値を値踏みし、よりよく見せるためにマーケティング戦略を駆使し、人の目に写る自分の価値を作りあげるという、大学生の就職活動のようなスキルを高校生の時から要求されています。

この大変なプロセスを経ることで、子どもたちは精神的に大きく成長するのでしょうが、それを通り抜ける最中は、色々のたうちまわることでしょう。日本の大学受験は、入試の結果だけの一発勝負、短距離走ですが、アメリカはトライアスロンのようです。

親にとっても、裏方として子どもを見守ることで、子育て終了の心の準備をしていくことになります。

今回のセミナーを通じて、怒涛のように駆け抜けなければならない次の半年間を、どうやって乗り切るか、少し頭の整理ができたような気がします。ついに、戦いの火蓋は切られたのだなあと、身震いしています。

当事者の息子ですが、残念ながら火蓋自体を持ち合わせていないようです。(とほほ~)それでも、先生の指導の下、コツコツと(しぶしぶといった方が近いかも)アプリケーションを書き始めました。本当は、自分の中から湧き上がるパッションがあり、誰に言われなくても、一心不乱に書き上げて欲しいところなのですが、そのような奇特な高校生はあまり多くはないかもしれません。





2012年7月12日

環境コンサルタントのお兄さんのお話








サンフランシスコ
金融街


数週間前、ぽーと会のゲストスピーカーとして参加してくださったお兄さんは、補習校の先輩で、UCバークレーの学部、修士で環境工学を勉強されました。現在は、コンサルティングファームで活躍されています。


学者のお父様のお仕事の都合で、日米を往復する生活を送られてきました。美しい日本語、後輩たちへのやさしいまなざし、補習校に子どもを通わせる親なら誰もがあこがれる未来像そのものでした。

「アメリカの大学に進学すると決めた理由」「UCバークレーでの生活」「工学部の勉強」「音楽を続ける中で学んだこと」「学生生活や仕事を通じて出会ったアメリカ育ちの日本人の若者」「結婚生活の中での自分と配偶者のキャリアパス」など色々伺うことができました。

日米の大学教育を知り尽くしたお父様の強い奨めもあって、アメリカの大学に進学されたいきさつは、興味深いです。

また、MBAホルダーの奥様のキャリアを優先されるために、今回ご主人の方が在宅勤務に切り替えて、一緒に引越しされたと聞き、新しい夫婦のあり方、家族のあり方を見せていただきました。将来的には、今度はご主人のキャリアに合わせて、奥さんが調整することもあるかもしれません。お子さんの誕生などといった環境の変化にも柔軟に対応できるお二人を頼もしく思いました。

子どもを大学に送り出しても、親は心配が絶えないことを聞いたお兄さんからセミナーの翌日メールをいただきました。UCバークレー親の会の情報でした。

これからも、困ったことがあったら、いつでもメールで質問してくださいと申し出てくださいました。

2012年7月10日

キャンプ

キャンプ場は、サンディエゴから車で2時間ほどの
山奥にあります。


宿泊用のキャビン


うっそうと茂った森の中にあります。

息子をキャンプ場に迎えに行きました。

1週間ぶりに会う息子は、せわしなく子どもたちの荷物の確認をしたり(忘れ物がないよう)、親への引渡しの手続きをしていました。

お別れを言いに来た子どもたちが、息子にハグしているのがかわいかったです。ちょっと前まで、息子もあんなに小さかったのになあと、懐かしかったです。

1週間、子どもの世話以外に、物資の運搬、掃除、後片付けと、朝早くから夜まで忙しく働いたそうです。

今年担当した子どもたちは、早めに寝付いてくれたため、10時過ぎると、自由時間になり、他のカウンセラーたちと夜遅くまで話すことができたそうです。

大学生のカウンセラーが大半だったので、大学の様子なども聞けたそうです。小学校の時の2年先輩がいて、「せっかくあこがれの大学に入学したものの、合わなくて、退学して現在地元のコミュニティーカレッジで仕切り直しをしている」 と教えてくれたそうです。「大学に入っても気に入らないことがあるんだ。」と息子には勉強になったようです。

キャンパーの中には、家庭が貧しい、家庭内暴力で他の家に預けられている子どもたちも、スカラシップ制度のお陰で参加しているケースもあり、「小さいのに、苦労している子どもたちがいるんだよ。ハッピーになってくれたらいいのだけれど。」と心配していました。

子どもたちを見送ったあと、今度はカウンセラーの出発になると、大人の人たちが色々声をかけてくださいました。大人の方たちは、「子どもたちに、素晴らしい夏の思い出を作ってやろう。」と毎年、事前準備、キャンプ期間、膨大な時間とお金を使ってキャンプの運営をしてくださっています。このキャンプ場にくると、みんなの底抜けの笑顔に出会えて、私まで元気になります。

高校生はジュニアカウンセラーですが、大学生になるとシニアカウンセラーにプロモートさせてもらえるので、息子は「来年も来ます。」と挨拶していました。







2012年7月9日

夏の間にアプリケーションの準備をしよう!




今週末、サンディエゴの北部の町、カールスバッドで、原田先生による大学進学の準備のキャンプがあります。

今度、シニアになるお子さんをお持ちのご家族にとても役立つ情報が満載です。

詳しくは、原田先生にご連絡ください。

2012年7月8日

旅行から帰ってきました

サンフランシスコといえば
金門橋


真下から見るとこんな感じ


縁の下の力持ち
1週間ぶりに我が家に帰ってきました。

夫と二人の旅行はなかなか忍耐のいるものでした。(向こうも同じことを言ってると思う)

お友達がメールで、「ご主人とけんかしないようにね!」「ファイト!!!」「あと2日。頑張って。」と励ましてくれていました。お陰で、なんとかサバイブしました。

息子と3人で旅行していた頃は、自分の興味のない観光、日焼けガンガンのアウトドア系は、「お父さんが寂しがるから、一緒に行ってあげて。」と日当を払って(賄賂?)息子に任せて、私はショッピングや美術館を楽しむことができました。

今回は、私が付き合いました。どうも「仕方がないから、頑張って付き合ってあげてる」オーラが出ていたらしく、日焼け、苦労の割には、評価が低かったです。

昔話の「おじいさんとおばあさんは、いつまでも仲良く暮らしましとさ。」に到達するまでには、まだまだ超えなければならないハードルがたくさんありそうです。(ため息)



2012年7月5日

Team J アップデイト (2)




Jくんのご親戚の方とも親しくさせていただき、感謝です。

Jくんのおばさまは私と年も近く、時々電話で世間話をします。先週Jくんがおばあさまとおばさま宛てに自己紹介の手紙を書いたので、翻訳してお送りしました。

おばさまから、Jくん宛てのお返事も届けられました。

日本のご親戚は、Jくんのことはずっと気にかけていらっしゃいましたが、様々な事情で、今まで会う機会がなかったのですが、職業、性格、送った写真の容姿で、「DNAって確かに存在するんだなあ。」と納得してしまうことが多いそうです。

Jくんが、アメリカで立派に教育を受け、社会人として成功し、熱心に社会貢献にも取り組んでいることを知り、ご親戚の方も、誇りに思ってくださっていると思います。

Jくんは長身でハンサムなのですが、大叔父様にそっくりなのだそうです。そしてその方も大成功して、コミュニティーの人々に多大な貢献をされたのだそうです。

おばさまは、Jくんとうちの息子におそろいの甚平を買ってくださったそうです。息子はJくんを尊敬しているので、喜ぶと思います。


おばあさまも、「あと何日したら、Jに会える。」と指折り数えて、カウントダウンしているそうです。

もちろん、おばさまと、おばあさまもTeam J のメンバーです。




2012年7月3日

Team J アップデート(1)




ご両親が日本人なのに、30歳過ぎた今でも一度も日本に行ったこともない、在米日系コミュニティーにも接したことのないJくんと、この夏日本に行くことになったと、以前ブログに書きました。

Jくんの滞在前後、息子の中国旅行(団体)の関空までの送迎、その3日後には自分の中国旅行(個人)の出発などが重なり、よりにもよって、一番忙しい時期になってしまいました。

J君を無事に日本の連れて行き、親戚の方にお会いできるようにアレンジすること、私の家族と友達に会ってもらうこと、あとはベーシックな観光だけになってしまうけど、これがベストだろうと考えていました。

でも、可能ならば日本文化、日本の歴史、日本人の生活に触れる機会がないものかしらと、祈っていました。

祈りは聞かれ、不思議なご縁で、母のお友達のNさんが、Jくんのアテンドをアメリカ在住歴数十年のお友達とペアで引き受けてくださることになりました。

Nさんのお宅には、代々受け継がれてきた日本の伝統の調度品がたくさんあり、美しい季節に合わせた什器をふんだんに使ったお料理をご馳走してくださるそうです。日本の四季折々の美しさをJ君が学んでくれたらいいなあと、わくわくします。

「日本家屋に住むという経験もさせてあげたいので、ホテルはキャンセルして家に泊まってもらってください。」と申し出てくださいました。日本のお風呂に入ったあと、浴衣を着せてくださるそうです。兄もJくんと一緒に泊めていただきます。

すぐ近くの川では、蛍が生息しているそうです。7月下旬にはもういないかもしれませんが、川のせせらぎ、蝉の声、青草の香り、もぎたての野菜と、南カリフォルニア育ちのJくんには珍しいものばかりだと思います。

私が息子を一泊泊まりで(朝8時半に集合のため)関空に連れていく間に、Jくんを広島観光に連れて行ってくださり、お家では、お茶のお手前、お好み焼きの料理教室を開催してくださるそうです。

「私もJくんが来日するのを楽しみに待っていますよ。」と言ってくださり、Team Jに加わって下さいました。











2012年7月1日

子離れ予行演習旅行


今日から息子は、山奥のキャンプ場で、一週間カウンセラー見習いとして小学生のお世話をするボランティアをします。

小学生から中学までずっとキャンパーとしてお世話になっていましたが、高校になってからはお世話をする係りです。

小学生は、夜中まで興奮して寝ない子、泣き出す子、おねしょをする子、朝早く起きて「寂しいから話を一緒にしよう」とカウンセラーを起こす子、色々いて息子は寝られないようです。

自分が小学生の頃、お兄さんたちにご迷惑をかけたことを、いまさらながら反省してほしいと思います。

息子を山に置いて、夫とサンフランシスコに旅行にいく途中です。子供なしで旅行するのは18年ぶりで、すでにテンションが落ちています。

ホテルの裏庭の楽しそうなプールを見ては、「一緒に来てれば、喜んだろうに。」、ロビーの焼きたてクッキーの匂いをかいでは、「こういうのが大好きだったなあ。」、エレベーターの中の朝ごはんのワッフルと卵の写真を見ては、「キャンプ場よりここのホテルの方がおいしいはず。」とため息をついています。

息子が家を出たら、犬を飼おうと思います。