2012年2月29日

大学の学費と親の老後の備え

サンディエゴ近海ではこんなに大きなマグロが釣れます。


今月のぽーと会では、「子供の大学の学費を払いながら、親の老後にどう備えるか?」をテーマにパーソナルファイナンスの専門家からお話を伺いました。

お金のことは、いくら親しくとも友達には相談しにくいし、アメリカの税制、ファイナンス用語もよくわからないので、ついつい目をそらしてしまいがちです。


先生からお話を伺うことで、ようやく少し大枠でわかってきたような気がします。


親にとって素晴らしいお話だったので、今度は子供に向けて話してくださいとお願いしました。子供たちは「お金持ちになりたい!」「将来はフェラーリに乗りたい!」「親のようにみみっちい生活はしたくない。」というお金への熱い思いがあるのですが、まだ具体的には何もわかっていません。


地道で身の丈にあった生活を長い間続けて初めて、安定した老後があるのだということを第三者から教えて頂くのは大切だと思います。


2012年2月26日

私たち日本人が世界の人ともっと親しくなるために!




1935年にバンクーバーで生まれたジョイ・コガワ氏は日系カナダ人の詩人であり、作家でもあります。彼女の著作「おばさん」はもっとも有名な作品です。最近の作品には子供­¬-向けの「ナオミの木」があり、「長崎への道」は只今執筆中です。彼女の優れた作品に対してカナダ勲章とブリティッシュ・コロンビア勲章を受けており、7つの名誉-学­位-や多くの賞の受賞者です。2010年には日本とカナダ間の歴史の理解と保存に貢献したとして日本政府から旭日章を叙勲されました。
ジョイ・コガワ氏の紹介








私自身も、世界の人たちとつながっていくためには、まず正しい歴史の認識が必要だとつくづく感じています。

日本の行った間違いを認めず、被害者に対して一方的に「忘れろ」「思い違いだろう」というのでは、いつまでたっても、友情は築けません。










    2012年2月24日

    鰯の頭も信心から




    我が家の左隣には、おじいさんとおばあさんが2人で住んでいらっしゃいます。

    このお2人には、引っ越してきた時から大変よくしていただき、家族のようです。

    毎週、色々な食べ物を差し入れてくださり、留守の時には裏庭にドスンと果物や野菜が置いてあることがあります。我が家では、「サンディエゴの笠地蔵」と呼ばれています。

    今週は、「パサデナ(ロサンゼルス郊外の住宅地)で一番おいしいパン屋さんのサンドイッチパンを買ってきたよ。」と袋に入った食パンをいただきました。

    袋を開けてみると、なぜか耳ばかりが、ぎっしり入っていました。「パサデナの人は耳が好きなんだろうか?」と不思議に思いましたが、わざわざ3時間もかけて持って帰ってくれたんだから、特別なのだろうと、早速ツナサラダとチーズをはさんだホットサンドイッチを作り、夕食に食べました。

    「さすがに、パサデナのパンはおいしいね。」「耳は噛み応えがあって、味わい深い。」などと、感動して食べました。

    食べ終わる直前に、玄関のベルが鳴り、出てみたらおじいさんが食パンの袋を又持って来てくれて、「ごめんごめん、今渡したのは、ダックの餌用にタダでもらってきた耳だったよ。これが君の家のサンドイッチパンだよ。」と大慌てでした。

    息子は、「へー今日の夕食は、ダックの餌だったんだ。」と爆笑しています。翌日は、人間用のパンを食べましたが、前の日のダック用ほどはおいしくありませんでした。なぜだろう???

    2012年2月21日

    コンサートのご案内







    清泉先生が所属されるPoway Community Symphonette(弦楽室内合奏団)のコンサートのご案内をいただきました。

    とてもレベルが高いと評判です。日曜日の午後のひととき、みなさんもぜひお出かけくださいね。


    プログラム: (オールバッハです)

    ブランデンブルグ協奏曲 第6番 (ビオラとチェロのみの技巧的な曲です)
    ブランデンブルグ協奏曲 第2番 (弦楽に加えて、バイオリン、オーボエ、フルート、トランペットのソロが入ります)

    ブランデンブルグ協奏曲 第4番 (弦楽に加えて、バイオリンとフルート2本のソロ)ブランデンブルグ協奏曲 第3番 (一番有名なブランデンブルグ協奏曲)
    日時: 2012年2月26日(日) 午後4時

    演奏会場: The Lutheran Church of Incarnation, 16888 Espola Road, Poway
    I-15 を Rancho Bernardo Road exitで降りて、東(内陸)へ。 3マイルほど行くとPoway に入り、Espola Roadと名前が変わります。 
    会場の教会はPoway に入って間もなく、左手にあります。
    入場料: 無料

    今回のコンサートの指揮はセントルイスからの客演指揮者です。

    2012年2月17日

    親にとっての補習校

    Cherry Blossom by Yori

    なかたさんからコメントを頂いてから、親にとっての補習校のことをずっと考えていました。

    確かに役員、ボランティア等、日本の学校よりも、色々親が手伝わなければならないことの多い学校でした。海外育ちの子供に文科省のカリキュラムを詰め込むことは、親として心痛むこともありました。

    でも、振り返ってみれば、辛いことより楽しかったこと、勉強させていただいたことの方が何十倍もありました。

    先生方も海外で子供さんを育ててこられた経験者なので、的確なアドバイスが我々親にとってどれほどの助けになったことでしょう。

    特に高等部の先生方は、お子さんが既に成人されているので、「うちも色々苦労しました。苦しんでいるのは、お宅だけじゃありませんよ。今は苦しいけれど、必ず乗り越えられますよ!」というスタンスが有難いです。

    壮絶な親子喧嘩のあと、補習校に伺って、空時間の先生に愚痴をこぼすと、「ハハハ、ご本人は大真面目でしょうが、なんか笑えますね。」と言われて、思わず私まで笑ってしまったことがあります。ちょっとだけ、視点を変えることで、煮詰まらずにすんだことが何度あったことか!

    そのあと、子供に「お母さんをあんまり心配させるんじゃないよ。」説教してくださったそうです。

    日本の文化、価値観をそのまま引きずって、アメリカでティーンエージャーを育てることがあまりに大変だったので、親と子両方にとっての緩衝材としての補習校には、いくら感謝してもしきれません。

    2012年2月15日

    サンディエゴから日本へ直行便就航




    今日発表になったニュースです。

    12月からサンディエゴから成田まで日本航空の直行便が週4便でることになったそうです。来年の3月からは毎日運行になるそうです。

    サンディエゴ発正午、成田着 午後4時55分
    成田発 午後5時半 サンディエゴ着 午前10時半

    サンディエゴ空港は街中にあり、滑走路の拡張工事ができないので、まさか日本への直行便がでるなど、ゆめゆめ考えたことがありませんでした。ところが最新鋭のボーイングドリームライナーを使うことで、少ない燃料で日本まで到達できるようになりました。

    これまでは、サンディエゴ発ロンドン行きの飛行機は、滑走路が短すぎて燃料を満タンにしては飛び立てなかったので、サンディエゴでは少しだけ燃料を入れてフェニックスまでとりあえず飛んで、燃料を入れなおして、再度ロンドンまで飛んでいました。ロンドン、ヒースローの滑走路は問題ないので、帰りはロンドン~サンディエゴはノンストップです。(知ったかぶり暴走中!)

    日本の企業が開発に深く関わったと言われるドリームライナー就航の時、色々記事を読みましたが、具体的に私たちの生活にどう関係してくるのか理解できませんでしたが、今日の記事でようやく恩恵の形が見えてきました。

    ドリームライナーさんありがとう!!!!


    P.S. 日本航空のホームページにも記事が載っていました。

    JALは、2012年12月より成田―サンディエゴ線、2013年3月より成田―ヘルシンキ線を787-8機材で開設します。

    ◆ 成田-サンディエゴ線 (機材:787-8)

    サンディエゴは、ロサンゼルスより南へ約200kmカリフォルニア州最南の海岸沿いに位置し、人口は全米で第8位(約138万人)、カリフォルニア州でもロサンゼルスに次ぐ第2位の都市です。年間を通じて温暖で雨が少なく湿度の低い快適な気候は、全米の中でも唯一、パーフェクトな街とも言われています。

    サンディエゴを含めた周辺地域では、情報通信・バイオ・製薬・医療機器関連等、多種多様な産業が盛んで、各種研究・教育機関も展開しています。また、近接のメキシコ国境近くのティファナには、日本企業を含む生産工場も点在しています。

    日本・アジアからの直行便未就航地点であり、サンディエゴ周辺地域を往来されるお客様にとって、ロサンゼルスまたは米国内他空港での乗り継ぎと比較し、よりスムーズな旅の提供が可能となります。

    成田-サンディエゴ線は、アメリカン航空との共同事業の路線であり、アメリカン航空とのコードシェアも予定しています。また、同じワンワールド・アライアンスのパートナーであるブリティッシュ・エアウェイズもロンドン-サンディエゴ線を運航しています。ワンワールド・アライアンスのパートナーによる太平洋線/大西洋線の運航・サービスを提供することにより、サンディエゴ地域におけるお客さまの利便性を高めてまいります。



    ◆ 便名・ダイヤ

    便名
    区間
    スケジュール()
    (現地時間)
    運航日
    機材
    JAL066
    成田→ サンディエゴ
    1730 - 1030
    201212月より週間4便運航(月・火・木・土)
    20133月より毎日運航
    787-8
    JAL065
    サンディエゴ→ 成田
    1200 - 1655(+1)

    *具体的な運航開始日、予約開始日、アメリカン航空とのコードシェアについては別途ご案内します。

    2012年2月12日

    車の運転と待機の1日



    「アメリカで子育てをするのは、タクシー運転手のようなものだ」と、みなさん口をそろえておっしゃいますが、我が家も例外ではありません。

    昨日は、息子のACT(大学受験用の統一テスト)があり、朝6時に起きて連れて行きました。昼前に又ピックアップに行き、午後帰ってきました。カリフォルニアはSATの方が人気が高いのか、自宅から近い高校に試験会場が何箇所かあります。しかしACTは、なぜかとても遠い場所にあるので、早起きをしなければなりません。

    昼ごはんを食べさせて、普通は補習校に連れていくのですが、昨日は夕方から現地校の友達の誕生パーティーに呼ばれているので、モールにプレゼントの買い物に出かけました。

    帰宅後それをきれいにラッピングし、1時間離れた友達の家に連れて行きました。そこで友達のご家族としばらく歓談し、私と夫は失礼し、夜10時に又迎えにいきました。

    家に帰りついたのは11時を過ぎていました。息子が大学に行くまでの、あとわずかな間の辛抱と思っていますが、なんだかどっと疲れてしまいます。

    2012年2月8日

    屁理屈

    風に舞うキャベツの葉


    スライスした大根
    簡単切干大根のスタートです。
    今年に入って、私は干し野菜にはまっています。きっかけは日本のスーパーで買う切り干し大根が高いので自分で作ってみたいと思ったことです。

    鉛筆のように大根を切るのは大変なのでスライサーで切って干して、煮てみたら味は同じでした。

    それに味を占めて、果物を干してみたら、今度はアリが何万匹もやってきて、恐ろしいことになってしまい、やめました。

    今は野菜専門で干しています。南カリフォルニアは、乾燥していて、天気がいいので、乾燥野菜天国です。

    唯一の問題は、私が住む団地は、景観が悪くなるので洗濯物を干してはいけないことになっていることです。でも「野菜を干すな」とは書いてないので、堂々と干しています。

    これって屁理屈でしょうか? やはり、キャベツを干す時は、もっと下の位置にしたほうがいいかな?

    2012年2月6日

    東日本大震災1周年支援チャリティーコンサート











    先日、東日本大震災1周年支援チャリティーコンサートが開催されました。


    素晴らしい音楽のほかにも、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のバイリンガルの詩の朗読、伝統芸能など、楽しいコンサートでした。


    サンディエゴに住む日本人がこんなにたくさんいるのかと驚くほどの人出でした。また、多くのアメリカ人の方も参加してくださり、私たちの母国のことを思っていただいていることに感謝でした。

    ロビーでは、日本文化の紹介、食品バザー、クラフトセール等もあり盛況でした。屋外では小さな子供たちのためのフェイスペイント、縁日のような出店もありました。


    私たちぽーと会も出店させていただきました。補習校が終わって手伝いに駆けつけてくれる子供たちもいて頼もしかったです。


    これからも、みんなで母国のために知恵を出し合って、協力していければと考えています。


    

    2012年2月3日

    大学の新装開店


    創立150周年のAntioch College



    去年あたりから、色々なメディアで数年前に財政破綻した創立150年のオハイオ州にあるリベラルアーツカレッジのAntioch Collegeが近々再出発すると聞いていました。

    ついに、新装開店にふさわしい、とんでもない大盤振る舞いがアナウンスされました。次の3年間で入学する学生全員に対して学費4年間分を無料にするというものです。

    全員といっても、入学者予定者が70名前後なので、大学にとって出費は、現在のメディアの騒がれように比べたら、とても安上がりな広告費用になっているようです。奇特な卒業生からの寄付金でまかなっているということです。

    財政破綻する前の大学の状況の悲惨さは、元学生が色々なところで発表していて、親としては胸がつぶれる思いがします。生活環境の劣悪さもここまでくると、学問どころではなかったはずです。どうして、ここまでの状況になるまでに、政府が関与しなかったのか不思議です。

    再出発といっても、改善しなければならないことがたくさんあるので、(施設の整備だけでも何十億円単位で必要なはず)Antioch Collegeの前途は多難そうです。

    2012年2月2日

    数値に惑わされないように気をつけなければ!



    ぽーと会で、セミナーをしてくださった先生方はみなさん口をそろえて「ランキング等の数値にまどわされないように、自分の子供に合った大学を時間をかけて探してください。」と教えてくださっています。

    私たち日本人親は偏差値で育ってきているので、US News等のランキングで大学の良し悪しを見てしまいがちです。第一、それで判断するのが簡単です。しかし、数値の工作も裏では色々行われているみたいです。

    Lynnさんのブログで面白い記事を見つけました。
    http://www.thecollegesolution.com/colleges-and-universities-that-cheat

    SATのスコアーを偽装していたのは、最近話題になっているClaremont Mackenna Collegeだけのことではなく、以前から他の多くの大学でも操作が行われているようです。

    Baylor Universityなど、入学する学生に対してSATを再度受けて、スコアーが50ポイント上がったら奨学金を年に1000ドル増やしてくれると大学のホームページで明記しています。再試験をうけるだけでも、大学内の本屋さんの300ドル分のクレジットをくれるというのですから、学生にとってもメリットが大きいです。


    Freshmen get $300 to retake SAT

    Oct. 9, 2008
    By Liz Foreman and Ashley Corinne Killough
    Asst. City Editor and Staff Writer


    Baylor offered the class of 2012 a $300 Baylor Bookstore credit and potential scholarship incentives to retake the SAT in June, after they were already accepted and enrolled.
    An e-mail sent in June to incoming freshmen stated that students who chose to retest would automatically receive a $300 credit to the bookstore.

    If a student scored 50 points or higher on the retest, they received an additional $1,000 a year to their scholarship package.


    対外的にスコアの見栄えを良くするために、大学は手段を選ばないのですね。

    教育機関もビジネスなので、親の私たちも聖域と考えずに、きちんとスミからスミまで、ある程度疑いの目を持って大学の中身を見極める必要があると改めて考えさせられる記事でした。


    2012年2月1日

    日本財団 Gakuvo による高校生を対象にした被災地援助プログラム

    被災地では現在、雪と寒さと闘っています。

    これまでも、何度かブログに書かせていただきましたが、私たちぽーと会では、清泉先生の「東日本大震災医療ボランティア報告会」「大学進学体験談」の参加費、12月の「大学進学セミナー」でのフードバザー、Yoriさんのカード販売を通じて、日本財団Gakuvoさんへ寄付金を集めてきました。

    特にフードバザーでは、子供たちが中心になっておいしいお菓子を作ってもらい、大盛況となりました。

    日本財団の担当の方からメールを頂きました。月末、高校生を対象にしたプログラムを開催されるようです。20名限定なので、2月の下旬に高校生のお子さんを連れて帰国の予定があり、ボランティア希望の方があれば、ぜひGakuvoさんに連絡してみてください。

    東京から出発なので、親が東北まで送迎しなくていいのも、海外居住者にとってはありがたいです。

    まずは報告会やセミナーなどイベントのご成功、誠におめでとうございます。
    そして、本来ならば私どもがお礼を申し上げる立場にもかかわらず、たくさんの感謝のお言葉を頂き、本当にありがとうございます。

    海の向こうのアメリカの地で、ぽーと会の皆様、清泉様、Yori様はじめ本当に多くの方々が被災地ために活動をして下さっていること、これは被災者の方にとって大きな励ましになり、復興の原動力となると確信しています。私どもは学生のボランティア活動を通じて、皆様の思いを必ず被災地にお届けいたします。引き続き、学生たちの活動をご覧いただければ幸いです。

     
    ご案内になりますが、2/24~28の日程でGakuvo派遣日程がございまして、その中で高校生の枠を20名程度になりますが準備しております。日本にご帰国のご予定があればご参加できますので、ご案内申し上げます。

    なお、普段は大学生のみのGakuvoに高校生を派遣させて頂くのは、当財団の震災支援とは別のプロジェクトで、中学生・高校生を対象とした「Non Profit」「社会貢献」をテーマとした出張授業を行っているからです。
    これは、民間企業や行政以外にも社会を担っている重要なセクターがあり、社会を勉強する意味でも自分自身のキャリアとして考える意味でも、中学生・高校生の時代から浸透させることが必要だという意識から、3年前に当財団内にプロジェクトチームが立ち上がったものです。
    (プロジェクト名はSocial Action Program、HPは3月末頃完成予定です。)

    長文になってしまい失礼いたしました。
    2012年度もGakuvoは継続して活動して参りますので、ぜひこれからも応援頂ければ幸いです。
    引き続きよろしくお願い申し上げます。


    http://blog.canpan.info/gakuvo/
    ぽーと会でも
    セミナーの収益、フードバザー、カードの販売を通じて
    Gakuvoさんにささやかながら協力させていただいております。
    Yoriさんのカードと子供たちが作ってくれたお菓子
    「○○ちゃんのナントカ」っていう補習校での超人気アイテムも
    出品されています。
    値札も子供たちの手作りです。
    これは、料理の苦手な私が作ったサンドイッチ。
    1個2ドルです。
    買ってくださった方、ありがとうございます!