2013年7月31日

Japan Tsunami Skype Project



鶴亀彰先生が立ち上げられたJapan Tsunami Skype Projectについてお問い合わせがありましたので、趣意書を貼り付けます。

このプロジェクトにご興味のおありの方は、鶴亀先生までご連絡ください。



大震災発生とともに多くの個人や団体が被災地救援に立ち上がり
ました。それぞれが自分たちの判断で極めて迅速に活動しました。
中には重複する動きもありました。それから二年半近くが経ち、現
在ではガレキも片付き、仮設住宅での生活も始まり、一応最低限
必要な生活インフラは戻っています。それらの中で日本国内におい
てもカリフォルニアにおいても支援活動も少し低調になっています。
復興は長い時間が掛かります。私共が極めてささやかな努力では
ありますが、Japan Tsunami Skype Projectが行いたい事は下記の
三つです:



1.忘れない事。
2.繋ぐ事。
3.スカイプを活用する事。

現在カリフォルニアで行われている支援活動の情報を東北の皆さん
に届けると共に、カリフォルニアのNPOと日本のNPOをスカイプで
繋ぎ、お互いに情報交換しあう中から、協働のプロジェクトも始まり
つつあります。スカイプの最大の利点はいつでもどこでも無料のテレ
ビ会議が出来る事です。現在下記のオフィスに大型モニターを設置
し、私は毎日午後3時から午後6時まで詰めています。(私の本業は
ビジネスコンサルタントですが、それは午後2時までに片付けるよう
にしています。)

個々の個人や団体の、自由で独立した活動はスピードがあります。
私共はその自由さとスピードを活かしながら、複数の個人や団体が
繫がる事で生まれる相乗効果を実現出来たらと望んでいます。
カリフォルニアで生きる人々の東北に向ける善意や思いやり、そして
その優れた能力を物理的距離を越えて東北に届けられないものかと
願っています。 



鶴亀彰
Leader - Japan Tsunami Skype Project
Japanese Educational Resource Center(JERC)
3711 Lomita Blvd., Suite 190, Torrance, CA 90505
Phone 310-373-4888
Skype ID aki-jerc
URL www.jerc.org

2013年7月29日

居場所づくり


8月の平和セミナーでの収益は全て陸前高田市で被災された高齢者の居場所づくりの運営をされている「ひだまり」さんに寄付されます。

コープあいち復興支援ブログに、その趣旨と様子が書かれています。

http://www.coop-aichi.jp/fukko/2013/04/7341.html

「くつろぐ」「寄り添う」「団欒」という、日々の営みの中で普通に持てていたものをすべて失った方々の孤独を思うと、胸が痛みます。

住む場所、家族、友人、仕事を失い、生活を再建することは若い人にとってもハードルが高いのですが、お年寄りには乗り越えるのが不可能に思えるほどの大きな壁に感じられることでしょう。

少しでも私たちもお役に立てることができれば、本当に嬉しいです。

講師の鶴亀先生は、被災地のNPOとカリフォルニアのNPOを結ぶコーディネートをされています。
 

2013年7月28日

海に眠る父を求めて

 
来月開催される、ぽーと会平和セミナーの講師の鶴亀彰先生のビデオです。
 
戦争によって引き裂かれた家族が、敵同志という立場を超え、お互いを理解し、赦し、和解、深い友情に繋がっていくプロセスに心を打たれます。
 
 
 




 

 



誠心誠意アプローチしていけば、個人の力でも、傷ついた国家間の関係すら改善することができることを鶴亀さんご夫妻は私たちに教えてくださっています。

お互いの立場を理解し、相手の痛みに寄り添い、対話を重ねる大切さを子供たちにも学んでほしいと思い、今年の平和セミナーを企画しました。

どうぞ、ご家族みなさんでご参加くださいね。

 

2013年7月27日

仲間っていいなあ



息子がこの夏お世話になった日本ベンチャー大学名古屋校のみなさんが、息子のために送別会を開いてくださったそうです。

プレゼントや心のこもった寄せ書きの色紙もいただきました。

「アメリカに帰るのはさびしいけど、スカイプから参戦してください。住んでるところは違っても、みんなで一緒に頑張っていきましょう。これからもよろしく。」

「いなくなるのは寂しいけど、仲間になって、いろんなことをたくさん学んで楽しかったです。又いつでも戻ってきてください。待ってます。」

「遠くから参加してくれてありがとう!!みんなにもいい刺激になったと思います。アメリカに帰ってもぜひハングアウトなどで参加してください。」

「YOLO!この言葉気に入ったよ。ベンチャー大学に参加してくれて、とってもうれしかった。日本に来た時は、ソーシャルハウスに泊まってね。待ってるよ。」

「色々な話をたくさん聞かせてくれて本当にうれしかった。アメリカでも頑張れ。絶対また会おう。ありがとう!」

「いっぱい稼いで、お互いの故郷に貢献していこう」

などなど、元気の出るメッセージをたくさん届けてくださいました。


普通は「この頃の若者は」とおじさんおばさんは上から目線で言うけれど、私はこの若者たちは凄いと尊敬しています。息子のようなよそ者に対しても暖かい配慮してくれて、物事をビッグピクチャーでとらえて、大企業に就職するだけがキャリアではないと別のオプションも頭に入れて着々と準備を進めています。自分のためにだけお金を儲けるのではなく、社会全体によい影響を与えたいと望む若者がたくさんいる国なら、希望が持てます。

息子が一番苦労した日経新聞読み込み、ディスカッションでは、わからない漢字、意味、背景をみんなが説明してくれたそうです。「足手まとい」と切り捨てず、息子が討論に加われるまでの足掛かりを付けた上で、彼が持つ違ったものの見方、インフォメーションを楽しんでくれたようです。

「来年また来いよ。」「アメリカからスカイプで参加したら?」とみなさんから声をかけていただき、息子は別れを惜しんでいます。



2013年7月26日

大学入学まであと1か月


気が遠くなるくらい長いと思われた夏休みも既に後半に入り、息子が大学に入学するまであと1か月ちょっとになってしまいました。

すでに大学側に「ルームメイトを決めるためのアンケート」を提出して、先週部屋割りが発表されました。息子は3人部屋で、一人はコロラド州出身、もう一人はウイスコンシン州出身と雪国組です。南国のラテン気質が甚だしい息子がうまくやっていけるでしょうか?

2017年組(卒業年度)のフェイスブックもできていて、自己紹介をしたり、楽しそうです。

高校で履修したものを大学で取らなくてすむように、オンラインのテストを受けたり、健康情報、保険証のコピーの提出など、大学がはじまるまでにやらなければならないことがいろいろあります。

入寮日の細かな指示など、親も押さえておかなければならないインフォメーションもたくさんあります。

子供が家を出ていく日をカウントダウンしては涙ぐんだという先輩母さんたちのお話を伺って、私もそうなるかなあと心配していましたが、私の場合、入院中の母の世話、父の介護施設の入居、実家をバリアフリーに改装する準備、アメリカに帰国、たてつづけにセミナー2本とバタバタして、息子の寮に荷物を置いて倒れこんでしまいそうです。







2013年7月21日

カジテツくん


年寄り二人のお世話でなかなか私は家事に手が回らないので、この夏息子が家事手伝い(通称カジテツ)をしてくれています。

掃除、料理、アイロンがけといった万国共通の家事もあれば、地域限定バージョンの家事もあります。

たとえば、

○ ゴミの分別、ゴミ出し(アメリカでは家の前に大きなゴミ箱を置いておけば、収集してくれるので、わざわざ運ばなくてもいいです。しかも分別もおおざっぱです)

○ 新聞紙をひもで縛る(これも、リサイクル用のゴミ箱に放り込むだけなので必要がない)

○ 洗濯や蒲団を干す(美観を損ねるので、してはいけない)

○ おつかい(週に一回グロッサリーショッピングですべて買い込むので、日々スーパーに行くことはない)


我が家特有の緊急対応もあります。

たとえば、

○ 祖父が病院に行くのに保険証と診察券を忘れたので、大急ぎで届ける

○ 転倒した年寄を救出する



ITスキルを活用したカジテツもあります。

○ 寝たきりの祖母に病院の中の様子や周囲の景色を写真に撮り、見せてあげる。

○ 祖父の傷の回復状況を画像で時系列データで管理する

○ 現在の先生の治療の方法を動画で撮影し、新しい介護スタッフに伝える


ときどき祖父母からチップをもらっているらしく、成金青年に出世し、いまやユニクロでTシャツを成金買いしています。

レタスを頼んだのにキャベツ、バジルを頼んだのにシソを買ってくるという小さな勘違いは時々ありますが、(料理をする人にとっては、結構この違いは大きいのですが)とりあえず、日々大活躍です。

2013年7月19日

T先生 お疲れ様でした


この週末、息子の補習校の高校1年の時の担任の先生のメモリアルサービスがあります。

先生は、ここ数年癌と闘っていました。癌が発見されたときは、生徒たちにメールで「私は癌と診断されたけど、頑張るからみんなは心配しないように。」と力強いメッセージを送ってくださいました。

3月の卒業式にも、体調が悪い中、出席してくださいました。http://bonvoyagesandiego.blogspot.jp/2013/03/blog-post_17.html

その時が地上でお会いする最後になってしまいました。


先生は、日本の大企業で駐在員としてアメリカに来られ、定年退職され、補習校の先生になりました。土曜日の授業のための準備をいつも丁寧にしていらして、先生のお作りになった「現代社会」のプリントは素晴らしかったです。

子供たち1人1人に心を配り、勇気の出るアドバイスをくださっていました。顔の広い先生は、子供たちのためのボランティアの受け入れ先を探して、コミュニティサービスの機会を与えていました。

数年前、「アメリカで育つ子供たちの大学進学、キャリア教育をなんとかしなきゃ」と私が右往左往していた時には、「僕たちも応援するから、頑張ってください。」と援護射撃してくださいました。最初は、高校1年のクラス活動としてスタートしましたが、先生方のお蔭で翌年から、補習校主催で年に1回開催してくださるようになりました。お元気な頃には、ぽーと会の皆勤賞会員でした。

いつもポジティブで心暖かい、子供たちにとっては親戚のおじさんのような存在でした。ティーンエージャーの難しい年頃で、現地校のアクティビティも多く押しつぶされそうになりがちな時期を、先生の笑顔と勇気の出る言葉の数々で、何とかのりきることができました。

T先生、今まで本当にありがとうございました。そして長い闘病生活ご苦労さまでした。これからは、天国で痛みもなく、目も見えるようになったので、美しい景色を楽しんでくださいね。また、いつかお会いしましょう。




 

2013年7月18日

本当にありがとう!!!


 いきなり母の入院、手術、父の施設入所準備と二人の老人介護がはじまり、右往左往している私をみかねて友人や親戚のみんなが救いの手を差し伸べてくれました。

 母が救急車で運ばれたという知らせを携帯電話で聞いた時、私は幼馴染とお茶を飲んでいました。彼女は私に付き添って救急病院までついてきてくれました。母が身の回りの品を持っていないことを知り、病院のスタッフにどのような寝間着が適切か確認した上で、すぐに浴衣とタオルの買い出しに出かけてくれました。買ったままでは使いにくいので洗濯と糊づけ、アイロンまで申し出てくれました。梅雨まっさかりで、乾燥機を持たない彼女にとっては大変な負担だったはずです。

 おいしいものを差し入れ、私が元気になるように音楽のプレゼントのオファー、車を出して運搬してくださった方、ひとつひとつの親切に涙が出そうになります。ブログを通じて友達になった方からもエールを送っていただき、勇気づけられました。

 介護を経験した友人からのアドバイスも本当に貴重でした。

○ 親の介護は誰にも回ってくるもの。決して逃げ腰になってはダメ。これをきちんとやりきることで、必ず新たな展望が見えてくる。

○ 手を抜かず、ひとつひとつのことにまごころを込めて!

○ 長期戦なので、頑張りすぎないこと。70%くらいを目標に。

○ 頑張った自分に対してご褒美を与えることが長続きの秘訣

○ お金で解決できることはそうするべき


そしてもうすぐ誕生日を迎える私に母校の先輩からアドバイスをいただきました。(彼女は、去年Jくんが来日した時にホストマザーとして大活躍してくださいました。)http://bonvoyagesandiego.blogspot.jp/2012/08/blog-post_9.html



あとひとつ お節介ついでに…。恵子さんの誕生日にお母さまへの感謝の言葉をおつたえください。誕生日はしてもらうことしか考えてもいませんでしたが苦しい思い出この世にだしてくれた母への感謝の言葉を一生に一度。
お誕生日が最適の日なのです。まだ親御さんが健在の友人に此の事を勧めてとても喜んでもらえてますのよ。直接言えないので私は手紙にしましたけどね。母は突然逝きましたので言っておいてよかったと心から思いました。手紙は大切にとってありました。
 
 
持つべきものは、心強い友人と親戚です。みなさん、本当に本当にありがとうございます。
 



 

2013年7月8日

日本ベンチャー大学、ソーシャルハウス



てっせんって本当に華やかです

 
 
 

息子が就業体験をさせていただいている会社の社長さんが日本ベンチャー大學名古屋校の校長先生なので、ここ数週間土曜日ごとに息子はこのプログラムに参加させていただいています。

日本ベンチャー大學の名前は今回初めて聞いたのですが、とても素晴らしい取り組みをされています。

http://www.919v.com/

大学生がキャリア、就職を考えるきっかけづくり、具体的にどのように動けばよいかの指導されています。

鞄持ちインターンシップというユニークなプログラムもあります。
http://www.919v.com/?cn=100795

息子は土曜日は朝4時半に起きて、朝一番の新幹線で広島を出発し、8時過ぎに名古屋に到着し、9時から5時までの講義、その後の懇親会、その夜はメンバーの方が住むソーシャルハウスに泊めていただいて、翌日帰ってきます。

日経新聞を読み込みディスカッションをする、海外のビジネスの動向を学ぶ、経営論、歴史のフィールドトリップなど盛りだくさんで、息子の日本語レベルからするとかなりの背伸び(無謀に近い!)ですが、色々な面でサポートしてくださって感謝です。研究発表、レポートは英語でもOKという特別待遇にしていただいています。

既に成功を収めた大人たちが、次世代育成のためにコミットし、膨大な時間とお金を使っていらっしゃることに感動します。そして、大学生、社会人の若い世代がその思いに答えようと毎週土曜日一日過ごし、宿題をこなす努力も素晴らしいです。

息子もみなさんのそういう生きざまを見せていただくことで、多くを学べるといいなあと期待しています。アメリカに帰ったあとは、スカイプで参加してもいいそうです。

 

2013年7月6日

まさか、同じプロセスをたどるとは!


母がさらに数カ月入院するので、高齢かつ体に障害を持つ上に半年前から低温やけどが悪化した父をどこかの施設に預けなければならなくなりました。

父が望んでいることは、

○ 束縛されないこと、自分のプライバシー、自由を認めてくれる場所。

○ 3食おいしい食事が出て、自分ができない、あるいは困難を伴う家事を手伝っていただく。

○ 火傷の治療中なので、通院しない日に、どなたかに消毒、ガーゼ交換をお願いする。


○ 普段の生活のルーティン(小学生の通学見守りのボランティアワーク、勉強会、長い間お世話になってお医者様に定期的に通う等)を継続できる場所。できれば家の近くがいい

○ 仕事を続けられる環境。静かに考えたり、書き物,ミーティングスペースのある場所が望ましい。


○ 碁会所に近いか、施設に碁の愛好会があればとてもうれしい。

○ 元気度の高いお年寄りが住むところがいい。

○ 近くに魚とお酒のおいしいお店があれば、さらにうれしい。

○ でも料金はあまり高いと困る。

○ 部屋からの眺めがよく、散歩をする時、景色が楽しめる環境がいい。


最後に、これだけは外せない項目として、

○高校野球、日本のプロ野球、アメリカのメジャーリーグの中継がきちんと見れるチャンネルがそろっていること。

が入っています。


なんとも長いウイッシュリストができてしまいました。

「そんなに贅沢を言うなら、在宅で頑張りなさい。」とあきれられてしまうと、覚悟していましたが、ケアマネージャーさんが、たくさんの施設の中から父の望みに一番近い形のケア付き高齢者マンションを探してきてくださいました。

早速家族で訪問してみましたが、とても居心地がよさそうで、本人も気に入りました。食堂の食事も食べてみましたが、味もよく、食器もとても使い勝手がよく、美しいです。

入居者も、ほどよい距離感を守れる大人ばかりで、心地よいです。囲碁の好きなおじいさんも数人いらっしゃるそうです。

とりあえず、私がアメリカに帰っている間、1か月のお試し滞在にします。

自分に好みにあった施設を探しだし、払える金額の算段をし、実際に訪問して、既に入居している人と話をしてみる、といった一連のプロセスは、数か月前まで息子の大学選びのために延々とやっていたことでした。

唯一の違いは、老人施設に入るためには、色々なエッセイを書いたり、統一テストを受けたりしなくていいことです。(インタヴューはあります。)合格率もかなり高く、ほとんどの人は入れてもらえそうです。

さらに、父がこの家具付きのマンションに入居する際に持って行くアイテムが、息子の大学の入寮のためにリストとかなりかぶっていて驚きました。




 

2013年7月2日

我が家の板長さん






母が入院し、高齢の父の世話があり、私は多忙な毎日です。

毎日病院に母を見舞い、来月私がアメリカに帰った後、父の面倒を見てくださる施設を探したり、手続きをしたりして、なかなか夕食にまで手がまわりません。

そこで考えたのが夕食の材料の宅配です。

http://www.watami-takushoku.co.jp/products/detail.php?product_id=15

色々比較検討してワタミに決めました。


レシピを見て息子が作ってくれます。中には「ひと煮たち」「あら熱を取る」「素揚げ」「白髪ねぎを作る」といった業界用語が出てきて、びっくりしていますが、基本は「焼く」「煮る」「混ぜる」なので、なんとか出来上がります。

野菜はすでに刻んだ状態で、ソースは調合済みなので、めんどくさくありません。

「買い出し、刻みもの、調味料の計量までしなさい」と言うとくじけてしまうでしょうが、ここまで手とり足とりなら、初心者でも楽勝です。

しかも、とてもおいしいのです。

夜、病院から帰宅すると、夕食ができているという、夢のような生活です。

息子にとっても、近い将来一人暮らしをするでしょうから、料理の基本を習うには良い経験になることでしょう。