2013年8月29日

入寮のための支度


この数週間、大学の寮に入る息子のために準備をしていました。

大学からもリストが送られてきましたが、なんだか心もとないので、College Boardのものも加えています。

ベッド(ふとん、マットレスカバー、枕)洗濯用品(洗剤、洗濯袋)洗面用具(シャンプーなど)文具、PC関連、などなど、結構な量です。

寒い地域なのでスノーブーツなども必要です。さすがにこの時期のカリフォルニアで買うには無理があります。

その他、この大学独自のルールもあります。

○ 自転車は学内でレンタルがあるので、持ってこないでください。雪に閉ざされる時期が長いので、持ってきても乗れる期間がとても短いでしょう。

○ 自動車は、通院、インターンシップなど特別な事情のある学生のみ許可します。

○ 冷蔵庫は、エネルギーの無駄なので、各部屋に置かないでください。

○ 扇風機も必要ありません。暑くなる前に夏休みで帰省します。

○ 電子レンジ、コーヒーメーカーなど全ての調理器具の使用は火事の心配があるので禁止です。どちらにしても、この大学のカフェテリアはおいしいので有名なので、寮で料理をする必要はありません。

と書いてありました。



最近、「大学1年を迎える家族のための本」というのを読んでいるのですが、経験談として、「入寮の時、父のバンにぎっしりありとあらゆる物を詰め込んで寮に入ったけれど、翌週又父に来てもらい、ほとんどの物を持って帰ったもらった。」という一文に笑ってしまいました。

我が家も最初は、小さめのセダン、次にミニバン、そろそろトラックをレンタルしなければならなくなりそうでした。でもガソリンが高いので、小さいハイブリッドカーで行きたかったので、荷物を全部チェックして、荷物を半分くらいに減らしました。

ラストミニッツで、息子の親友が、「中西部に行ったことないので、一緒に乗せて行ってくれ。自分は9月まで学校がないから。」と頼んできて、困ってしまいました。(もちろん、丁重にお断りしました)

最後の最後まで、落ち着かない日々です。



2013年8月25日

大切な3つのC

バイリンガルの子供の教育とキャリアを考える親の会 ぽーと会主催

子育ての先輩、人生の先輩からのメッセージ
- 大切な3つのC:Challenge, Choice, Chance -

日時:   9月5日(木)10時〜12時
場所:   学習塾ピーク
参加費用 :1人10ドル、1家族15ドル

講師:清泉貴志先生

今回のぽーと会は、起業家・医師であり、米国の様々な企業において副社長、社長、CEOを歴任、現在は投資家エンジェルおよび花屋さんROSY FLORAL STUDIOの経営者でもあるという、多彩なキャリアをお持ちの清泉貴志先生からお話を伺います。
先生のこれまでの道のりを通して、人生に大切な3つのC: Challengeし続ける人生、Chanceを掴む勇気、Choiceを多く持てる幸せにつ いてお話くださいます。 また子育ての大先輩として、「子供達には、大人たちがどのように道を選んできたかを聞く機会を」「日本人の親がアメリカの文化の 中で子育てをする時に気をつけたほうがよいこと」などについてもアドバイスして下さいます。

2013年8月23日

大陸横断


夫の長年の夢は、「息子が大学に行く時は、家族全員で車に乗って送っていく」というものでした。

近くの大学だったら、楽しいイベントだったでしょうが、息子が進学する大学は中西部にあります。当然飛行機で行くのだろうと思っていたら、「やはり家族全員で車に乗る」といってききません。(泣)

ドライブだけで4日間かかる上、ユタ州の国立公園で見物をしたり、友達、親戚を訪ねたりする時間もいるので、なんと夫は結婚以来最長の2週間の休みを取りました。とてつもない力の入れ方です。

私は日本に帰らなければならないので、帰りは一人で飛行機でひとっとびです。(片道のチケットは高かったけど、4日もかけては帰れません)、帰りは夫は一人で北を回ってサンディエゴまで帰ってきます。(ごくろ~ごくろ~!)

宿泊費、食費、ガソリン代がかかるので、飛行機を使ったほうがよほど安上がりで、簡便なのに夫は夢にこだわります。

今週末、大陸横断に出かけますが、その前に私が日本に滞在中の夫の食事を作り冷凍し、家を大掃除しなければなりません。

もちろん、息子の引越し荷物のチェックもしなければなりません。なにせ田舎町で、気軽に買い物もできそうにないので、忘れ物があったら大変です。

この夏は、なんだかとってもハードです。(こんなに重労働なのに、なんで痩せないんだ?)



 

2013年8月22日

補習校の教育セミナー、キャリアセミナー


数日前に、原田誠先生による教育セミナー、清泉貴志先生によるキャリアセミナーが補習校で開催されました。

第一部(小学生、中学生の親のための教育セミナー)では、

○ 小学生の時から考える個別進路計画
○ 世界で通用する人材の育て方
○ 世の中がどう変わっていっても生き抜いてゆける力
○ 親の準備、子供の準備

第二部(中学生、高校生の親のための教育セミナー)では、

○ アメリカの大学のアドミッションのトレンド
○ ランキングの罠
○ 子供に合った大学選び
○ 効果的に売り込むコツ

第三部(中学生、高校生のためのキャリアセミナー)では、清泉先生からお医者様、ビジネススクールでの学び、製薬会社経営、投資家、音楽家として活躍され、現在奥様とお花屋さんを営まれているという多彩なキャリアを選んできたいきさつ、キャリアシフトする際に気をつけてきたこと、子供たちへのメッセージを伺いました。

先生のいきいきと語られる表情から、「好きな仕事をするって、素敵なこと。ワクワクすること」ということが、子供たち一人一人にも伝わったことでしょう。



朝から夕方まで長時間にわたるセミナーでしたが、あっという間に終わってしまいました。

セミナー後、子供たちにメッセージをしてくださった清泉先生からお手紙を頂きました。





土曜日は放課後遅い時間まで大勢の皆様にお集まりいただいてとてもうれしく思いました。このような機会をおつくり頂き本当にありがとうございました。 


☆チョイスを持てるということが人間にとっては幸せに直結すること


☆情熱をもって没頭できることをしてみよう

☆ご両親を含めて人生の先輩のいろいろな方がどのように進む道を選んできたのか訊いてみよう

 という3点を学生の皆さんが頭の片隅に入れていただけたらとても幸せです。



講師の先生方、私たちに素晴らしい学びの時を下さり、本当にありがとうございました。これからもご指導どうぞよろしくお願いいたします。

 





 

2013年8月15日

平和な世の中を作り出すために


鶴亀先生の結びのメッセージは「争いを避けるためには、どうすればいいか?」でした。

マザーテレサは、「世界平和のためには、早く家に帰り、家族を大切にしなさい。自分の周囲にいる人を大事にしてください。」とおっしゃったそうです。

キング艦長は、「Peace」「Love」「Forgiveness」という3つの言葉を鶴亀さんに遺されました。

鶴亀先生は、「言葉づらで判断せずに、その言葉の背後にある深い意味を理解すること」の大切さを教えてくださいました。

相手の国の文化、歴史を理解し、違う宗教の価値観を理解し、相手の立場に立って考えることが相互理解につながります。

鶴亀先生ご夫妻は、本来仇であったはずのキング艦長に会ったとたんに大好きになってしまったそうです。

直接会い、親しく付き合うことで、大きなわだかまりさえ消え去ることがあることを実例で見せていただきました。

「世界平和のために何ができるか?」などというと、途方もなくハードルが高くなってしまいますが、個人レベルで違う文化の友達と親しくするだけでも、大切な第一歩を踏み出したことになるので、気軽にできそうです。

私たちの子供たちは現地校でいつも経験していることです。この子達が将来大学、職場、コミュニティなどで深い友情で結ばれていくことを願っています。

鶴亀先生は、現在第三作目を執筆中です。三作目は英語で書かれ、来年お父様の命日に出版予定です。とっても楽しみです。




 

2013年8月13日

ぽーと会 二人の生みの親

海風にさらされる岸壁に咲く花

実は鶴亀先生は、ぽーと会の生みの親の一人です。

私は3年前に息子の通う補習校のクラスでお話を伺いました。子供のためのプログラムで親は招かれていませんでしたが、先生から許可を得て座って聞いていました。

鶴亀先生と奥様が平和のために尽くされた経験を聞くことで、雷に打たれたような体験をしてしまい、「これからは、もっと子供と親の視野を広げるような話を聞くチャンス, 魂を揺さぶられる体験を補習校でどんどん企画してください。」と何度も学校にお願いしたのですが、無理だったので自分で始めることにしました。見かけによらず臆病な私が何故無謀なチャレンジをしたのか、どこにド根性が潜んでいたのか、今でも理解できません。

「私たちの子供たちは、せっかくバイリンガル、バイカルチャーの素晴らしい宝物を与えられたのだから、世界中で良き働き人として活躍してほしい。世界中の人と深い友情でつながってほしい。」「世の中に貢献できる子供を育てるためには、親は何をすればよいのだろうか?」と考えました。

「サンディエゴの子供たちにとって今一番欠けている情報はなんだろう?」「帰国枠で大学に入るつもりなら、予備校情報がいくらでもあるけれど、アメリカの大学にアジア人として入学する、アジア人として国際社会で働いていくための情報が全くない。」ということで、勇気を出してサンノゼの原田先生にコンタクトを取りました。

最初は、我が家の客間とらせん階段を使って収容できるだけの子供と親のために「原田先生の話を聞く会」をしようと計画しましたが(椅子の数が足らないので体育座り?)、色々な方が協力してくださって、「午前中とランチは補習校高等部1年クラス活動、クリスマスポットラック、大学進学セミナー、午後は外部の人たちにも開放したセミナー」という形で、立派なくじら学園のホールをお借りして、「ぽーと会第一回目」が実現しました。

見知らぬ人間からのいきなりなメールにもかかわらず、快く私たちのために教育セミナー、個人懇談に応じてくださった原田先生はぽーと会のもう一人の生みの親です。先生のお陰でサンディエゴの家族たちは、大学進学、キャリアで以前のように右往左往することがなくなりました。子供の合った大学選び、大金持ちでなくても私立大学に進学できる道を教えていただきました。

あれから50回近いイベントの中で、数え切れないくらいの多くの方々のサポート、素晴らしいスピーカーの先生方、子供たちのキラキラした瞳、数十年崩壊したままだった家族の和解と再生の道のり、新しい出会い、悲しい別れ、様々なドラマを間近で見せていただけて感謝です。

第48回目の講師が鶴亀先生、第49回目が原田先生と、今月はぽーと会の生みの親のセミナーが続きます。


 

鶴亀彰先生の講演会

 


昨日、鶴亀彰先生の平和セミナーがありました。

戦争による深い傷、憎しみ、恨み、苦しみ、痛みを多くの方々との出会いを通して理解、友情、平安に変えていかれた軌跡を伺いました。

鶴亀さんのお父様が乗務されていた潜水艦を沈めたキング艦長との出会い、和解、友情は、「この世には奇跡が存在する。神様がいらっしゃるのだ。」と信じるしかないお話です。

軍人として栄誉を極めたキング艦長は、鶴亀さんのお父様たちをはじめ多くの人たちの命を奪ったことで、戦後PTSDで苦しみ、家族との関係もうまくいかなかったそうです。鶴亀さんがキング艦長を最初に訪ねたときには、親の敵討ちに来たのかと警戒されました。

しかし、鶴亀さんのお父様の潜水艦に沈められたオランダ軍の兵士の遺児のカチャさんが間を取り持ち、この3家族は親しく交流を続けることになりました。

キング艦長は102歳でこの世を去られましたが、最後のお誕生日に鶴亀さんと一緒に撮られた写真は平安そのもので、幸せそうでした。まるで本当の親子のように見えました。

キング艦長の心が和らいだことで、お父さんとの関係に苦しんだキング艦長のお嬢さんも癒されたそうです。

自分のお父さんを殺した人物を愛し、長年にわたり家族ぐるみで訪ね交流を重ねてこられた鶴亀さんのお話は涙なしでは聞けませんでした。


 

2013年8月6日

2ヶ月ぶりの我が家


ようやくサンディエゴに戻ってきました。一足先に帰国した息子が車を運転して空港まで迎えにきてくれました。

夫が「ホッキー(お隣の犬)は、君のことなんかすっかり忘れているので、帰ってきたら吠えられるよ。覚悟しなさい。」と脅していましたが、私が家に着くと、裏庭にいたにもかかわらず、大声で歓迎の挨拶をしてくれました。やはりホッキーと私の友情は不滅です。

私が入院中の母と施設に入所した父を置いてアメリカに帰らなければならないので、親戚、友人、ご近所さんたちが、「留守中は安心して。なんとかするから。」「大丈夫よ。まかせといて。」と声をかけてくださって本当にありがたかったです。どうぞよろしくお願いします。

時差ぼけを感じる間もないほど、どっさり用事があるので、サクサク片付けていかなければなりません。




 

2013年8月4日

ソフトランディング



父は、ケア付き高齢者賃貸マンションに引っ越しました。

引っ越す前に何度か訪問し、食事をしたり、部屋を見学したり、入所者の方たちとお話をして、慣れやすい環境を整えてきました。

家具のほとんど(ベッド、テレビ、カーテン、冷蔵庫、棚)はレンタルなので、荷物はあまりありません。衣類、蒲団、身の回りの品、掃除道具、書き物机と椅子は息子が運んでくれました。アメリカの大学の寮も備品はほとんど同じですが、唯一違うところは、机、椅子は標準装備されていることです。

父が入所する前から「今度囲碁の好きなおじいさんがやってくる。」と施設のスタッフが宣伝してくださっていたので、入所翌日から囲碁対局のアポイントメントが入っていました。

フレンドリーな父は誰とでも気軽に話せるので、さっそくお友達も数人できたようです。でも入所している人が30人くらいしかいないこじんまりした施設なので、「友達100人できるかな?」は無理です。

まだまだ自宅が気になるらしく、、「明日は風呂に入りに家に帰ります。」からはじまり、「いただきものの桃がそろそろ熟してきただろうから、取りに帰る」「虫眼鏡が見つからない。家に忘れていないかね?」「肉うどんを家で食べたい。」と色々な理由をつけてタクシーに乗って帰宅しています。

小学校入学でも、最初の数週間は午前中だけ、給食なしで下校するので、父もおいおいに施設生活に慣れていくのでしょうか?

病院に通ったり、野球の試合をテレビで見たり、技術指導のコンサルタントとしての仕事もあり、クライアントさんに施設に来ていただいてミーティングをしたり(お客さん、びっくりするだろうな~)と普段通りのアクティビティも満載なので、充実の日々を送れそうです。





 

2013年8月3日

世界平和を願う会

 
 
 

 


昨年12月に「ぽーと会」が行った教育セミナーで、スピーカーとして講演して下さり大変好評だった美甘章子先生(US-Japan Psychology)からのお知らせです。 
 
 
美甘先生が主催するSan Diego Wish~世界平和を願う会~www.sdwish.org)は、全人類・異文化・国家間の平和と調和を促進する市民団体です。SD Wishでは、毎年8月に世界平和記念式典と灯篭流しの二つのイベントを行っており、今年も下記の通り開催されます
 
世界平和式典:広島に原爆が投下された86日午前8時に合わせ、西海岸時間の85日(月)午後4時~5   参加無料
(ゲストスピーカー:ロバーツSD郡長、タナカコロナド市長、元オリンピックフィギュアスケート井上怜奈さん&ジョン・ボールドウィン氏等)
Yokohama Friendship Bell on Shelter Island1402 Shelter Island Dr. San Diego, CA 92106
 
灯篭流し:89日(金)午後6時~845 参加無料 
(折り紙、灯籠書き込み、美甘章子先生講演、音楽、アペタイザー)
Coronado City Council Chambers / Community Pool1825 Strand Way Coronado, CA 92118
こちらのイベントでは、浴衣での参加も歓迎。
 
また、上記SD-Wishのイベント2会場では、15ドル以上の寄付をされた方に美甘先生のサイン入り近著を一冊プレゼントして頂けます。
美甘先生のご両親の被爆体験とその後の生き方を題材に、人を許すことの大切さについて書かれています。
    
本のタイトル:Rising from the Ashes: A True Story of Survival and Forgiveness from Hiroshima by Dr. Akiko Mikamo
(ペーパーバック$14.99e-Book $9.99) 8月中旬よりAmazon, Barnes & Nobles online, iBook 等でも入手可
 
 SD-Wishに関するお問い合わせは、電話858-790-9511 または info@sdwish.orgまで
 皆さん、お誘いあわせの上、奮ってご参加下さい。
 

2013年8月2日

給料日


息子は、数日前にバイト代をいただきました。

汗水たらして苦労してというより、わくわく、ドキドキしながら皆さんから色々教えていただいていた上にお金もいただいたので、親としては申し訳ないような気がします。

おすそわけに、祖父にはお酒を、入院中の祖母にはお菓子を、私にはお花のプレゼントがありました。お花は「ご霊前」系なのですが、気は心です。一応「日本のブーケには二種類あるから、今度は気をつけてね。」とアドバイスしておきました。

社長さんをはじめ、熱いハートの社員の方々、時々飲み会に誘ってくれ、「ぶっちゃけ」みたいな若者言葉を教えてくれたバイトの仲間たち、息子はこの夏で、日本で素晴らしい人たちに出会えてとても勉強になり、楽しかったそうです。

長かったような、短かったような、不思議な日本での夏休みがもうじき終わります。