2013年9月28日

シニアのお子さんを持つ親御さんのための茶話会




10月のぽーと会では、アメリカの大学アプリケーションを間近に控えた、「高校生シニアを持つ親御さん」を対象に、「今わからないこと」「聞いてみたい、相談したいこと」「アドバイスが欲しいこと」を持ち寄って、気軽に話し合える茶話会を開催します。


「アプリ直前、シニアのお子さんを持つ親御さんのための茶話会(座談会)」

日時: 2013年10月11日(金)午前10時~
場所: 学習塾Pi:k  4683 Mercury St., Suite A&B, San Diego, CA
参加費:10ドル
持ち物:各自のお飲みのも、スリッパ、沢山の質問
   (お茶菓子はこちらでご用意します。)



シニアのお母さん方に加えて、既にお子さんをアメリカの大学へ送り出された先輩ママさんも何人かお呼びしておりますので、皆さま、沢山の質問を持ってお越し下さい。事前に質問をぽーと会宛にメールでお知らせくださっても構いません。



お問い合わせは、portkaisandiego@gmail.comまで。

2013年9月24日

大学に入学して1か月


息子から珍しく電話がかかってきて、「いらないと思ったけど、やっぱり家にあるスケートボードを送って」と頼まれました。

「息子が家を出たらダウンサイジング」ということで、車をはじめ、かなりのものを処分してしまっていたので、新しく買う羽目になりました。

ボロボロになったスケートボードを送るのと同じくらいの値段で、アマゾンで送料無料の新品のロングボードを買って送りました。どうせ、あと1か月で雪に埋もれて6か月は使えないし、そうこうすると期末テスト、帰省になり、ほとんど使う時はないので、安いのにしました。

ついに、着るものが全くなくなり、しぶしぶ洗濯をしたそうです。3台の洗濯機を使ってようやくきれいになったと聞き、安心するやら、あきれるやら、複雑な気持ちでした。

日本語のTAのバイト代は1時間7ドル40セントです。生徒さんは4年目の学生なので、就職活動、大学院入学のことなども教えていただき、普段付き合う1年生とは全く違うグループでおもしろいそうです。

ルームメートのうちコロラド出身の男の子は、家が恋しくて、「医学的理由」で荷物をまとめて帰ってしまい、3人部屋が2人部屋になりました。この子は、音楽スカラシップをもらい、趣味も豊富、ビンデージギターを何台も大学に持ち込むほど期待に胸をふくらませて入学したのに、残念です。どうか、別の地でで新しい道を切り開いて欲しいと願っています。

高価なエスプレッソマシンを部屋に置き、息子に毎日ふるまってくれていたので、「一緒においしいコーヒーが飲めなくなったよ。まだまだ話がしたかったのに。」と残念がっています。

「日本の目薬、卵スープを送って」とリクエストがありました。とにもかくにも、元気でいてよかったです。

 

2013年9月21日

自分自身も周りもハッピーになる年の取り方


退院した母の体調が落ち着かないので、父はまだ「ケアー付高齢者賃貸住宅」にいます。

新しい生活になじめるか心配でしたが、思ったより楽しそうに過ごしています。

私が帰国してから数回訪問しましたが、いつも入居者のお年寄りや施設のスタッフの方に呼び止められて、「アメリカからお帰りになったのですね!お元気でよかった。」と父の近況を色々な角度から教えていただきます。みなさん、ニコニコして父のことを話しています。

父の部屋にいるとひっきりなしに、お客さんが訪問してくださいます。入居者の方もいれば、長年お付き合いのあるお友達、仕事関係と年齢もまちまちです。

冷蔵庫を開けてみると、みなさんがプレゼントしてくださった果物、お菓子で溢れています。

あるおじいさんは、父の部屋が殺風景だというので、自分で撮った花の写真を7枚と写真立てを持ってきて、「毎日絵を取り換えて、美しい花を愛でなさい。」とフレームの開閉のやり方を丁寧に説明していました。

父の表札を美しく飾ってくださった方もいます。

お散歩コースに父の施設訪問を加え、「今度はあなたに何を持ってきてあげようかと、いつも考えるのが楽しいです。栗がおいしい季節なので次は栗を茹でてきましょう。」とおっしゃるおじいさんもいます。

みなさん、父を喜ばせようと知恵を絞ってくださって感謝です。介護スタッフの方たちも「何をして差し上げてもニコニコ喜んでくださるので、私たちまで楽しくなる。」とコメントしてくださいます。

父のように、自分が年をとり、力弱った時、人からの好意をありがたく、素直に受け取れる資質は、人々の暖かい気持ち、優しい気持ちを引き出し、スムーズに社会を循環させる作用があるなあと感心します。

私も元気な間は、困っている方のお手伝いをし、病気になったり、年を取り、自分のできない事が多くなったら、人の好意を素直に受け入れる柔軟性を持ちたいと思う今日この頃です。



 

2013年9月18日

入学してから3週間



息子が大学に入学してから、3週間近くたちました。

久しぶりに電話をして様子を尋ねました。友達と楽しく毎日を過ごしているそうです。

驚いたことに、まだ一度も洗濯をしていないと聞いて、眩暈がしてきました。「洗濯なんかしなくても、生きていけるんだから、カリカリしないようにしよう。」と自分に言い聞かせて、話を進めました。

クラスはまだあまり難しくなく、宿題もそこそこ勉強していれば、大変でないそうです。今後、本格的にカリキュラムが始まると、きっときつくなることでしょう。

メリットベースのスカラシップしかもらえなかった息子は、学内のアルバイト先を見つけるのに苦労したそうです。ニーズベースのスカラシップをもらっている学生に対してワークスタディプログラムとして優先的に仕事を回してもらえます。結局息子が見つけてきた仕事は、電話交換台のオペレーターと日本語の助手(TA)の仕事2つでした。

時間的に無理のない日本語のTAを金曜日の午後にすることになりました。「大学に就業許可の証明をしなくてはならないので、アメリカのパスポートを送って」と頼んできました。

息子がやってみたかったIT関連の仕事は、担当教授の推薦がないとできないので、来年以降になりそうです。

ルームメートは、とても真面目で、楽器の練習、宿題、スポーツで部屋にほとんどいないそうです。息子もあまり部屋に帰らないそうです。おそらく、既に足の踏み場がない散らかりようで、帰るに帰れなくなっているのかもしれません。

新しい生活に慣れるのに精いっぱいで、ホームシックにかかる暇さえないようです。




 

2013年9月15日

大学進学ファイナンスのセミナーのご案内


ぽーと会でいつもお世話になっている金子晋介先生が、みなと学園でもファイナンスのセミナーをしてくださいます。

お子さんがみなと学園に通っていらっしゃらなくても参加できますが、ゲートのセキュリティチェックがありますので、参加ご希望の方は、学校の事務局までご連絡ください。


1.日 時 平成25年9月28日(土)
午前9時30分~12時00分

2.場 所 イーストレイク ハイスクール 、IT5

3.対 象 みなと学園保護者
みなと学園関係者で大学進学説明会に興味ある方。

4.内 容 ①アメリカの大学にはどのようなものがあるか
②大学教育にかかる費用の現状
③奨学金について
④教育資金の貯め方
⑤無料個別相談

5.講 師 金子晋介(かねこしんすけ)先生、プライメリカファイナンシャルサービス
東京工業大学卒。日本でニュータウン開発の仕事に14 年間携わり、2002 年にUC ア
ーバインでMBAを取得。その後プロジェクトマネジメントのコンサルタントとして
米企業に勤務するうち、家族が安心してこの国で暮らし続けるためにはファイナンシ
ャル・プランニングの知識が不可欠だと気づく。一念発起して勉強開始し、パーソナ
ル・ファイナンスに関する各種ライセンスを取得。現在プライメリカ・ファイナンシ
ャル・サービス社のディストリクト・リーダー。

 

2013年9月12日

再出発


私は、日本に帰ってきています。

3か月入院した母が退院したので、これから在宅で一人暮らしができるよう、ケアマネージャーさん、お医者様たち色々な介護のプロの方々と相談しています。

退院したとはいえ、体の機能が依然と比べずっと落ちているので、それを今後どのように補うのかが課題です。

今回は、緊急入院への備えがまったくなかったので、母の入院準備、留守宅の管理、1人暮らしをしなければならない高齢の父の介護施設の手続き、引っ越し、母が帰宅するための準備が重なり混乱を極めてしまいましたが、これをよい教訓として、再発防止のための備えをしていきたいと思います。

高齢者家庭にも関わらず、母が緊急時への対応策を全く考えていなかった事は私にとって衝撃でした。「悪いことが起こるなんていう縁起でもないことは考えないようにしよう。自分は転倒、骨折なんてしない。」という根拠のない自信は、結局周りの人たちに多大な迷惑をかけてしまいました。

辛い現実に対しても、真摯に向き合う大切さを日々学んでいます。

2013年9月7日

清泉先生を囲んで



私は、日本にいて出席できませんでしたが、レポートを送っていただいたので、お伝えします。

先日のぽーと会は、清泉貴志先生をお迎えして行われました。小学生から大学生のお子さんを持つ幅広い層のお母さん方が集まって、お話を伺いました。 質問も活発に飛び交い、子育てのアドバイスを求めるお母さん方の声も沢山聞かれました。


先生は、多彩な経歴からもわかるように、常に新しいことへのChallengeを繰り返して来られました。「あ、おもしろそうだな」とか「これって、もっと良くする方法があるんじゃないかな?」と思った時、「じゃぁ自分に出来ることは何だろう? 何を勉強すればよい? 誰に相談したらよいかな?」といつも考えて行動をして来られたそうです。そしてChallengeするときには、自己責任の中でリスクも十分考えながら、バックアップを用意して進めてこられたとのこと。

このお話から、ChoiceChanceも決して自然とどこからか降って来るものではなく、自分で用意したり、そこに在ることに自ら気づいて掴んで行くものだということがわかりました。その上での先生の「Choiceが多くもてる人生は幸せ」という言葉が胸に響きました。

また、「好きなことを一生懸命やる」ことの大切さについてもお話して下さいました。「流行や見かけに左右されず、情熱が持てることに一生懸命取り組むこと。 本当に好きなことなら、例え壁にぶつかっても続けられる。 その壁を乗り越える方法を自ら考え、克服することを学ぶ。 そこに必ず学びも成果もある。」


子供たちには、大人たちがどのように道を選んできたかを聞く機会を与えてあげること、というアドバイスも頂きました。 両親をはじめ色々な方の「どんな人生を歩んで来たか」「何故その職業を選んだか」という話から、成功体験だけでなく失意や失敗体験をも耳にすることで、若者へのヒントになるというメッセージを受け止めました。




・・・人生・子育ての先輩から貴重なお話が伺えた、有り難いひと時でした。



ぽーと会では、今後も子供向けセミナーなどを開催し、子どもたちが色々な人の人生を知る機会を通して、「考えるきっかけ」を提供して行きたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします!




 

2013年9月3日

民主主義

ベッドの下で勉強することになりました。

息子の通う大学の1年生用の寮は3人部屋です。

入寮第一目に部屋に入った時は、二段ベッドとシングルベッドが1つづつ入っていました。その日は待てど暮らせど、他の学生が来なかったので、早い者勝ちだからと、シングルベッドとスペースがいっぱいあるドアの横の机をゲットして、荷をほどき、並べました。

兄にメールしたら、「牢名主」とあだ名を付けられました。

翌日、ようやくルームメイト二人が到着しました。一人は、音楽のオーディションが忙しく遅れ、もう一人は6人兄弟の3番目で、家族8人でゾロゾロしているうちに、遅れてしまったそうです。

「君だけシングルベッドで、机周りのスペースが広いのはフェアーでない。手伝ってあげるから、柱を持ってきて、ベッドを持ち上げ、その下に勉強机を置くべきだ。」と説得され、息子は、穴倉のようなベッドの下で勉強することになりました。牢名主生活は、わずか1日で終わりました。

そのことを又兄に話したら、「さすがアメリカ。牢屋の中でも民主主義が浸透している。」と感心していました。

息子の穴倉を見て羨ましくなり、他の二人も真似をして、結局穴倉が3台できてしまいました。これですっかり公平です。

一人は、冷蔵庫、もう一人はコーヒーメーカー、電子レンジを持ち込んでいました。確か、こういうものは、禁止だったはずと首をかしげたのですが、新入生の面倒を見る先輩も何も言わなかったのでそのまま置いています。

大学の入寮の時に、お母さんの手作りクッキーを持って行くのはアメリカでは伝統なのか、タッパー、缶をあちこちで見かけました。ルームメートが、「母が同室の子にあげなさいと託けてくれた」と、ジップロックバッグに入った、砕けて粉々になった手作りクッキーを息子にくれました。


あらかじめアンケートで整理整頓度、好みなどを知った上で部屋割りを決めたので、ルームメート2人も息子に負けないくらい、雑な子供たちです。そして、そういう子供を育てたお母さんたちも私に負けないくらい、いきなりな性格なのだなあと、納得しました。





2013年9月2日

見送り

 
 
 

 
息子を大学に送って、サンディエゴに戻ってきました。
 
 
最初の日は、寮に荷物を入れ、次の日は、朝から学生向け、親向けのオリエンテーションが終日あり、夕方に入学式、親の行事はそれで終了、子供はその後アドバイザー(担当教授)とピクニックディナーでした。
 
 
親向けのセミナーは4セッションあり、私たちは、
 
 
○ リベラルアーツ教育がめざすもの、学生に求められていること
 
 
○ 寮生活での生活の様子、親から離れて、学生はどのように成長していくか
 
 
○ 海外プログラム
 
 
○ カリキュラム、専攻、3+2プログラム
 
 
 
を聴講しました。とても充実した内容でした。
 
 
教授、カウンセラー、舎監、先輩たちともお話をすることができましたが、新入生を全力でサポートしてくださろうとしていることが、しっかり伝わってきました。
 
 
「これからは、この方たちが、息子たちを導き、教育してくださる、私たち親の役目は終わった。(学費以外は)」となんだか、ホッとするような、寂しいような気持ちでした。
 
 
「別れ際に、ハグだのはしないで欲しい。」という息子のたってのお願いで、「それじゃ、元気でね。」と手を振って別れました。
 
 
息子は、嬉しそうに、ピクニック会場に足早に向かいました。