2013年12月12日

日本の就活 (1)

 
 

 
 
 
 
 
 日本にいた時に、「雇用のカリスマ」と呼ばれている海老原嗣生さん
 
現在日本の若者の雇用はどうなっているのかということを、わかりやすく教えてくださいます。
 
 
 
 
 
 
 
ぽーと会で、アメリカで育ちアメリカの大学に進学し、日本の大学に留学された学生さんたちにから話を聞いてみると、「社畜」「満員電車」などと、ネガティブなイメージを持つ人が多いのですが、「何の職業経験を持たない新卒に基礎的なトレーニングをしてくれる」、「配置換えで、自分の得意分野を見つけられるシステムがある」など、日本企業の素晴らしさもたくさんあることを、海老原さんから学びました。
 
 
 
○ 大企業、人気企業に入ることだけを目指すのではなく、相性よく長く働ける会社をみつけること。
 
○ 中小企業の待遇は一見悪く見えるが、年功昇給はしっかりある。勤続すれば、年収700万円程度に達する。
 
○ 一見、高給与に見える大手でも、競争が激しいために、脱落組の給与はそれほど高くない。
 
○ 「丸の内で働き」「1000円以上する高いランチを毎日食べ」「高い家に住み」「子供たちを全員私学に入れ」「毎日長時間満員電車に揺られ通勤し」ていると、どんなに高い給与をもらっていても、生活に余裕はない。
 
○ 昨今の若者の高離職率と疲弊感は、必ずしも「給与」「待遇」だけが理由ではない。
 
○ 環境が悪いことだけが原因ともいえない。
 
○ 「悪いから辞める」のではなく、「合っていないから辞める」の可能性が高い
 
○ とりわけ、移動や配転で社内シャッフルができない小規模企業は、「不適合」が解消できない。
 
 
 
○ 中小企業の高離職率は、入口での相性がかなり問題と考えられる。
 
○ 自分と相性のよい企業を見極めることが成功の秘訣
  ① 周囲との関係(競争 VS 協調)
  ② 発想の方向 (斬新 VS 伝統)
  ③ 判断の基準 (理性 VS 情)
  ④ 評価する点 (行動 VS 思考)
  ⑤ スピード感 (スピード VS 緻密さ)
 
○ 企業は面接で何を見ているか?
 
  ① わが社の仕事をうまくやっていけるか?
  ② わが社の仲間とうまくやっていけるか?
      ↓ ↓
      相性
 
   会社によって、仕事、社風は異なる → つまり、会社によって「欲しい人」は異なる。
 
 
企業から見れば、この当たり前のことに、多くの学生もカウンセラーも全く気づかず、「こうやればどこでもはいれる」といった必勝マニュアル的な考え方を持ちたがる。
これは全くの間違い。
 
 
○ 企業の社風、風土とあっていなければ、たとえ合格できても入社後苦労する。
 
「ごまかしても合格する」「なりすましてでも、入社したい」は危険
 
企業は、あなた中身を知りたい。
 
 
 
○ コミュニケーション力とは?
 
あなたのウリ、特徴を他の学生と差別化できるか?
 
それを、具体的で、納得できる話の構成にできるか?
 
 
○ 面接の基本
 
  ① NPO,留学、学生起業、ボランティア、よくある「偉そうな話」
  ② 日本を変える、社会に貢献する、世界に羽ばたくなど「やたら大きな話」
  ③ 人から好かれる、友達が多い、リーダーシップなど、「いい人」
 
 
などという「とにかくスゴイ話を」と考える必要はない。
 
企業は、エピソードの裏にある「人間性」「能力」を評価する。
 
それがわかるなら、エピソードは何でもいい。
 
自己アピールには、「何を話そうか」「笑いはとれるか」「起承転結はどうしよう」などを考えるのではなく、「何を伝えるか」が大切。
 
 
○ 面接のポイント = 「あなたらしさ」をうまく伝える。
 
  ① あなたはどんなひとなのか? 
    一番あなたらしい部分を思い出してください。
  ② それを伝えるのに、一番ふさわしい話を、思い出してください。
  ③ そのエピソードを、5W1Hで分解して、具体的に話してください。
  ④ 「たくさん」「とにかく」「いつでも」「誰からも」などという無意味な形容詞や空気語は厳禁。
 
  ⑤ 「この話って説得力あるかな?」と常に振り返ること
 
 
 
それで落ちたら、「合っていない」「落ちて本望」と思うこと
 
 
 
 

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