2012年10月11日

懐かしいミシガン (5)

南カリフォルニアには広葉樹が少ないので、
紅葉、落ち葉が懐かしいです。


お父さんの手作りジャングルジム
今では、薪置き場になっています。
「孫が生まれたら、又新しいジャングルジムを作りたい」
そうです。







もちろんホームスクールの子どもたちが全員、アカデミックで飛び出て優秀というわけではありません。

タリちゃんのウエディングを縫ってくれた新郎サム君の妹は、高校を卒業後、洋装店で見習いとして働くことになっています。電気配線工、屋根の修理工、コックといった「手に職系」で社会に活躍する若者も大勢います。

ウエディングでホームスクールをしている人たちとたくさん話すことができ、子どもたちの進学、進路をどうやって見極めてきたかを教えてもらいました。

みんな口をそろえて、「お金」と言い切ります。

たとえば、サム君の場合、高校時代、数学のクラスを大学でとるうちに、教授に認められ、オフィスアワーに数学を教えてあげるアルバイトを頼まれました。最初のうちは、大学生が15歳の童顔の先生から教わるのを嫌がりましたが、教え方があまりにうまいので、たちまち「子ども先生」は人気講師になってしまいました。

医学部準備コースに通った2年間も、やはり教授の助手として働き、学費を払うことができたそうです。

サム君の21歳の親友は、今博士課程で原子物理学の勉強をしていますが、学費を払って余りあるほどの奨学金があちこちからオファーされているそうです。

つまり、ホームスクールをしている親御さんの意見としては、「子どもに才能があれば、向こうからお金を持って、うちの大学、大学院に来てくださいとお誘いがあるだろう。そのような子どもは、アカデミックな道を選べば良い。そうでない場合は、無理して大学に行かなくても、本人の資質に合った職業につけばいい。」という割り切った考え方です。

「大学に行っている子はたまたま、そういう方面に優れているだけで、手先が器用、力仕事が得意、といった違ったエリアに秀でている子どもと比べ、レベルが上というわけではない。得意分野が違うだけ。」と親が確信を持って育てているせいか、ガテン系の子どもも、医学部の子どももみんな自分に自信をもって、いきいき輝いています。ブルーカラー、ホワイトカラーといった区分けもなく、成長してからも、親しくしています。


どの家庭も生活は質素ですが、海外から養子を迎えたり、重い障害を持つ子どもたちも自分の子どもとして大切に育てています。どの子どもたちも本当に幸せそうに、いつもニコニコして、コミュニティーの宝になっています。「その家のお母さんが実際に産んだかどうか」はあまり重要なことではなく、一緒に家族として過ごすことに意味があるそうです。

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