2012年8月8日

不思議なご縁



息子の歴史キャンプの後半、私と両親(息子の祖父母)も大連に行きました。

見た目は、過保護そのものなのですが、事情があります。(くどくど弁明)

息子が大学訪問をした際に、「歴史キャンプで、中国の大連に行きます。」と息子が話すと、「私の共同研究者で、僕の親友が大連にいるから、ぜひ会ってきなさい。君のスケジュールを教えてください。」と申し出てくださる先生がいらっしゃいました。

キャンプ中は、スケジュールがびっしり詰まっているし、キャンプ終了後、息子だけが大連に残るとしたら、私が行って、待ち合わせ場所に連れて行かなければご迷惑をおかけすると思い、急遽大連行きを決めました。

それを聞いた旅行好きの実家の両親も「それなら我々も」と便乗してきました。(ぞろぞろ)というわけで、息子のピックアップのために爺婆母3名は、キャンプの宿舎に2泊、外国人がよく利用するホテルに3泊、合計5泊、息子はキャンプ5泊、居残り3泊、合計8泊も大連に滞在しました。

アメリカの大学の先生の共同研究者である大連の先生は、日本で学位を取られたお嬢さんと日本で育ったお孫さんを連れてホテルに迎えに来てくださいました。

市内観光、食事に連れて行ってくださり、楽しい一日を過ごさせていただきました。お孫さんと息子は年も近く、中国、アメリカ、日本の学校教育の様子、ポップカルチャー、食べ物など話がつきることはありませんでした。

先生は、中国を代表する学者、教育者であられるのに大変気さくに息子に話しかけたり、ジョークで息子を困らせては大笑いされる、チャーミングなおじいさまでした。自らも大学教授のお嬢さんが、「父は、若い人と話すのが大好きなんですよ。大学でも、いつも冗談ばかり言って、学生さんを困惑させて、人気があるんです。」と笑っていらっしゃいました。

ご馳走をしてくださった上に、色々なお土産、先生の著書の数々を持たせてくださいました。

「私は、君たちのような若い人たちの活躍を楽しみにしていますよ。又大連に来てください。」というメッセージをくださいました。真の教育者とは、この先生のような人格もすぐれ、大きな山のように見上げるような存在でありながら、ユーモアにあふれ、親しみやすい方のことをいうのでしょうか。私もこの先生の授業を受けてみたかったと残念に思いました。

親戚を訪ねたような、不思議な懐かしさをおぼえる1日でした。ご縁って、本当にありがたいなあと、感激してしまいました。


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