2014年4月16日

適材適所

 
 
 
 
 
 
宮島名物 あなご飯
 

 
 

今回の私の滞在の目的は、

  1. 9ヶ月お世話になった老人介護施設から父を退去させ、
  2. 両親がケアハウスの2人部屋に引っ越し、
  3. 実家を空にし
  4. 改装し
  5. 賃貸に出す
     
    プロセスを手伝うというものでした。
     

とりあえず、先週、父の荷物をまとめ、無事帰宅できました。


スタッフ、入居者の方々が皆さん名残を惜しんで、見送ってくださいました。




入所当初、父ともう1人のおじいさんが囲碁の対局をしていましたが、そのうち仲間が増え、10人以上が集まるようになりました。


囲碁をしない人も、見学に来るようになり、それまでは自室で閉じこもりがちだったおじいさんたちが、交流するようになりました。


「これは素晴らしい」と、以前企業で役員をされていたおじいさんが「囲碁、将棋クラブ」を立ち上げ、毎週金曜日の午後、食堂を借りての定例会が始まりました。会長さんは、行動力、リーダーシップ、経済力があるので、対局の組み合わせを毎週決め、不足してきた碁盤を寄付し、毎週参加者に自動販売機のコーヒーをご馳走するというきめの細かいお世話をされています。


それだけではなく、今後の展望として、「近隣の老人会との連携」(アウトリーチプログラム)や「小学校の囲碁クラブとの交流」(異世代交流)なども計画しているそうです。


自分たちの活動をニュースとして取り上げてもらうよう働きかけ、取材に対応したり (広報担当)、勝った負けたで熱くなりすぎた人たちを仲裁したり、(人事担当)みなさん得意分野があるようです。、入居者の息子さんも最近定年退職され、暇になったので、ボランティアコーチとして通って来られるようになりました。(日本は高齢者社会です。)


普通老人ホームのイベントは、外部から人がやってきて、踊りを踊ったり、歌を歌ってお年寄りに見せてあげるパターンなのですが、囲碁将棋クラブは、入居者自らが立ち上げ、ホームの外に向かって情報発信しようとしているのがすごいです。


父は父で役に立っていて、いつもニコニコハッピーなので、新来会者にとって親しみやすい(ウエルカム コミッティー)、ビギナーにとってハードルが低いといった形で、貢献できてよかったです。


みなさんが、「毎週金曜日の定例会には、ぜひ参加してください。」と誘ってくださっているので、新しい施設に移ってからも、父は出席することになりました。これから毎週古巣に帰ります。






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