2014年2月12日

生きているのが不思議





中西部にいた時、私はほぼ死にかけました。


どうしても夕方運転しなければいけない用事ができて、見知らぬ道路を運転していたら、雪で標識が見えなくなって、真っ暗な田舎で道に迷い、挙句に雪に埋もれて車が動かなくなりました。

家も店もない辺鄙な村で、車も通りません。助けを呼ぼうとしても今自分がどこにいるのかさっぱりわかりません。何とか携帯電話で牽引のサービスを呼ぼうとしましたが、その日は私以外にも雪に埋もれた人が多いらしく、いくら待っても繋がりません。そのうち携帯のバッテリーが切れそうになりました。

あたりを見回しても、助けてくれそうな車、人は見つからず、どんどん体が冷えてきて、頭が痛くなってきました。夕方の段階でマイナス15度だったので、夜になったらマイナス20度くらいにはなっていたはずです。

もう余り長くは生きていられないなあと思っていたら、奇跡的に向こうからライトが近づいてきたので、「たとえこの人が殺人犯でも、ここで凍死するよりはいいだろう」と思い、助けを求めました。その人は、夜勤が終わった娘さんをこれから迎えに行く予定だったのですが、娘さんにに職場で待つように電話してから、私を救助してくださいました。


牽引サービスの電話はやはりつながらなかったので、警察を呼んでくださいました。しばらくして、若い女性の警官が駆けつけてくださり、パトカーの中で1時間以上救助がくるまで待たせていただきました。

「ここはローカルの人にとっても雪に埋もれやすい場所で、とても危険なのです。」と慰めてくださいました。


本当に危機一髪でした。このことを通して、人の命はなんとはかないのだろうとつくづく思いました。病気、怪我、事故、私たちの日々の中では様々な危険が潜んでいて、1日1日生きていることが奇跡のようです。


私の命を救ってくださった方々に何もお返しはできなかったけれど、いつの日か私も別の人を助けることができればいいなあと願っています。






2 件のコメント:

  1. 助かって本当によかったですね。
    息子さんのためにも長生きしないとね。

    返信削除
  2. Misakiさんへ

    コメントありがとうございます。
    本当に息子のためにも生きていてやりたいなあと思いました。
    お互い体には気をつけましょうね。

    返信削除